2021年4月6日、新潟日報、魚沼面、文字おこし
約5千人が住む十日市町は、毎年千人ほど人口減少が
続いている。FC越後妻有は、過疎高齢化が進む地域
への移住と棚田を守る担い手を増やそうと、大地の
芸術祭を手掛けるNPO法人「越後妻有里山協働機構」
が16年に設立した。
選手は主に平日午前は練習、午後はNPO職員として
農業に携わる。芸術家や関連企画の運営も手伝う。
「想像以上に過酷だった」と、昨春加入した森希紗(23)
=東京都出身=は1年目の農作業を振り返る。機械が
入りにくい棚田は手作業も多く、体力勝負の重作業
ばかり。「でも、ここでしかできない経験。サッカー
だけでなくら食べていくこと、生きていくことを
学べた」と感じる。
いつも家族のように温かく接している地域の人には
感謝しかない。今季は十日町市の当間多目的グラウンド
「クロアチアピッチ」が主なホーム戦会場となる。
憧れのピッチで、みんなに勇姿を見てもらえたら
「泣いちゃうかも」。森さんは照れくさそうに、
感謝の思いを口にする。
助っ人を頼みながら戦ってきたチームはこの春、大きく
変貌した。新たにメンバー7人を迎え、選手は結成以来
最大の13人となった。チームに明るさが増し、
練習の幅も広がった。
新加入の新島汐海さん(23)=神奈川県出身=は小学校から
の経験者だ。就職でサッカー離れたものの、会社を
辞め再挑戦を期す。「来てみたら、とにかく雪が
大変で。でもサッカーの時間が多くてうれしい。
農業も芸術祭も楽しみ」とワクワクしている。
残念なニュースもある。3月初旬の練習で、主将の
大平さんが膝に全治8カ月の大けがを負った。青森県の
実家に戻り、両様とリハビリに入る。
「5年待って、選手もそろって、やっと軌道に乗る
ところで」と声を落とす大平さんに、森さんが力強く
約束した。「戻るまで、私たちががむしゃらに
頑張る。待ってますから」
開幕とリハビリと。日本中を驚かす日を目指し、新たな
闘いのホイッスルが鳴る。(十日町支局長・与口幸子)
9月24日(金)閲覧数:546PV 訪問者数:336人
約5千人が住む十日市町は、毎年千人ほど人口減少が
続いている。FC越後妻有は、過疎高齢化が進む地域
への移住と棚田を守る担い手を増やそうと、大地の
芸術祭を手掛けるNPO法人「越後妻有里山協働機構」
が16年に設立した。
選手は主に平日午前は練習、午後はNPO職員として
農業に携わる。芸術家や関連企画の運営も手伝う。
「想像以上に過酷だった」と、昨春加入した森希紗(23)
=東京都出身=は1年目の農作業を振り返る。機械が
入りにくい棚田は手作業も多く、体力勝負の重作業
ばかり。「でも、ここでしかできない経験。サッカー
だけでなくら食べていくこと、生きていくことを
学べた」と感じる。
いつも家族のように温かく接している地域の人には
感謝しかない。今季は十日町市の当間多目的グラウンド
「クロアチアピッチ」が主なホーム戦会場となる。
憧れのピッチで、みんなに勇姿を見てもらえたら
「泣いちゃうかも」。森さんは照れくさそうに、
感謝の思いを口にする。
助っ人を頼みながら戦ってきたチームはこの春、大きく
変貌した。新たにメンバー7人を迎え、選手は結成以来
最大の13人となった。チームに明るさが増し、
練習の幅も広がった。
新加入の新島汐海さん(23)=神奈川県出身=は小学校から
の経験者だ。就職でサッカー離れたものの、会社を
辞め再挑戦を期す。「来てみたら、とにかく雪が
大変で。でもサッカーの時間が多くてうれしい。
農業も芸術祭も楽しみ」とワクワクしている。
残念なニュースもある。3月初旬の練習で、主将の
大平さんが膝に全治8カ月の大けがを負った。青森県の
実家に戻り、両様とリハビリに入る。
「5年待って、選手もそろって、やっと軌道に乗る
ところで」と声を落とす大平さんに、森さんが力強く
約束した。「戻るまで、私たちががむしゃらに
頑張る。待ってますから」
開幕とリハビリと。日本中を驚かす日を目指し、新たな
闘いのホイッスルが鳴る。(十日町支局長・与口幸子)
9月24日(金)閲覧数:546PV 訪問者数:336人