凡庸な私

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笑い

2005-11-02 05:23:06 | Weblog
中学生の頃、昼休みの時、昼食を終えてざわめく教室内を何と無く見ていたらKとMが追っ駆けっこしている。教壇の辺りでは給食委員が後かたずけをしている。二つの光景が俯瞰して見えた。給食委員の方向にKが逃げて行った時に私は何かを予感した。期待と言っても良い。Mが追う。Kが加速する。Kとぶつかりそうになった給食委員の手から牛乳瓶が落ちた。飲み残しの牛乳が床にこぼれる。そこに走り込んでくるM。牛乳で足を滑らせた時、「ズルッ」と擬音が聞こえた気がした。絵に描いたように転んだ。もう一人の給食委員が抱えた食器の山を倒れたMの上にぶちまけた。騒音に教室内の生徒達が振り向く。私は一人で笑い転げていた。「トムとジェリー」を実写で見たような気がした。単に私個人がツボを突かれただけなのかも知れないが、もし、あの時Mが笑った私に対して「何が可笑しいんだ!」と怒鳴ってくれたら、多分私はもっと笑えたと思うのだ。
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