9月になって、日差しの暑さは相変わらずですが、
風や空は確実に秋に移っていると感じる今日この頃です。
今年の夏は様々なことがあり、本当に記憶がない位でした。
ブログもやっと書こう読もうという気力が出てきて、つらつらと見直したりしています。
その中で、 昨年のちょうど一年前位に、淡交会の研究会で学んだことを書き留めていたものが見つかりました。
備忘録として残します。
点前はまず順番を覚えるところから始まりますが、その周辺の細やかな部分が実は大切だと後々気づきます。
客も違えば道具も状況も違い、点前の出来栄えというのは一度として同じことはないと思います。
業躰先生のお話を伺うと、知らないことがまだまだたくさんあり、
また、一度聞いたことはあっても忘れてしまっている内容に改めて出会ったりもして
ハッとさせられます。
『茶遊庵』生徒がよく「また忘れちゃった~」というのですが、
「二度目、三度目、は前回よりも必ずよくなっているし、
繰り返しているうちに、知らないうちに身についていくよ」と話します。
あきらめず、続けよう、学んでみようと思えることこそ大事なのかもしれません。
私も茶道を意識的に続けようと思ったわけではなく、
先生やお菓子や知識の魅力につられて続けているうちに、
続けたい、もっと知りたいに変わっていきましたから。
茶道も人生も一生勉強だなあと思います。
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< 五行棚 初炭 >
釜を風炉から下ろし、下げる時、風炉先にかかるくらいの位置に。
後炭ではもう少し下げるように。
初炭と後炭では下げる位置を変える(同じことはしない)
亭主が炭を扱っている時は、客は声をかけない。
香合は砧、中には侘びの月にふさわしくつけぼし香。
問答の際に、つけぼし香をご準備頂いたことへの感謝の言葉を述べる事。
五行棚の上下の板のふちははめ込み式になっており、はしばみという。
木のソリがでないような作りになっている。
3本の竹の柱。奥正面は節が1本。客付が2本。勝手付が3本。
釜の蓋をかけるとき、昔は蓋置と同じで扱ってから正面を正したが今はしない。
稽古の時は、蓋置は五行棚の地板にかざるが、茶事であれば、濃茶の後は天板にかざるのがよい。
(天板左にまっすぐ柄杓、柄杓の右横手前に蓋置、中央に棗)
薄茶の後は、入りの字かざりがよい。棗はもって帰る。
(天板に柄杓を斜めに、左手前に蓋置)
五行棚以外に3本柱の棚としては、淡々斎好みの折据棚、蛤棚
円能斎好みの花月棚
五行棚に使用するのは青竹、白竹どちらでもよい。
が、名残の時に使われる棚なので、白竹、半枯れが多い。
流星棚、瓢棚といった地板のない棚、水指が畳につく場合は、
棚であっても湯返しはしない。竹の蓋置を使用する。
例外として、長板二つ置きの時は、水指は長板の上にあるが、竹の蓋置を使う。
台子総荘と台子の中間のお点前なので。
< 棚の準備をする時の注意 >
棚は何か飾る準備をするときは、正面からだけでなく、横にも回って位置を確認すること。
かざった水指、棗の位置が中央にあるか、ずれていないか。
客は点前座を横から見ているので。
< 男性の所作・ふるまい >
膝が畳につく、はなれる瞬間に、男性は手をまるくして、体の横にもってくる。
最初、お点前で座る時には、袴をなおさず座り、建水を動かし、居ずまいを正すときに直すときれいにみえる
< 花月 >
香付花月 = 奉書ですずり箱
唱和式 = 短冊で読み上げをする。短冊の時は重硯箱を準備
茶筌の結び目は正面にくるようにする。
親指を結び目にあわせてとるようにしたり、のの字を書いたりすると
正面にくるはず。
他の道具も、親指で道具の正面をとらえるとよい。
棗、蓋置、茶碗(例外ももちろんあるが)、基本的に全て正面における。
裏千家は和綴じ本の開き方が基本になる。左から右にめくる。
但し、香付花月の和歌を書く時は逆になる。
右から左にめくる。書き始めを動かさないため。
字をかくときは袂を注意。
香銘を入れて和歌を詠む。
”秋の声” 離して使ってもよい、秋と声別々に。秋の風と虫の声など
本、淡交の短歌などを参考に、良いものを読んで吸収するのが良い。