豆まきに使う豆。
実家で大豆をもらってきて、フライパンで炒って作っていました。
程よく焦げ目がついて、香ばしくて、噛んでいると甘みも出てきました。
この豆を自分の年の数だけ食べ、残ったものは保存しておきます。
夏が来て、雷が鳴りだすと、その豆を食べるのです。
それが落雷予防?か何かわかりませんが、
雷が鳴る→節分の豆を食べる…これがずーっとの習慣でした。
ちょっと非科学的ですよね。
雷と節分の豆がどのような関係なのか。
今は天気予報などから情報が豊富に伝わってきますが、
情報が乏しかった時代の人々の生きる知恵とでも言いましょうか?
ここ何年来、自分で豆を炒ることもなくなりました。
祈祷済みの豆を購入しましたが、
歯にやさしくサクサクしていて現代風になっています。
ちょっと物足り無さを感じます。
私の最近の節分は恵方巻きにエネルギーを奪われてしまい、
豆やイワシの存在が希薄化してしまいました。
市販の豆を口にして、
子供のころに食べていた味とのほど遠さ!
万人向きに作られた豆には、時の流れや時代の進化をうかがい知ることができますが、
ただただ豆を気長に炒っただけの伝統の味を大事にしていきたい…
改めてそのような思いが強く起こってきました。