ギター弾きのひとり言

ギターと音楽が趣味の私のひとり言を気が向くままに書いています。

真空管の音に魅せられて!(E130Lプッシュプル編)

2007-11-29 | オーディオルーム
私がオーディオに興味を持ち出してから手にした初めての
真空管アンプです。会社の先輩から譲り受けました。
定価40万円だそうです。サウンドパーツと言うメーカーの
アンプで、出力管はE130Lをプッシュプルで使っております。
出力はA級25W+25Wです。



トランスは全てテクトロン製の特注品。ドライバー管は
BRIMAR CV4068を使用。コンデンサや抵抗などの部品はオーディオ用の
高級品ばかり。高い訳だと思いましたが、ある人からはこれだけの
高級部品を使って、この値段なら安いんじゃない?とも言われました。
そうかも知れません。
このアンプは、電源投入後しばらくすると約2分間程電極の共振により
スピーカから小さな音でピー~という発信音が出ます。鳴くという表現
をされている様ですが、問題はないみたいです。

我が家にやってきたのは、今から8年前です。プリアンプは
ビクターラボラトリのP-L10につないでおりました。
プリアンプはトランジスタでしたが、中低域の分厚い音に感動
した記憶があります。真空管は寿命が有ると言う事で、今日は音楽を
聞くぞーっという時だけこのアンプを使い、普段はトリオのL-08Mを
使っておりました。

話はそれますが、このアンプを買った時に、私のスピーカは
フォステクスの12cmフルレンジユニットを使ったバックロード
ホーンと、VICTOR Zero-10F AVの2セットでした。
折角真空管アンプが来たのだから、もう少しマシなスピーカ
をと思い、オーディオショップを覗きに行ったところ、
いきなり店長からこのスピーカどう?あと1セットって言われて
薦められたのがKEF社のRDM2というスピーカでした(1本98,000円)。
小型スピーカの部類に入ると思いますが、言われるまで他の大きな
スピーカが鳴っているものとばかり思っていました。
それで、一瞬で気に入って値段を聞いてまたびっくり。
展示会で展示したものらしいのですが、2本で8万円という
値段でした。手持ちがなくて、いつものツケで貰ってきました。
昨年7月にタンノイのスターリング(TWW)を買うまでは、ずーっと
メインで活躍しておりました。

昨年TU-875を製作し、このE130Lプッシュプルと組み合わせた
ところ、今までとは比べ物にならないくらい音が豊かになり、
トランジスタの品は良いけど少し冷ややかな所がすっかりなくなり
品もよく温もりが有り、中低域の厚みが更に増してこれぞ真空管
と言う音になりました。この時やっぱりプリも真空管じゃなきゃダメ
なんだとつくづく思いました。
この日以降、トランジスタアンプの出番はすっかり無くなって
今では、P-L10はラックの隅で、L-08Mは物置で眠っております。

TU-875を製作して間もないある日、久しぶりにオーディオショップ
を覗いて見ました。そこでまた店長からこのプリ要らない?
って見せられたのが、LUXKIT A3032(CL32のキット版)でした。
あまりに薄いのに真空管プリとの事で、びっくりでした。
値段が63,000円となっていたので、プリは作ったばかりだし
要らないかと思っていたら、4万でいいからって言うので、
えっ、それなら欲しいと言って買ってしまいました。

TU-879Sを製作するまでは、このアンプがメインアンプでした。
TU-879Sや300Bなどのシングルアンプが来てからは、プッシュプル
アンプの出番はだんだんと減ってしまいましたが、音楽ジャンルに
よって使い分けております。

真空管の音に魅せられて!(TU-879S編)

2007-11-23 | オーディオルーム
エレキット(イーケイジャパン)のTU-879SはTU-875が
一発で動作したのに気をよくして、と言うかあっけなく
出来てしまって、物足りない気がしてまだ何か作って
みたくなりました。何を作ろうか、考えた挙句、
パワーアンプを作る事にしました。昨年3月末のことです。
※画像は昨日のTU-875編にあります。左側がTU-879Sです。

私は以前知人から要らないからと、GE製の8417(6GB8)を
8本貰いました。この球はアンプではなく、何かの装置
で使用していたらしいのです。それに稼働時間も僅か
との事で、かなり程度の良いものでした。
この8417を何とか使えるキットは無いものかと、インター
ネットで調べてましたら、8417ではないが東芝製6GB8が
どうやら使えるらしい、しかもなかなかの評価でしたので
再びエレキットのTU-879Sを組み立てる事にしました。

TU-879Sはシングルアンプで、標準で付属している球は
6L6GC(EH)です。この球では最初の動作確認の時に少し
聞いただけなので、何とも書きようがありません。
動作確認終了後、即刻8417(6GB8)を取り付けて、ずーっと
使っております。ドライバー管の12AX7は標準でCCI製が
付いておりますが、音が中高域に偏っている傾向があるので
松下製の12AX7Tに交換しました。

8417の音は、大変元気が良くて、低域から高域までしっかり
出ます。また特に中低域にかけて、押し出してくる感じが
有り、音楽を聞くというより、聞かされていると言った表現が
ふさわしいかも知れません。多少艶っぽい感じもありますが、
私は好きな音です。ある程度立体感も表現されてますし
楽器の音もリアルです。300Bアンプが来るまでは、この
アンプが殆どメインアンプでした。

TU-879Sを友人宅に持ち込んで、JBL4312Bで鳴らした所
その音に大変驚いた様子でした。友人もマランツのSM9と
LUXMANのプリアンプ、スピーカはJBL4312Bを持っており
オーディオ好きな方ですが、ここ数年、オーディオ熱は
すっかり冷めてしまい、BOSE AW-1Dという2?万円という
馬鹿高いCDラジカセで殆ど音楽を聴いていたようです。
でも、このラジカセ本当に音が良かったです。

TU-879Sを見た友人は、こんな小さなアンプでしかもキット。
更に出力もたったの8Wと、半分以上馬鹿にした様子でしたが
スピーカから出た音のリアルさ、迫力、これで8W?とビックリ
しておりました。そうなんです、これが真空管アンプの凄い所
なんです。トランジスタアンプと比べると格段に部品数が少ない
ようするに、回路が簡素な為音声信号の劣化が殆どなく増幅
されるんです。また真空管アンプには出力3倍説というのが
あり、8Wですと、24W以上の実力になると言う話もしました。

とうとう友人に真空管アンプの火を付けてしまいました。
友人はまだ自作する自信がないとの事と
メーカー製が良いと言うことで、東京サウンドの
Valve100SEを購入しました。ところが、私のTU-879S
の音とは全く違う音で、真空管らしい音はするのですが
力や元気さ、音のリアルさの違いに、落胆しておりました。
程なく友人はそのアンプはすぐに売ってしまい、続いて
LUXMAN SQ-38Signatureを中古で購入してきました。
しばらくはそのアンプを使っておりましたが、数ヵ月後
どうしても私のTU-879Sが欲しいと言うことで、譲る事に
しました。私もTU-879Sの音が気に入っていたので、もう一台
製作しました。
友人はその後キット製作に挑戦し、TU-880を製作しました。

メーカー製アンプも跳ね除けてしまったと言うエピソード
がこのTU-879S 8417バージョンにできてしまいました。

尚、友人宅に行ったTU-879Sも再度製作したTU-879Sも
どちらも、AC電源をインレット化し、ラインケーブル
交換、スパークキラー付加等若干の改造を行っております。
カップリングコンデンサ等も交換してみると良いとは
思いますが、今はこのまま使っております。
ハンダは、銀と銅入りのオーディオ用を使いました。
TU-875も同じハンダを使用しております。
予備の8417もあと4本あるので、当分いや一生使えると
思います。

※ここでご注意
 TU-879Sは回路変更することなく、EL34(6CA7)、KT66、KT88
 への球の交換ができますが、メーカー(イーケイジャパン)
 では、8417や6GB8への交換は保証も推奨もしておりません。
 もしこの記事をみて実施する場合は、ご自身の責任において
 行って下さい。当方でも保証いたしません。

TU-879Sは先にも書きましたが、EL34(6CA7)やKT66、KT88と
交換して楽しむ事ができます。友人は、色んなメーカーの
EL34(松下、ムラード等)や東芝製6G-B8HiFi、KT88(GoldenDragon)
等を購入して交換して楽しんでおります。
しかし、最後はこの8417に戻ってくるというんです。
私もGEC製のKT66を持っていますが、やはり8417が一番
安心して聞けるのです。

球には良くないかも知れませんが、朝、出勤前のほんの15分程度
毎朝鳴らしております。
尚、TU-879Sは普段はスピーカはKEF RDM2に接続しております。
RDM2は小さいながらも、中型スピーカクラスの音を出します。
また楽器の音色は、スターリングよりRDM2の方がリアルに聞こえ
ます。

以下に仕様を記しておきます

■TU879S仕様
●使用球:6L6GC×2、12AX7(ECC83)
●定格出力:8.5W + 8.5W(8Ω負荷時)
●適合スピーカ:3.2~5Ω、6~16Ω
●残留ノイズ(8Ω時):0.26mV (WIDE)、 0.035mV (IEC weighting)
●SN比(8Ω時):90dB (WIDE)、 107.5dB (IEC weighting)
●周波数特性(-3dB):20Hz~43,000Hz
●入力抵抗:75kΩ
●定格入力:430mV
●入力端子:ライン入力×2系統 (RCAジャック)
●電源:AC 100V 50/60Hz
●消費電力:70W
●サイズ:W154×H150×D400mm(突起部を含む)
●重量:約6.5kg

真空管の音に魅せられて!(TU-875編)

2007-11-22 | オーディオルーム
昨年3月にエレキットのTU-875を組み立ててから
今日までにTU-875を2台、TU-879Sを2台製作。
うち各1台は友人宅で活躍中。
更に、中古の真空管アンプVT-63(46)プッシュプル
製作者不明の手作り品。中古の真空管プリアンプ
LUXKIT A3032 製作者不明。ジャンクで購入した
ICL(ソフトン) Model1-300B、8年程前に会社の
先輩から購入した、サウンドパーツ製E130Lプッシュプル
パワーアンプ。と、パワーアンプ3台、プリアンプ2台
プリメインアンプ1台と部屋の中は真空管アンプだらけ
です。以前使っていたトリオのモノラルアンプL-08M2台と
ビクターラボラトリーのプリアンプ P-L10はラックの隅で
ひっそりと眠っています。(これらは売却を検討中)

作った話や、改造した話は過去の記事で書いてきましたが、
各アンプの特徴や問題箇所なども少し書いてみたいと思います。
※以下の記事は私の個人的な主観です。

TU-875はエレキットから発売されている真空管12AU7を3本+J-FET
によるハイブリットプリアンプです。



TU-875は現在、TU-879S用のプリアンプとして使用
しておりますが、フォノイコライザーとしても
使用しております。
このTU-875は賛否両論があるみたいですが
音楽を聴くと言う面では、適度な艶と中低域に厚みが
出てなかなか良いです。LUXKITのA3032より、立体感と、楽器や
ボーカルなどにリアルさがあります。
(A3032は部品交換とハンダをすべてやり直そうと思っています)

TU-875は12AU7(5963)を3本使用しておりますが、
ラインアンプ部はLRを1本で行っており、その為か
チャンネルセパレーションはイマイチです。
聞いていて、ん?て思う事があります。
ただ、このアンプのフォノイコライザーは中々の物です。
初段は5極管特性J-FETが採用されており、以降を
12AU72段の計3段増幅となっています。
また、カートリッジもMM/MCと両方使え、また
インピーダンスも抵抗値の変更で行えます。
簡単に書きましたが、抵抗値の変更は、本体をバラして
抵抗を外して、任意の抵抗を取り付けると言う作業
をしなくてはならないので、簡単にはできません。
この辺りを何かうまく改造できないかと思っております。

フォノイコライザーとしての使い方は、REC-OUT端子を
使っています。PRE-OUTですと、ラインアンプを通る為、
チャンネルセパレーションが悪くなってしまう為です。
今まで、P-L10でアナログレコードを再生しておりましたが
TU-875のフォノイコライザーを使った途端、レコード
に対する見方がガラッと変わりました。
レコードってこんなにいい音だったの?と言う感じです。
話はそれますが、レコードはブチブチバチバチ言って
決して良いとは思いませんでした。また、音も中高域
ばかり出て、薄っぺらい音という印象が強く、CDや
DATなどのデジタル機器に勝るものは無いと思って
おりました。
ところが、このTU-875でレコードを再生した途端、おおー
なんと分厚い優雅な音だ!とビックリしました。
この時使用していたプレーヤーはDENON DP-1200、カートリッジ
SHURE Me75EDです。昨年、このプレーヤーを下取りに
DP-80+砲金ターンテーブルを購入しました。
そこで、更にレコードに対する概念がガラッと変わりました。
それは、ブチブチバチバチノイズが全くといっていい位
無くなったのです。まるでCDのようなクリアさで、
CDには無い暖かさ、潤いがあり長時間聞いていても
疲れないんです。レコードは音がいいと言われている
事を始めて実感した瞬間でした。またそれと同時に
CD購入と同時にみんな売り払ってしまった事を
大変後悔しております。昨年から中古レコード市などで
再びレコードを買い集めております。

現在は、キャビネットにDENON DK-2000、フォノモータを
DENON DP-3000、トーンアーム FR-54、カートリッジは
色々(DENON CORAL SHURE STANTON B&O AudioTechnica)

話は戻って、TU-875のREC-OUTは私のメインアンプに
なっております Model1-300Bに繋がっており、その
REC-OUT端子からLUX-KIT A3032のAUXに繋がって
おります。
300Bで聞くレコードの音は格別です。300Bは現在
FullMusic 300B/nナス型メッシュプレートを使用
しております。この球のお話は後日致します。

その他特徴としまして、重量が非常に軽い、
電源はACアダプター(キットに付属)であるので
ノイズが少ない。
ただ、キットを購入して自分で作る場合、部品点数が
かなり多いので、少し根性が居るかも知れません。
目の悪い人などは、拡大鏡を用意すると良いかも
知れません。

以下に仕様を記しておきます。

■TU-875仕様
●使用真空管/FET(信号系):5963(12AU7)×3、2SK170×4
●入力端子:PHONO×1(MC/MMはリアパネルのスイッチで切り換え)
LINE×2、TAPE(MD)×1
●出力端子:PRE-OUT×1、REC-OUT×1
●入力抵抗:PHONO:100Ω(MC)、50kΩ(MM)
LINE・TAPE(MD):40kΩ
●定格入力:PHONO:0.3mV(MC)、2.7mV(MM)
LINE・TAPE(MD)230mV
●最大出力(1kHz,THD2%):PRE-OUT/22V REC-OUT(PHONO時)/13V
●SN比(IEC):PHONO/72.5dB(MC)、84.5dB(MM)、LINE・TAPE(MD)94dB
●周波数特性:PHONO/RIAA偏差0.8dB以内、
LINE・TAPE(MD)2Hz~130kHz(-3dB)
●電源:DC7V±0.5V(消費電流約1.8A)、
専用安定化ACアダプタ付属(入力AC100V 50/60Hz)
●重量:1.8kg
●サイズ:W130×H125×D248mm(突起物を含む)

セレクターの製作

2007-11-14 | オーディオルーム
秋の夜長に、こんな物を作ってみました。



これは単なるセレクターです。

市販品の安価な物はどうしても内部配線材などが
イマイチなので、以前数台持って居たのですが、
全てオークションで売ってしまいました。

丁度何か作りたいと思っていたので、それなら
自分で作ってみようと思い、作ってみました。

まず、機能を考えてみました。
1.所有する録音機器が3台、アンプが3台。
  任意の1台の録音機器を任意のアンプに
  出力される。

2.プリアンプ(TU-875)のREC OUTを接続して
  任意の1台の録音機器に出力する。

3.プリアンプのREC OUTが占有されてしまうので
  常時出力可能な REC OUT端子を設ける。
  (TU-875はフォノイコライザーとしても使用
   している為)

このセレクターは内部配線材にフジクラのMC-QEF6
低損失無酸素銅(OFC)マイクコードを使用しました。

■費用
 金メッキピンジャック 120円 ×22個 2,640円
 ロータリースイッチ 3回路4接点 388円 × 3個 1,164円
 ツマミ 3個 304円 × 3個  912円
 ケース  1,280円
 ケーブル MC-QEF6 3m × 100円  300円
 5.1kΩ 1/2W 2個× 20円  40円
-------------------------------
                計   6,336円
 その他雑費があるので、7000円くらい掛かったでしょうか。

■製作時間
 トータル 6時間 (手が遅いものでw)

久しぶりにシャーシから加工したので、結構な時間が
かかってしまいました。
でも、我ながら満足のいく物ができました。
いつもそうですが、作っているうちが楽しいですね。
尚、このセレクターは二度と作りたいとは思いません。
不器用なので、ロータリースイッチへの配線に結構
時間がかかっる上、肩は凝るし大変でした。

部品到着!

2007-11-09 | オーディオルーム
昨日Model1-300B用に頼んであった部品が到着しました。
夕飯もそこそこに、昨晩早速部品交換を行いました。

まず、基盤用のRCAピンジャック(三連1個と二連1個)を外し、
そこに金メッキのシャーシ取り付けタイプのものをひとつ
ひとつ取り付けました。穴ピッチが基板用は狭いので合うか
心配でしたが、絶縁用テフロンワッシャの両端を少し切り
欠くことで解決しました。
このアンプは入力3系統+録音機器も接続できるので、
RL各5個、計10個を取り付けました。
さて、内部配線をどうしようかなと内部を見ていたら、
基板にリード線での配線もできるように、LRの明示と
穴が空けて有りました。直接シールド線でセレクト
スイッチまで配線しようとも思いましたが、今回は基板に
OFCのリード線で配線しました。

続いて、前回交換した定電圧ダイオードですが、まだ若干
300Bのプレート電圧が高いので、もう少し下げようと思い、
基板を見ていたらRD43が付いているはずの場所に、RD56が
付いているではないですか。私のところに来る間の誰かが
交換したのか。。。
早速、正規の物に取り替えて電圧を測定してみたら、325V
ほぼ回路図通りとなりました。これでこの問題も完全に
クリアできました。

次に、いよいよ部品の交換です。
まずは、カップリングコンデンサ。今までSHIZUKIを使用
しておりましたが、ASC X363に交換。SHIZUKIもASCも
同じ指月グループなんですが、どう変わるでしょうか?
前回、SHIZUKIに交換した際、基板を傷めてしまってあった
ので、取り外しは慎重に行いましたが、更に基板がはがれて
しまいました。まぁ、リードを長めにしてパターンにしっかり
ハンダ付けしておきました。

続いて、初段(6SJ7)のカソードのコンデンサをTKから
エルナーのデュオレックスⅡに交換。
(出力管は固定バイアスなのでコンデンサは有りません)

続いて、基板から300Bのフィラメントへの配線材が、
分解の度に外すので、短くなってしまったので、
OFC線に交換しました。

最後、300Bのグリッドに接続する100Ωの抵抗をリケノーム
RMGに交換しました。今まで、基板にピンが立ててあり、その
ピンから配線してありましたが、抵抗の足も太くしっかり
しているので、ピンを取って直接基板から配線するように
しました。

以上で、部品交換を全て終了。
ここまで、約2時間の作業でした。

真空管を取り付ける前に、各部の電圧チェックを行い、
続いて、真空管を取り付け、再度各部の電圧チェックを
行いました。また、300Bのプレート電圧が下ったので
再度バイアス調整を行いました。
調整しながら、音だしもして見ましたが、夜中なので
あまり大きな音は出せなかったけど、低域に厚みが増し
中高域の解像度が更に上がった感じです。
再度、各部の電圧を測定し、規定の範囲に入っているのを
確認、バイアスも再度確認し、ここで一旦電源をOFF

真空管等の素子が冷めるまで放置。
この間に、道具の片づけと、作業場所の片付け。
アンプが冷えたのを確認してから、裏蓋を閉めて
正規の置き場にセッティング。
再度電源をONして、しばらく放置。
ノイズなどの出ないのを確認したのち、色々なジャンルを
聞いてみました。時間が深夜になってしまったので
一曲丸ごとは聞かず、部分的にしか聞いておりませんが
低域がよりしっかりとし、中域の厚みが増しました。
さらに全体に解像度がグーンとアップしました。
ピアノのペダルを上下する音、クラリネットやサックス
フルートのなどのバルブを開閉する音、演奏者の息遣い
なども以前にも増して再現されます。目の前で演奏して
いる感じが実によく伝わってきます。
300Bの持つ柔らかさと、豊かさが更に活きた感じになり
大満足の結果となりました。

まだ部品を変えたばかりですので今後エージングが進んで
くればどんな音になってくるのでしょう。楽しみです。

以上で、アンプ内部をいじるのはしばらく止めたいと
思います。今後は、金銭的余裕が出たら、出力管を
JJあたりに、またいつかはWEにしてみたいと思います。


末永く愛用する為に!

2007-11-07 | オーディオルーム
またまたModel1-300Bに手を入れようという計画を
立ててしまいました。
このアンプを末永く愛用する為に!と銘打って、音の
通り道にちょっとだけ贅沢な部品を使ってみる
事にしました。現状より悪くなるかも知れない
この計画ですが、悪くなったら元に戻せば良いので
やってみる事に。

○どんな計画か?
1.初段(6SJ7)のカソードのコンデンサを、TK(東信工業)からデュオレックスに。
2.300Bのグリッドの抵抗を、金属皮膜からリケノームRMGに。
3.カップリングコンデンサをSHIZUKIからASC に
4.入力ピンジャックをニッケルメッキから金メッキに
※スピーカターミナルは既に金メッキの物に交換済み

○費用
 ピンジャック 120円×10個(赤白各5個)   1,200円
 デュオレックス 4700μF/16V 598円 ×2個 1,196円
 ASCフィルムコン 0.33μF/400VDC 588円 ×2個 1,176円
 リケノームRMG 100Ω1/2W RMG 210円 ×2個 420円
--------------------------
                 合 計 3,992円
費用は上記の他に、送料+代引手数料がかかりました。

部品はピンジャックは秋月電子に、その他は若松通商
に発注しました。

どんな音になるか、結果は後日掲載予定です。

プリアンプからノイズが・・・

2007-11-05 | オーディオルーム
夕べ久々に46プッシュプルアンプで、音楽を聴きながら
寝てました。20分くらいした時でしょうか、左のスピーカ
からボソボソと大きめのノイズが出ているのに気が付いて
飛び起きました。ただ、スピーカを痛める程では無いので
プリアンプ(LUXKIT A3032)と本体のどちらに原因が有るかの
切り分けを行いました。
プリアンプの電源をOFFすると、ノイズが無くなるので、
プリアンプに原因があると判断しましたが、本体にも原因が
有る場合もあるので念のため別のプリアンプ(TU-875)を繋いで
しばらく様子を見ました。1時間程使用してもノイズが出ない
のでやはり原因はLUXKIT A3032と判断しました。

早速裏蓋を開けて見ましたが、特に変わった様子はありません。
そう言えば、このアンプは来たときにも変なノイズが出ていて
コンデンサを交換した事を思い出しました。
そのコンデンサは、当時手持ちが無くて、間に合わせで
近い物に変更しておいただけでした。その後同一の物が入手
出来たのですが、特に問題も無かったのでそのままの状態で
使用しておりました。
それで、まずコンデンサを交換しました。
このプリアンプはキットで、誰が作ったものか不明ですが、
真空管ソケット部のハンダがどうにも危ない感じがしたので、
一旦ハンダ吸い取り器で全て吸い取り、再度ハンダ付けし直し
ました。それとソケットを掃除しました。ソケットの汚れや
接触不良でも同様のノイズが出る場合もあるのです。

そこまで、やって動作確認を行ってみた所、電源を入れて
すぐに同様のノイズが一瞬発生し、オヤッと思いましたがそれきり、
そのノイズは出なくなりました。おそらく、コンデンサが放電
しきっていたのでしょう。

尚、真空管ソケットの掃除と、ソケットのハンダをやり直した
影響でしょうか音の輪郭が一段と良くなりました。
こうなってくると、全部のハンダを再度やり直すのと、フィルム
コンデンサ類も古いので、交換を兼ねてメタライズド等に変更して
みようかなと思ったりしました。