懐石料理は通常と同じ順番で出されますが、温かいお料理が多いようです。向付も冷たいお刺身ではなく、今回は鰆おかきあら蒸し、蓋がされて出てきました。また、煮物椀は、菊花かぶら五色あんかけで、これがもうアツアツでとてもおいしかったです。椀の蓋をあけるとふわっとおろし生姜の香りが広がりました。
夜咄の懐石の場面で違うのは、膳燭と呼ばれる、お膳の辺りを照らす燭台が持ち出されることです。お客二人の間に一台ずつ出されます。膳燭がひとつひとつ運び出される度に部屋が明るくなっていき、懐石の終わりにひとつずつ下げられると暗くなっていく、風情がありました。膳燭の形は色々でこれもまた楽しめました。ピンセットのようなものがぶらさっていて、最初は飾りかと思っていたのですが、これが、灯芯を摘み取る為の道具だったのです。火が消えてしまうのではないかと思いながら恐る恐る摘みとると、焔は勢いを増して周囲が明るくなりました。灯芯を摘むなど、今の生活では考えられないこと。貴重な経験をさせて頂きました。
懐石が終わり、主菓子が運ばれてきました。膳燭も外されて薄暗い中、何のお菓子かと思ったら、ふかしたての酒饅頭。ふわりとお酒の味が広がり、温かい餡の味わいは忘れられません。薄暗い中でのお菓子は美しく意匠を凝らしたものよりもシンプルで香りと食感のよいものの方が客への印象は深いものになるでしょう。
おなか一杯になり、温かなお饅頭も頂いて幸せ気分になったところで、中立です。
夜咄の懐石の場面で違うのは、膳燭と呼ばれる、お膳の辺りを照らす燭台が持ち出されることです。お客二人の間に一台ずつ出されます。膳燭がひとつひとつ運び出される度に部屋が明るくなっていき、懐石の終わりにひとつずつ下げられると暗くなっていく、風情がありました。膳燭の形は色々でこれもまた楽しめました。ピンセットのようなものがぶらさっていて、最初は飾りかと思っていたのですが、これが、灯芯を摘み取る為の道具だったのです。火が消えてしまうのではないかと思いながら恐る恐る摘みとると、焔は勢いを増して周囲が明るくなりました。灯芯を摘むなど、今の生活では考えられないこと。貴重な経験をさせて頂きました。
懐石が終わり、主菓子が運ばれてきました。膳燭も外されて薄暗い中、何のお菓子かと思ったら、ふかしたての酒饅頭。ふわりとお酒の味が広がり、温かい餡の味わいは忘れられません。薄暗い中でのお菓子は美しく意匠を凝らしたものよりもシンプルで香りと食感のよいものの方が客への印象は深いものになるでしょう。
おなか一杯になり、温かなお饅頭も頂いて幸せ気分になったところで、中立です。
夜咄茶事を読ませていただき、浮かんだことを書いたほうがいい気がしました。茶事の何たるかも分からないし、さまざま多岐にわたり登場する、作法や使うお品、懐石等々、ほとんど知らぬことや物ばかりでした。わずかに、蜀台のいくつかを知るばかり、、、そこで、つらつら、読み進むうちに、夕暮れのイメージはミネルバ島の梟は夕暮れに飛ぶというヘーゲルの言葉と、北国の田舎に伝承された物語を編纂した「甲子夜話」をよんだときに感じた雪国の夕暮れの薄墨のような綿雪積もる風景。
ちっとも感想にならないのだけれど、読後のイルミナシオンを書きました。
身も心も暖かく包み込まれた気持ちで、これからの続き薄茶が待たれます!
茶道を習っていらっしゃらない方には状況がわかりづらいところがあるかと思います。すみません。
>夕暮れのイメージはミネルバ島の梟は夕暮れに飛ぶというヘーゲルの言葉と、北国の田舎に伝承された物語を編纂した「甲子夜話」をよんだときに感じた雪国の夕暮れの薄墨のような綿雪積もる風景。
ヘーゲルはそのような言葉を残しているのですか。ミネルバ島がどのような島かわかりませんし、甲子夜話という物語も知らない私ですが、夜咄茶事に参加して穏やかな自然の風景やよさを感じ、なんともいえない安らぎを感じました。そういう意味で私の拙い文章から雰囲気を感じ取って頂けたのかなあと感想嬉しく拝見しました。
kazimodoさんが体験なさったら、語彙の少ない私に代わってもっと素敵な表現をして下さることでしょうに~。
温かいコメントありがとうございます。
>身も心も暖かく包み込まれた気持ちで、これからの続き薄茶が待たれます!
続き薄茶は亭主としてドキドキでした。
早速ご紹介といきたいところですが、今日は雛祭り、ちょっとお待ちくださいね~。
Clayさんともお茶事ご一緒したいですね。
私もこの前、初めて夜咄の茶事に参加致しました。
蝋燭のゆらぐ炎の下で頂くお茶は
いっそう深みのあるような気がしました。
そして、まだまだ勉強不足にて、
正午の茶事をきちんとこなせるようになりたいとも。
またm-tamagoさんとご一緒できたら、と思います。
炉開きの茶事に出席した後、夜咄の茶事にも誘って戴いたのですが、
子供が居て夜は出られず残念…でも後で最も難しい茶事だという
ことを知り、冷汗をかきました。
先生は何でも経験と仰って誘ってくださるので嬉しいですが、もっと
その日に備えて勉強しておかなくてはいけませんね。
m-tamagoさんのお蔭で色々と学ばせて戴け、本当にありがたいです!
お久しぶりです。お元気でしたか。
歌織さんも夜咄の茶事に参加したんですね!ご一緒ですね~。本当に、ゆらぐ炎の下で頂くお茶は感動ですよね。
>またm-tamagoさんとご一緒できたら、と思います。
こちらこそ。是非また茶席、茶事ご一緒したいですね!!
本当に蝋燭の灯りってあんなにゆらめくのかと改めて驚きました。普段ろうそくに囲まれることなんてないですしね。
>夜咄の茶事にも誘って戴いたのですが、
>先生は何でも経験と仰って誘ってくださる
素敵な先生ですね。お誘い頂けて、時間が許す限りお茶事体験なさるといいと思います。
私は最近、先生が定期的にしてくださるお蔭で、昔何気なく出席していたことで合点がいくことに出くわしたりして、わからないなりに出ることもいい経験、いい勉強なんだなあと思っています。なかなか茶事なんてお呼ばれされないですし。
私も未熟者ですが一緒にお茶のこと、茶事のこと、お勉強できたらいいですね。