炉とは畳の一部を切り床下に作った茶用の小さな囲炉裏のこと。11月~4月まで使用される。
村田珠光が四畳半に炉を切ったのが始まりだがその頃大きさに決まりはなく、武野紹鴎、千利休の時代になって現在の規格一尺四寸四方ができあがった。
現在、小間(四畳半以下の茶室)の炉の切り方には8通りある。
まず、炉自体の位置として、入炉(いりろ)と出炉(でろ)がある。
入炉とは点前畳(点前をする畳)の中に炉が切られているもので、以下の二種類がある。
①客に近い方に炉を切った向切(むこうぎり)
②客から遠い方に炉を切った隅炉(すみろ)
出炉は点前畳に接した外畳に切られたもので、以下の二種類がある。
①点前畳一畳に接するように切られた四畳半切(よじょうはんぎり)
②台目畳に接するように切られた台目切(だいめぎり)
この四種の切り方に加えて、亭主と客の位置によって、本勝手と逆勝手の二種類があります。簡単に言うと、本勝手は亭主の右側に客が座り、逆勝手は亭主の左側に客が座るポジションになります。
これらを合計して8通りの炉の切り方、四畳半本勝手、台目切本勝手、向切本勝手、隅炉本勝手、四畳半逆勝手、台目切逆勝手、向切逆勝手、隅炉逆勝手となります。図で書くと分かりやすいのですが、基本の八炉なので本に載っていると思います。確認してみて下さい。茶道を習っていない方にはピンとこないでしょう、すみません。
一般に本勝手に作られた茶室がほとんどで、逆勝手はそのようにしか作れないような限られた場合や大炉のように逆という決まりのあるお点前だけです。
炉自体には、一尺四寸四方以外に、大炉(だいろ)、長炉(ながろ)、丸炉(がんろ)などの種類があり、長炉は長方形で水屋で使用し、丸炉は円形の鉄炉で、水屋の控え釜。裏千家特有の大炉は裏千家特有の名称通り通常より大きい炉で、詳細は先日“大炉”でご紹介しましたのでご参照下さい。
炉は最初、隅炉から始まり、やがて向切、四畳半出炉、台目出炉の順番に生まれていったといわれており、台目出炉は利休様作です。炉の位置の変遷をみると茶室内で徐々に客に炉が近づいていることがわかります。また、入炉では前を向いて点前をしていたのが、出炉では客の方を斜めに向いてより話しやすい近い状態でお点前する形になっています。冬の寒い時期に客に火を近づけて温まって頂こうという配慮と、客と亭主の距離を縮め近しく時間を過ごそうという気持ちの表れと感じます。
当然のように受け入れている炉の位置ですが、それができるまでには様々な試行錯誤や思いがあったのだろうと思います。
村田珠光が四畳半に炉を切ったのが始まりだがその頃大きさに決まりはなく、武野紹鴎、千利休の時代になって現在の規格一尺四寸四方ができあがった。
現在、小間(四畳半以下の茶室)の炉の切り方には8通りある。
まず、炉自体の位置として、入炉(いりろ)と出炉(でろ)がある。
入炉とは点前畳(点前をする畳)の中に炉が切られているもので、以下の二種類がある。
①客に近い方に炉を切った向切(むこうぎり)
②客から遠い方に炉を切った隅炉(すみろ)
出炉は点前畳に接した外畳に切られたもので、以下の二種類がある。
①点前畳一畳に接するように切られた四畳半切(よじょうはんぎり)
②台目畳に接するように切られた台目切(だいめぎり)
この四種の切り方に加えて、亭主と客の位置によって、本勝手と逆勝手の二種類があります。簡単に言うと、本勝手は亭主の右側に客が座り、逆勝手は亭主の左側に客が座るポジションになります。
これらを合計して8通りの炉の切り方、四畳半本勝手、台目切本勝手、向切本勝手、隅炉本勝手、四畳半逆勝手、台目切逆勝手、向切逆勝手、隅炉逆勝手となります。図で書くと分かりやすいのですが、基本の八炉なので本に載っていると思います。確認してみて下さい。茶道を習っていない方にはピンとこないでしょう、すみません。
一般に本勝手に作られた茶室がほとんどで、逆勝手はそのようにしか作れないような限られた場合や大炉のように逆という決まりのあるお点前だけです。
炉自体には、一尺四寸四方以外に、大炉(だいろ)、長炉(ながろ)、丸炉(がんろ)などの種類があり、長炉は長方形で水屋で使用し、丸炉は円形の鉄炉で、水屋の控え釜。裏千家特有の大炉は裏千家特有の名称通り通常より大きい炉で、詳細は先日“大炉”でご紹介しましたのでご参照下さい。
炉は最初、隅炉から始まり、やがて向切、四畳半出炉、台目出炉の順番に生まれていったといわれており、台目出炉は利休様作です。炉の位置の変遷をみると茶室内で徐々に客に炉が近づいていることがわかります。また、入炉では前を向いて点前をしていたのが、出炉では客の方を斜めに向いてより話しやすい近い状態でお点前する形になっています。冬の寒い時期に客に火を近づけて温まって頂こうという配慮と、客と亭主の距離を縮め近しく時間を過ごそうという気持ちの表れと感じます。
当然のように受け入れている炉の位置ですが、それができるまでには様々な試行錯誤や思いがあったのだろうと思います。
逆勝手のお点前はやったことありますけど。
私は今、2つの流派のお茶を習っています。
ひとつは藪内(やぶのうち)流です。御存知ですか?
千利休と兄弟弟子にあたる藪内剣中を流祖としている流派で、二代紹智の時代に西本願寺の茶道師家に迎えられ、屋敷を下京区西洞院正面下るに構えて、現在に至っています。
武家の流れを汲んでいるらしく、お点前は男っぽいと言われています。
もうひとつは二條流で、これは煎茶道です。
煎茶のお点前は、お客様が左手側にいるのが基本なので、抹茶道から見ると逆勝手が普通の形になります。
しかし、煎茶道も抹茶のお茶室でお点前をすることがあるので、そのときは「逆勝手用のお点前」でお茶を点てます。
なんか、こんがらがってきそうですね・・・。
ますよね。独立した茶室は無理でも茶室にも
使えるよう和室に炉をきつておけば畳を入れ替える
だけでよいし・・・
こんなことをお考えの方まず設計の段階から
茶道にくわしい設計士さんをお探しになるよう
お勧めします。
そう、炉の位置も色々で、今は八炉が基本になっていますが、利休様の時代はまた色々あったようです。南方録にも長四畳とか深三畳といった記載も出てくるし。
薮内流なのですね、武家茶道とはよく耳にしますが、どのようなところからそう言われるのか一度お点前を拝見してみたいと思っているのです。
煎茶道も習っていらっしゃる!多才ですね。煎茶道は逆勝手が基本なのですか。。。。。これまたお点前を拝見してみたいものです。
色々教えて下さい。
そうですね、茶室ほしいですねー。グランマさんのお宅には炉が切ってあるのですか。
日本建築といっても茶室のつくりは特殊なのでやはり茶室のことをよくご存知の建築家、できればお茶を習っている方に相談するのがいいようです。
妹さんがお茶を習っていらっしゃるんですね。誰かに点ててもらったお茶はおいしいですね。
お茶自体の基礎知識や歴史については随分前に書いてしまったので気が向いたら前の方も読んでみて下さい。
ももりさんのHPとブログも徐々に読ませて頂きますね。
ももりさんと所からお邪魔しています
“茶の湯”って 素敵ですよね
こころが落ち着く気がします
庭にも興味があります
私の家には昔、茶室があったそうで
その名残の樹齢約300年の侘び助が残っています
京都・宇治の橋を渡ろうとすると
お茶の香りがしますが
本当に いいかほりです・・・
樹齢300年の侘助のあるお宅、すごいですね。
茶の湯の魅力は尽きることがありません。年を重ねるごと習っていてよかったとつくづく思います。
私のブログは茶道を中心に自分が考えていることなど気ままに書いているのでお気軽にお越し下さい。
酒徒善人さんは色々なところにいらしているようですね、ブログ徐々に読ませて頂きますね。
2月19日、20日に 自宅の庭にある
侘び助の写真をブログに載せました
クリックして見てやって下さい。
ある方からは
“ミロのビーナスも真っ青”
というコメント 頂きました。
今年の花は 残念ながら盛りを過ぎてしまいました。
N県にある慈光院でお茶をいただくのが
楽しみの一つです。
ご自宅の侘助、見せて頂きました。見事なピンクですね。本当に美しい。樹齢300年、これからも大切になさって下さい。