数学教師の書斎

自分が一番落ち着く時間、それは書斎の椅子に座って、机に向かう一時です。

久しぶりの冬の車中泊

2025-03-03 15:09:07 | 日記
 久しぶりに車中泊を堪能しました.福井のS.Iwasakiさんとラインで話すうちに,とんとん拍子で話が進み,土日に余呉湖にて.今回は冬の車中泊が主な目的で,雪の余呉湖を堪能しようと,2年ぶりの再会となりました.
 1年ぶりにOnetigrisのテントを立て,テントの中では石油ストーブで暖を取り,鍋をその上に乗せ,時間も忘れてアウトドアーライフから青春,親,兄弟,子供,趣味等々人生経験を紐解けば,時間が足らない.
 話し相手によって,自分をどこまで話せるかって,ありますね.その意味で,素直に自分を話せる人と話せたことに感謝しています.私より若いにも拘わらず,圧倒的に苦労している人の実話は説得力があり,じーっと聞き惚れる自分を感じました.
 先に着いて,テントを立てていたら,釣り友達がやって来てきました.この雪の中を来るのかと,その熱心さにビックリです.Iwasaki氏が到着まで時間があるので,テントの中で,ストーブに火をつけ来られた時に温まれるようにとテント内を整理して,まったりとした時間を過ごします.
 今年の京大の数学の入試問題を取り出し,続きの解答を考え始めます.長くなるので,この内容は別の機会に書きます.少し飽きてきたので,持ってきていた文庫本を読み始めます.
  
 筒井康隆の作品は,あまり読んだことがなく,今までで印象的なのは,

これくらいしかないです.筒井氏は,今は高齢でありますが,私の大学生時代からも結構有名だった気がしますが,独特の文体なども印象的です.この「敵」とはこの本のある章の題名で全体は,元大学教授で,近代演劇を専門にしてきた老人?の一人暮らしの日常をこと細かく読者に語っていくというものです.読み始めると飽きが来ない感じで,評論家の川本三郎氏曰く,老人文学の傑作!なるほど.
 この本が老人文学なら
は,私に言わせれば,青春文学の傑作かな.Iwasaki氏にもぜひ薦めたいです.

 さてしばらくして,Iwasaki氏が到着.まず,自分の車の車中泊の準備を暗くなる前にしてもらって,温めておいたテントの中へ.

 暖かいテントの中で,まずは一献とお酒を持ってきてもらったのに,私が下戸が予想外で,悲しませてしまいました.とは言え,まずはと,私も飲めないビールを一缶いただき,乾杯!.
 曇り空はすっかり漆黒になり,湖畔は白い雪が闇夜に浮かんでいる幻想的な雰囲気です.静かとはいえ,そこは時には鳥の声も聞こえて来て,いかにも自然の中にいる感じです.

 夕食は鍋と決めていましたので,早速鍋をストーブの上に.

鍋をつつきながら,鍋奉行をIwasaki氏に任せ,氏の話に耳を傾け,飲めない酒も少し頂き,暖かいテント内はちょうどいい広さで,時間の経つのも忘れます.久しぶりに夜も更けるのを忘れるくらい話して,後で思うに,こんな時間て最近なかったと思うくらいでした.本当に楽しいひと時でした.
 気がつけば日付が変わるくらいの時間になって来て,お互い眠くなってきたので,それぞれの車で車中泊.

 翌朝,4時半くらいに目が覚め,トイレに.またシュラフにくるまり,気がついたら5時半,また眠って気がついたら6時半で,少しづつ明るくなってきたので,ゆっくり起き出し,テントのなかで,ストーブを着けて暖かくしておきます.

朝は,昨夜の鍋の残りでうどんかなと,Iwasaki氏が来るのを待っています.遅かったので,眠いのかなと,暫く待っていると,おはようございます!.

 まずは,モーニングコーヒーと,持参してきたコーヒーを入れます.気が付くと,朝はお互いがもってきたパンでのモーニング.鍋はまた昼でもって感じです.
 少し雨が降りそうな天気ですが,何とか持ちこたえてくれています.その後も昨夜の続きの話で,数十年分の話をした感じです.昼には友人のアングラーも来て,一緒に鍋を食べることに.食材が余っていたくらいなので,ちょうど来てくれて助かった感じです.ちょっと挨拶をと来たそのアングラーも,結局2時間ほどテント内に.さすがに,ちょっとの挨拶の長さを感じてか,午後三時頃には彼もテントを後にします.帰る時間も迫ってきたのに,Iwasaki氏は最後にと,ケリーケトルを使ってコーヒーを入れてくれます.ポットで入れるコーヒーとは一味違う雰囲気で,まったり流れる時間は,まさしくケリーケトルが作ってくれる時間で,また違ったコーヒーの味わい方を教えてもらいました.

 Iwasaki氏も午後3時半過ぎに家路につかれ,私は,ゆっくり片付け開始.テントの結露も乾き,ゆっくり時間をかけて片付けることで,来た時より,きれいにゴミも片づけます.気がつけば,一応アングラーとして竿も出してはいましたが,アタリはなく,タックルを片付ける時間も,何故かまったりと.楽しかった時間は何度も反芻できる程,濃い味でもありました.そしてなぜか疲れも感じなく帰りのドライブも気持ちよく,感謝の車中泊でした.



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