ハルさんと呼ばれる人形作家のお父さんと娘のふうちゃんと、死んだ瑠璃子さんのお話。
ここの1か月くらいかな?丸善に行っても近くの有隣堂などの本屋に行ってもこの本押しだった。
だから読んでみようと。
もともとミステリーの分野はそれほど好きというわけではない。
ミステリーよりは普通の人々が出てくる小説の方が好きだ。
この本は、ミステリーとファンタジーの中間くらいに位置している物語だ。
そして1冊読み終わると、幼稚園児だったふうちゃんが23歳でお嫁に行く日までの物語なのだ。
ミステリーにしては分かりやすい内容で、ファンタジー要素としても少し想像の範囲内という感じだ。
けれど、ハルさんもふうちゃんも、浪漫堂さんも魅力的な要素を持つのでそこはカバーされている。
と思ったら、この作家さん、児童文学を書かれていたらしい。
そうか、子ども相手だと複雑なミステリーよりも、分かりやすい謎の方がいいのだろう。
そして魅力的で等身大な主人公がいることがさらに分かりやすくなっているはずだ。
私としては、ハルさんの方にトレースする年齢なので、ふうちゃんの気持ちが分かりにくいことも。
年齢のこともあるけれど、私は父子家庭なんて経験していないのだから。
さて、おすすめ度からすれば☆☆☆☆*くらい(5つ星中4つ☆)。
やはりハルさんと同じ30~40代くらいの人が読んで面白い内容だと思う。
未成年~20代だとふうちゃんにトレースすることになるだろうし、50代以上の人だとだいぶ昔の自分にトレースすることになる。
そして、人形作家のお父さんというハルさんに、同世代の男性がトレースできるのか?という疑問もある。
女性にとっては、男性がどんな人でも共感をすることはできるだろうけれど、男性には難しいような。
ちなみにMIFさんに「ラノベではないけれど、なかなかハートフルなお話なんだけれど、読む?」と聞いてみた。
回答は、読まないとのこと。
まぁ、あなたの場合は読みたい本が多いからね。
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