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大学時代、グリー3年目:グリー・フェスティバル開催!

2006年12月26日 | 音楽のルーツ
さて、大学3年目、1980年です。

この年は団としても我々が主流にならなければいけない学年になりました。
そして新しい1年生が2人トップに入ってきました。
1人はなんと女性!(便宜上M子とします。)
この子がマネージャーになるわけですが、とても明るい子で入団以降、多々、我々の心を癒してくれる貴重な存在となるのでした。

この年は12月の定演の外に大きな行事が2つありました。
ひとつは前にも書きましたがグリフェスです。
時は6月、4年に一度のお祭りとはいえ各大学が一同に会し、しのぎを削るわけです。
どの大学もこの日のために練習を積んできました。
参加したのはH大、O大、R大そして我がグリーの4大学でした。
各大学でそれぞれ1ステージを持ち最後は全員での壮大な合同ステージ!確か「枯木と太陽の歌」だったと思います。この曲にはソロがあるのですが、これがまた超高音のソロで超人的な人にしか歌えないようなものでした。
男声合唱も100人を超えるとさすがに迫力があり、まずまず盛況のうちに幕を降ろしました。
我々の出来もこの時期にしては満足できるものでした。
自分のソロもこの時は色々と歌い方を試しながら、という状況ではありましたが、及第点を点けられたかなというところでした。

このときのエピソードがひとつあります。

私のソロは「黒人霊歌」の1曲目トップバッターだったのですが、なんと1曲目が終わったところで客席から拍手がおこったのです。
合唱の場合、拍手は1ステージが終わるまでしないのがマナーですのでステージの上でみんなちょっと驚きました。そんなことは初めてでしたし、ここに来る人でそんなマナーをを知らない人がいるとも思えません。(多分)
終わってから冗談半分に、お前のソロがよかったからか?と、いうヤツもました。
まあ、ちょっと長めの曲でしたので1ステージが終わったと思ったのかもしれません。
本当のところは分かりませんが、ちょっと嬉しいハプニングではありました。

この時点で私はいつの間にか先輩としての危機感から呪縛を解かれたように解放されていました。
私は周りに気をとられて自分の努力を忘れていたのかもしれません。いや多分フォークの方は熱心でも合唱の方は・・・それでいて、自分の実力はこんなものじゃないんだ、というおごりが知らない間に態度に表れていたのでしょう。
そんな私を皆は厳しくそして暖かく見ていてくれたのです。
合唱にとって必要なのは個人の歌の上手さではなく、合唱としての上手さ、つまりチームワークなのです。
一人の団員として一番大切なのは、上手い下手ではなく一生懸命な姿勢なのかもしれません。