『最悪』 奥田英朗
最近、短編ばかりだったのに、これは打って変わって長編…
それもかなりの長編でした。
冴えない町工場のオジサン。
人生の裏街道からもあぶれている若者。
家族の悩みを抱える女子行員。
全く接点がなさそうなこの人たちの人生が
少しずつ重なり合い、絡み合い…
どうしてこんなに悪い方に転がって行くかなぁ…
というぐらい、どの人の人生も最悪の方向に向かって転がっていきます。
とうとう銀行で出会ってしまった時に事件が!
読みながら、思わず『最悪やん!』と言ってしまいました。
でもね、結末がいいです。
ひとり、ひとり、どうなったか消息がわかります。
作者の優しさなのかな…
だから奥田英朗はやめられない
長いにもかかわらず、もの凄い勢いで読みましたよ。
満足度:
前回が本当の最悪なだけに、今回は良かったですね(≧ω≦)b
気が付くとは流石です
返却期限が2日後に迫っていたので、正直なところ読み切れるか心配でしたが、
読み出したらジェットコースターに乗っている気分でガンガン読んでしまいましたよ
タイトルは最悪でも中身は5つ星でした
良い作品ですよね
読み出したら止まらないんですよ
「だから奥田英朗はやめられない」
同感です
↑
てんさん!座布団一枚
人物がひとりひとり書き込まれていて、曖昧な人がいないのが流石です
この本って、元々は雑誌に数ヶ月毎に掲載されていたみたいなんですけど…
次の章に進むまで悶々としてしまいますよね
書籍化されてからしか読めないわ
さて、次の奥田英朗は…
事が起こった後は、逆にフィクションだと割り切れて一気に読めました。
そこまで感情移入してしまうくらいに、奥田英朗には文章力があるってことでしょうか。。
お仕事に差し支えませんでしたか?
登場人物にリアリティーがありますよね。
奥田英朗の観察力は秀逸だと思っています。
それと、愛があるように思います
これだけのものを、どうやって書き上げているのか…興味津々です