養父は入院生活が長かったので季節ごとの身の回りの物を養母は届けていました
病室は就寝前になると暖房も切れてさすがに冬場は冷えてきます
母はネルという生地で寝巻きを縫い届けていました
途中でパジャマに変わりましたが下着をその分厚手のものに換えたりしていました
後に、母が亡くなり私がその役を代わることになる訳ですが
父は喘息を患っていましたからそれこそ風邪などひいたら大変なので
早目にそうした準備をします
そういった日常のひとこまを切り取って詠みました
私に娘が誕生してからは娘と夫が階下のロビーで待っているので
帰りにはそこまで見送りに来て必ず卵ボーロを娘に渡してくれるのでした
前日に売店へ買いにゆくと「明日はお孫さんがみえるんやね」って言われたそうです
私は病院までの途中にあるお菓子屋さんで1個ずつ包装されたロールケーキ
をいつも買いました
時に、大失敗をしたことがあります
父はエビが好物なのでクルマエビの特大をフライにして持って行ったことが
ありました
エビが丸くならないようにと打った串の1本を抜くのを忘れてしまい
歯をダメにしてしまいそうになったとか
フライをしているのが特大のクルマエビだと夫にばれないようにする為
慌てていて串を抜くのを忘れてしまったのです