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郭店楚簡の『性自命出』?!

2016-05-23 08:10:22 | 本・映画・テレビなど

郭店楚簡(かくてんそかん)は、中国の湖北省で発見された竹簡群。

1993年10月に出土し、現在は湖北省博物館に所蔵されている。

考証によると、郭店楚簡の成書時期は紀元前300年、

およそ戦国時代の中期とみられている。

郭店楚簡はの内容は先秦時代の儒家と道家の典籍で、18篇から成る。

その中に『性自命出』がある。

私はこの言葉はまったく理解できないが、東洋哲学を欧米人がどんな感覚で捉えて

いるのかに興味を持ち、この本を読んでみたくなった。

『性自命出』とは

喜怒哀楽の感情は生まれつき備わっている、それは他者によって

引き出される。

私たちはつい、ある決まった感情を反応させやがてパターン化した

習癖になっていく。

そこに、ものごとに対して感情のままでたらめに反応する段階から、

もっと正しい反応ができる段階へと向かう努力をすべきだという。

鍛錬を積んではじめて、ふさわしい反応ができるようになる。

人間の正しい道は、「情」のおもむくままの反応から、「義」によって

反応するように、「情」の修養につとめ、他者に対してよりふさわしい

「義」の反応の仕方を習得することで、自分の反応を磨くようになって

いく。その反応を磨く手段が「礼」だという。

ここで指摘されているのは、自分の感情をコントロール

するのは難しい、この感情が生まれるのは自然のことだ。

生まれる感情をコントロールしようとするのではなく、その感情を

表出する、反応をすることに鍛錬を積め、その鍛錬を積む手段が「礼」だという。

確かにそうですね、相手に対する「礼」、人に対する「礼」が

当然としてあり、感情をストレートに反応するのではなく、「礼」を

持って対応することが必要だということです。

でも素直に、いろいろな感情を持つことは人として備わっている当然のことだということは

安心しますね。

例えば悪い感情、嫌悪など、逆に好意をもったり、好感を感じる、そんな

感情を持たないように自分の感情をコントロール

しなさいと言われるのは難しい。いろんな感情が生まれるのは当たり前

それをどう表出させるのか、それが大事ということでしょう。

東洋の哲学は「孔子」などはここの人間の行動から哲学に結び付けて

いきます。西洋の概念から哲学的思考をするのではなく、なんとなく

個々の出来事、ここの事象の中い哲学的なものがあるだというのは

東洋的なのかもしれません。

 

 

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