MIFさんのお休みの日に千葉県佐倉市の国立歴史民俗博物館へ連れて行ってもらいました。
今回は企画展示「陰陽師とは何者か」を目的に、佐倉城址公園も見てきました。
佐倉城は、土塁のお城だったので石垣はなく、空堀が印象的です。
きれいに整備されています。
ここは空堀の中でもホントに整備が行き届いています。
同じ公園内には、他にも空堀があるのですが、このような形で保存しておらず、斜面部分に自然に生えてきた木が生い茂っています。
公園内をしばらく散策してから、博物館へ。
国立歴史民俗博物館。
企画展示室は一部撮影できませんが、ここはフォトスポット。
陰陽師といえば、平安時代の安倍晴明が有名でしょうか。
私も夢枕獏さんの「陰陽師」を読んでいますけれど、これは時代SFファンタジー、娯楽です。
でも本来はもっと政治的であり、少々の統計学と自然科学と記録の積み重ねです。
登場初期は天皇や貴族が独占した陰陽道がだんだん染み出るように庶民に至っていき、最終的にはカレンダーに行き着くという筋立てが面白かったです。
ここ20年くらいの陰陽師ブームというか、ムーブメントとして二次創作の陰陽師はそれなりに寄与しているはず。
その点も少し触れてもよかったンじゃあないかな?とも思います。
二次創作はすでに中世の絵巻物が存在するので、民俗学からのアプローチも面白かったです。
ここから常設展へ。
4年前にも見ていますが、この博物館に来ると常設展だけでも3時間くらい見てしまいます。
今回は近代の展示室が改修中でしたが、いやはや全然興味が尽きません。
私が初めて訪れたのが32年前。
それと比べると展示内容は本当に全然変っています。
近年、日本史という独立した歴史はないという衝撃的な言葉が使われています。
そりゃあそうだ、島国だとはいえ大陸との交流なくして国として成立していないし。
それに気がつくと人類史の中の日本という島国の歴史に過ぎないンですよね。
こちらの博物館の展示もこの観点が強くて、昔の展示とは違ってきているな、としみじみ思い知らされました。
そして日本の歴史書の中では、どうしても男性優位というか、男性が歴史の中心。
でもここの展示を見ていると、女性もたくさん登場しています。
これも時代の変化を感じさせられました。
本当は、この他にも行こうと予定していた場所はあったのですが、何時間も立って見学していたので少々疲れました(涙)
何度来ても新たな発見があるこの博物館は、やっぱりこの国の宝なんだろうな、と思っています。
今回も遠くまで連れて行ってくれてMIFさんありがとうございました。