さて、湯斗、香の物が終わると、主菓子です。この日は菓子椀に饅頭、干柿、栗が入っていました。椀の蓋の上には、黒文字と杉箸が添えられて。
主菓子は縁高に盛られるものと思っていた私は菓子椀というものを初めて見ました。杉箸は真の引次茶事の際にも見ました。杉箸は客がお菓子をとりやすいように添える亭主の配慮。一度きりの使用のため、ふつうは二つに折って返し、黒文字は記念に客が持ち帰ります。今回も黒文字に杉箸が添えられたということは口切茶事は特別であり、柿と栗をとりやすいようにという亭主の配慮ということになるのでしょう。杉箸は貴重なので、今回折らずにそのままお返ししました。
菓子に干柿、栗が添えられていたのは、茶師上林が茶壷を宗家今日庵に届ける際に、秋の味覚の柿と栗をお土産代わりにご祝儀として一緒にもっていくことに始まり、今も慣わしとなっていることから、それにちなんだものでしょう。口切茶事では懐石や菓子に柿や栗を出す=茶師の心くばりを客にも供する意味があるそうです。
昔は主菓子に果物が使用されることも多かったようです。真の茶事では七種のお菓子が出されますが必ず果物が入っています。また、今も和食のコースを頂くと最後に水菓子として果物が出されたりしますね。果物が菓子であったことを表すものではないでしょうか。今のように甘いものが少なく、砂糖が貴重品だった時代、果物の甘味はお菓子の役割も果たしたのでしょう。
今回のお菓子は私の大好きなお饅頭、それに秋の味覚も加わって本当に美味しく頂きました。もちろん、水屋で、ですが。さあ、茶壷の紐結びもできたし、抹茶も挽き終わったし、あとは挽きたてのお抹茶が楽しみなこと!
ここで中立。
初の水屋体験はとてもいい勉強になりましたが、何より無事終わってほっと力が抜けました。後座は客側に回ってゆったりとさせて頂きます。
主菓子は縁高に盛られるものと思っていた私は菓子椀というものを初めて見ました。杉箸は真の引次茶事の際にも見ました。杉箸は客がお菓子をとりやすいように添える亭主の配慮。一度きりの使用のため、ふつうは二つに折って返し、黒文字は記念に客が持ち帰ります。今回も黒文字に杉箸が添えられたということは口切茶事は特別であり、柿と栗をとりやすいようにという亭主の配慮ということになるのでしょう。杉箸は貴重なので、今回折らずにそのままお返ししました。
菓子に干柿、栗が添えられていたのは、茶師上林が茶壷を宗家今日庵に届ける際に、秋の味覚の柿と栗をお土産代わりにご祝儀として一緒にもっていくことに始まり、今も慣わしとなっていることから、それにちなんだものでしょう。口切茶事では懐石や菓子に柿や栗を出す=茶師の心くばりを客にも供する意味があるそうです。
昔は主菓子に果物が使用されることも多かったようです。真の茶事では七種のお菓子が出されますが必ず果物が入っています。また、今も和食のコースを頂くと最後に水菓子として果物が出されたりしますね。果物が菓子であったことを表すものではないでしょうか。今のように甘いものが少なく、砂糖が貴重品だった時代、果物の甘味はお菓子の役割も果たしたのでしょう。
今回のお菓子は私の大好きなお饅頭、それに秋の味覚も加わって本当に美味しく頂きました。もちろん、水屋で、ですが。さあ、茶壷の紐結びもできたし、抹茶も挽き終わったし、あとは挽きたてのお抹茶が楽しみなこと!
ここで中立。
初の水屋体験はとてもいい勉強になりましたが、何より無事終わってほっと力が抜けました。後座は客側に回ってゆったりとさせて頂きます。
ありがとうございました。
いつの日かご一緒に茶事が楽しめる時がきますことを、祈りつつ♪
挽きたてもお茶はどんなのお味がするのでしょう!
腰掛け待ち合いにて、お待ち申し上げております(笑
お客様は何名いらしたのですか? それによっても随分水屋のお仕事の大変さも違いますね。 後座はお客様役と交替なのでしょうか、ホッと一息ですね^^ 続きも楽しみにしております。
1年前に予約して楽しみにしていた口切茶事、そんな先は、、、と思っていたらあっという間にやってきて、あっという間に終わってしまいました。来年はどんなお茶事を経験できるのだろうと茶事を経験する度にわくわく度が増していきます。
harukoさんの海外でのご活躍もいつも楽しみにしていて、読んでは刺激を受けています。
>口切りの茶事に、ご相伴させていただいた気分でございます。
そう言って頂けると嬉しいです。わかりにくいことあればお知らせくださいね。
>いつの日かご一緒に茶事が楽しめる時がきますことを、祈りつつ♪
本当に!それまでに精進しておきます。いつの日か、楽しみにしています。
本当に表と裏ではやはり違いがあって興味深いですね。
これから表の流儀を教えて下さいね。
>お客様は何名いらしたのですか?
今回は8名でした。だから結構大変でした。やっぱり一人で御もてなしするのだったら、3名位で精一杯ですね。
>後座はお客様役と交替なのでしょうか
ハイ、全員ではありませんが、交替。
私は三客で濃茶、薄茶とおいしくのんびり頂きました。