知の逆転 (NHK出版新書 395) | |
ジャレド・ダイアモンド,ノーム・チョムスキー,オリバー・サックス,マービン・ミンスキー,トム・レイトン,ジェームズ・ワトソン | |
NHK出版 |
「知の逆転」ベストセラーですね。
この本のインタビュー、そして編集をしたのは、吉成真由美さん
元NHKディレクター、サイエンスライター、マサチューセッツ工科大学卒
凄い才媛なんですね。
この本はを読んで、吉成真由美さんという方に興味を持ち、わかったのですが、
ノーベル賞の利根川進さんと再婚されているんですね。
現在の知の巨匠の6人、すごい人たちに吉成さんがインタビューしているのですが、
それぞれ的を得た質問をして、展開を面白くしています。
これは本当に面白い。
二回目の読み直し中です。
「知の逆転」という題名もいいですね。
いろいろな気づきと新しい発想の材料を提供してくれるのですが
その中で一つ紹介
私もこのブログでコンピュータが将棋でプロ棋士に勝った話題とか
提供しているのですが。
マービン・ミンスキーとの対談
「なぜ福島にロボットを送れなかったのか」
人口知能分野の「失われた30年」というところがあります。
なぜ福島原発事故でロボットを送り込んで作業をさせることができなかったのか?
「問題は、研究者が、ロボットに人間の真似をさせることに血道をあげているということ、
つまり単に『それらしく見える』だけの表面的な真似をさせるということに
夢中になっているというところにあります」
「ソニーの可愛らしい犬ロボットは、サッカーができるわけです。
それはたしかに何かを蹴ることができるけれども、ドアを開けることも、
ましてや何かを修理することもできない」
「なぜ、ドアを開けるというような、もっと現実的な問題解決型のロボットを
作ろうとしないのか、全く理解に苦しみます」
こんなことを緒に研究が短期的な課題追求になってきていて、
長期的な視点での研究ができなくなってきている等、示唆にとむ
やりとりが続きます。
話言葉なので、平易なので理解しやすいですね。
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