ギター弾きのひとり言

ギターと音楽が趣味の私のひとり言を気が向くままに書いています。

自作プリ-またまた改良

2009-01-30 | オーディオルーム
自作にハマってる方々の記事を見ると、みなさんどんどん深みに
ハマってくみたいです。私もしっかりハマってしまいました。

前回の改良で音質は文句ないのですが、どうもこの回路方式は
ゲインが高くて、ボリュームが8時の位置でかなりの
音量になってしまうのです。
それで、もう一度回路を見直しました。

SRPPの下側のカソードにぶら下がってるバイパスコンデンサ
を排除してみることにしました。
そうすることにより、かなりゲインが下がるとの事。
やってみると確かにゲインが下がって使いやすいレベルに
なりました。それで、歪率を測定すると0.2%となってしまい
ただ外しただけでは駄目でした。

さらに色々調べてみると、12AU7はある程度電流を流した
方が音がいいと云う記事をみつけ、抵抗値を下げて
電流を流すようにしてみました。でも、まだ歪率は下がりません。

それで、負荷に繋がっている抵抗値が今まで470Kをつけて
ありましたが、これで歪率が変わるとのことでしたので
カットアンドトライで色々試したところ、15Kにしたところ
歪率が極端に改善され、0.012%という値になりました。
これで決定。音質は、悪くはないですがやはりパスコンを
外した影響か、低域がちょっと物足りなくなりました。
それで、出力に入れてあるカップリングコンデンサを
1uFから1.5uFに変更。これにより低域もしっかり出るように
なりました。

これで、とりあえずは満足いくレベルになりましたので
しばらく使ってみたいと思います。

またアレコレ手を入れたくなるのでしょうか。

※SRPPで遭遇する問題点と対処方法を少し記しておきます。
・ゲインが高すぎて困る場合
 1)最終出力から下側のグリッドに帰還をかける
  但し、入力ボリュームが有る場合、インピーダンスが変化してしまうので
  何らかの対応が必要。(入力に47K程度の抵抗を入れる等)
  このまま帰還をかけると、電源をいれなくてもある程度ボリュームを
  あげると音がでてしまいます。
 2)バイパスコンデンサを外す
  この際、出力の抵抗値を見直す必要があります。
・時折キーンキーンというノイズ(球鳴き)が出る
 1)ヒーターバイアスが適正でないと、出る場合があるみたいです
  このアンプの場合は60V程度で治まりました。だいたいB電圧の
  1/4程度がいいみたいですが、やってみないわかりません。
 2)上側カソード電圧を100V以下にすると治まる場合があります。
  ただし動作点が変わるので、ロードライン等見直す必要が
  あります。
・ヒーターの片側を直接アースに落とすと、ヒーター・カソード間の
 耐圧次第では 真空管を破損してしまいます。
 B電圧が200V以上に設定している場合は、上側カソードに約100V以上の
 電圧がかかっています。ヒーター・カソード間の耐圧が100Vの場合
 絶縁破壊が起きてしまいます。これを回避するのに、ヒーターバイアス
 をかけるのが一般的みたいです。目安はB電圧/4程度だそうです。

私もド素人なので、詳しく解説されたページが沢山ありますので
そちらを参考にしてください。

自作プリ-更なる改良

2009-01-24 | オーディオルーム
前回の改良後、しばらく使ってましたが、どうも出力側にアッテネータを
つけた原因か、高域が落ちてしまっていました。
それでLUX-KIT A3032と比較してみたところ、格段にA3032の方が
高域がしっかり出てきてました。愕然としました。
それで、出力側のアッテネータを排除できるように、抵抗値の
見直しをしてみました。それにより、ようやくアッテネータがなくても
良いレベルの物ができました。
しかし、新たな問題が。。。どうしても左チャンネルから
ハム音が出てしまうのです。(右も若干確認できました)
アースの取り回しなどを変更しても、一向に治まる気配はありません。
それで、これはやはりトランスに原因があると思い、トランスを
外して別のところに置いたところ、見事に無くなりました。
それならばと、トランスだけを別のケースに組み込んでみました。
これで、もう文句のつけようのない音になりました。

念の為、歪率等測定したら、1V出力時で0.03%と前回より遥かに
改善され、ビックリしました。

これでこのアンプはしばらくこのまま使う事になるかと思います。

自作プリ・・・その後

2009-01-11 | オーディオルーム
あけましておめでとうございます。

1月に入って、毎日寒い日が続いています。今年になって雪が降り
今年初めての雪かきをしました。

さて自作プリですが、しばらく満足して使用しておりましたが、
使っているうちに無帰還にしたいと思うようになり、それにチャレンジ
してみました。そもそも、元の回路は無帰還だったのですが、あまりに
ゲインが高すぎて、スターリングでは、シャーノイズが気になり
帰還をかけてしまったのです。確かに帰還をかければレンジも広がるし
何より歪やノイズが格段によくなります。これはこれで良いのですが
やはり無帰還の音も捨てがたく、再度チャレンジしてみました。

先ずは、SRPPの基本形に戻しました。
やはりシャーノイズが気になります。とは言え我慢できないレベルでは
ありません。しかし、やはり利得が高すぎる為、ほんの少しボリュームを
回しただけで大きな音になってしまいます。
それで、余りやりたくないのですが、出力側にアッテネータを入れて
やりました。シャーノイズはすっかりなくなりました。(聴感上)
さて、これでしばらく使ってましたが、パワーアンプを変えてみると
TU-879Sのボリュームを最大にしたときに、今度はかすかにハム音が
確認されました。このプリアンプはコンパクトに作った為に、
セオリー通りに真空管側に電解コンデンサを付けていませんでした。
何とかスペースを確保して、47uF/350Vの電解コンデンサを取り付けた
所聴感上ではまったく確認できないレベルになりました。
これでしばらく使用していましたが、今度はマイクロフォニックノイズ
が気になり始めました。筐体を軽く叩くとスピーカからしっかり音が
出てきます。他のローノイズ管などにすると無くなりましたが、
私は5963の音が好きなので、何とか対策をと思い、真空管ソケット
と筐体の間にゴムのインシュレーターを入れてやりました。
これで筐体を触れる事によるマイクロフォニックから解放されました。
真空管事態を叩くとダメですが、そんな事は普段はしないのでこれも
解決しました。
さあ、これで終了と言うことになりましたが、改めて内部を眺めてみると
あちこちに突貫工事の跡や、半田もボロポロになっているので
思い切って、全部部品を取り外して組みなおしました。

最後にとりあえず、私の測定できる範囲で測定してみました。
最大出力 25V
全高調波歪率 0.13% (1V 1KHz)
残留雑音 0.4mV以下 (測定器の精度の関係)

このプリアンプの音は、左右の広がりが良く、上下前後の立体感と
空間が感じられ、低域から高域まで良く伸びていて各楽器の音も
奇麗に分離されて解像度が良くて私の好きな音に仕上りました。

ちなみにこのアンプの電源は多少余裕を持って作っているため
CV4068(BRIMAR)も使用できます。たまたまCV4068や13D3なども
持っているので試しに使ってみました。その音は5963をはるかに
上回る音ですが、勿体なくてしばらく聞いてすぐに5963に戻して
しまいました。またCV4068ではマイクロフォニックノイズは皆無で
した。

初めての自作で(キット以外)、こんないいアンプが作れるとは
夢にも思って居ませんでした。しばらくこのプリは私のメイン
プリとして活躍すると思います。