『閉鎖病棟』 帚木蓬生
友人に勧められ、図書館で借りようと思ったけど
予約待ちで…買ってしまいました
精神科の病棟が舞台で、それぞれの事情を抱えた人が
入院しているわけだけど…
『それぞれの事情』がどうつながっていくのか
淡々と日々の生活が描かれていく中に
その事情が絡み合って
だんだん話が明確になって行く手法
開放病棟での生活や、精神に異常を来たして
罪を犯したとされる人が送り込まれてきたり…
知らない世界が描かれていました。
精神病院の実態
(といっていいかどうかわからないけど)もさることながら、
死刑囚の話も出てきて、
以前に読んだ『13階段』(高野和明)と
リンクしてしまう部分もあったり…でした。
この作品に描かれていることが全てとは思わないけど
精神障害ってなんなんだろうとか、
刑事罰も事なかれ主義なのかなとか…
色々考えてしまいました。
満足度: