茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

扇の種類

2007-06-12 23:04:41 | 日本マメ知識
 そろそろ扇子が活躍する季節ですね。以前京都で見た”おうつり扇”のお話をしましたが、扇といっても様々な種類、大きさがあり、まだまだ知らない種類のものがありそうです。日本人の様々な節目で登場する扇、どんな扇を思い出しますか。
扇の由来
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/07b543a2d9107338fb76b21fbd1644c2
扇の役割
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/1ebe93e7540c7b33517898ad194a2545
京都紀行 おうつり扇
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/4fc0efdb71eab46e373d39ff4cc37373

①仕舞扇:能に使われる。能の各流儀によってそれぞれ扇骨の形、彫りに相違があり、模様も観世は観世水、喜多は三ツ雲、宝生は五ツ雲、金春は金春雲、金剛は九曜星などきまった模様がある。

②舞扇:日本舞踊に使われる。各流派の紋の入った流儀物、流派に関係なく使用される無流、舞台で使用される舞の曲目に合わせた舞台物がある。

③夏の扇:一般的には男性は七寸三分(約23センチ)、女性用は六寸五分(約20センチ)。和服に合うよう地紙の代わりに絹や和紙と絹を貼りあわせたものなど多種。

④白檀扇:香木で作った扇。白檀特有の香りがする。檜扇風に綴りあわせたものと白檀の扇骨に和紙を貼り付けたものがある。

⑤茶席扇:茶席に携帯する扇。男性用は六寸(約18センチ)、女性用は五寸(約15センチ)。柄は様々。

⑥式服扇:お見合い時の交換や婚礼に使う祝儀扇、男性用の細骨白扇とモーニング扇。黒染骨鈍色の喪服扇がある。

⑦飾り扇:床の間や壁面に飾る為の扇。海外用のお土産としても重宝されている。

⑧檜扇:檜の薄板を絹糸で綴じ合わせた扇。神官・僧侶は生地のまま、宮中女官は極彩色、飾り花、五色紐房がついたものを使う。

⑨中啓(ちゅうけい)・雪洞(ぼんぼり)・御夏扇(おなつせん)の3つは僧侶が儀式に際して持つもので、先の開き具合が異なる。

⑩人形用豆扇:雛人形など、人形に持たせる扇子。寸法は一寸二分(約3センチ)~三寸(約9センチ)位で人形にあわせて用いられる。

 写真は、宮脇賣扇堂で購入した祇園祭の飾り扇です。赤い鉾、鷺の姿の舞人、菖蒲、桜、紅葉など様々な絵が入っています。
 今年ももう少しで祇園祭りですね。今年は叶いませんが来年こそは足を運びたいと思っています。

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4 コメント

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 (雨点)
2007-06-13 06:46:43
軸飾り  の時に使う扇

この間 稽古の時 軸飾りの話をしたら
次の時  やっと見つけたぁ  と先生

利休好み 白菊扇子

講習会の時は 淡々齋好み だったとおもう
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Unknown (青い流れ星)
2007-06-13 19:05:04
扇でも色々あるのですね~
知りませんでした。
これからは必要な季節ですよね。
よく分かりましたよ。ありがとうございます。
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 (m-tamago)
2007-06-13 20:47:05
雨点さん、こんばんは。

軸飾りの時に使う扇、そうですね。それもありました。
その扇にもお好みがあったのですか!それは知らなかった。。。。今度先生にうかがってみます。
ありがとうございました。
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 (m-tamago)
2007-06-13 20:49:17
青い流れ星さん、こんばんは。
扇といっても本当に色々あるんですよね。
何気なく当たり前のように目にしていましたが、よく考えてみると大きさも使い方もいろいろ。
高校生の頃、暑くて下敷きで仰いでいたら先生に叱られました、はしたない、扇をもっていらっしゃいと。。。。懐かしい思い出です。
これからは団扇も活躍しますね。こちらもまた書きたいと思います。
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