茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

建築家 伊藤泰彦先生

2005-09-16 22:16:22 | 思い出の人/素敵な人
 今日は茶道とは関係ありませんが、私自身のお話を。

 転職の合間にインテリアコーディネーターの勉強をした。偶然職業訓練校が受講生を募集しているのに出くわし、申し込んだ。3ヶ月の集中授業、毎日1時間半の授業が4コマ、9時から16時まで、授業は大工さんのような建築基本知識・建築史・建築プランを立て図面引き・模型の作成・パソコンでのCADソフトの使用方法・人の動き、照明や色が齎す効果と心理など、住宅やインテリアに関わる多岐に渡った。終日、しかも1週間続けて授業というのは大学以来で、楽しく刺激的な学生生活(プータロー生活?)となった。クラスメイトも同世代が多く、しかも主婦からデザイン関係の人まで様々な人が集まっていた。また、そこで講師をなさっていた専門家の先生方もすばらしかった。

 講師の中で、その後も継続して連絡をとらせて頂いている先生がいる。伊藤泰彦先生。真面目で誠実なお人柄、お話しやすく、頼りになる先生であった。最近HPを立ち上げたと連絡を頂いた。ご興味ある方はご覧になってみて下さい。これから様々な写真やプロジェクトを追加していく予定だという。愛・地球博にも出展していたとはHPを見るまで知らなかった。コンペでも数々受賞しているらしく、ご活躍の一級建築士だ。住宅設計を考えている方はご参考になるかと思います。
伊藤泰彦建築研究室HP  http: //www.itoarchitects.com/

 住宅は一番リラックスし自分らしく自由になれる場所、また人生の多くの時間を過ごす場所、だからこそ、実用的・機能的でありながらも自分に心地よく美しくデザインされたものにしたいと思う。伊藤先生とは、実用性か、デザイン性か、ということで一寸議論したことがあった。住宅建設の上で私はなんと言っても実用性が一番と主張したのだが、先生はモノの美しさ・デザインは大切だとおっしゃって譲らなかった。確かに毎日の生活の中で、目にした時、手にした時、五感に心地よく響くデザインがなくては幸せな豊かな気持ちにはなれない。実用性だけでは人間は幸せにはなれないのだ。今回HPを見て、このことをなつかしく思い出し、実用や基礎といったことは当然のことで、更にその上を目指している、先生は緻密な建築家でありながら、芸術家でもあるんだなぁと感じました。

 さて、結局私はその年の終りに試験を受け、インテリアコーデイネーター資格を取得した。インテリアや設計・建築の世界は経験がモノをいう世界なので仕事として活用するには至っていないが、この3ヶ月の勉強と出会いは私の宝物となっている。いつか自分の家を建て、インテリアを選ぶ際にはその知識を生かすことができるだろう。
 はてさて、いつのことやら。
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2 コメント

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ちょっとした講座 (湖の国のココ)
2005-09-17 09:32:56
こんにちは。



日頃、していることと違うことをすると、得ることも多いですよね。それが、自分にどう役立つかもわかりません。

私もアロマに興味があって、いつか体系的な勉強をして資格をとって、それを活かそうと思っています。



茶道は総合的な習い事なので、いろいろ発展的に伸びてゆけるきっかけをつくってくれますよね。



では。
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アロマ (m-tamago)
2005-09-17 19:41:46
湖の国のココさん、コメントありがとうございました。

そうですね、違ったことをすると新しい発見がありますよね。

アロマ、1回講座で香水とフットスプレーを作ったことがあります。香りによって様々な効用があること、香油の混ぜ方によって香りが微妙に変わることに驚きました。

私も役に立つかどうかはともかく、興味のあることにはこれからも挑戦したいと思っています。

また是非コメント下さい。

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