ようやく2A3シングルアンプの調整が完了しました。
まず回路を眺めてみた結果、当初ロフチンホワイトと思いましたが
6SJ7のプレートから2A3のグリッドに直接接続されているだけでした。
1本だけ使ってあった6SN7は電源投入時に6SJ7が動作するまでの間に
2A3のグリッドにかかる電圧を制御(遅延)させるものと思われます。
6SN7のグリッドに接続されている可変抵抗器は、6SJ7のプレート電圧を
調整する為のものと思われます。
その仮定から、2A3の動作設定を次のように行ってみました。
6SJ7のプレート電圧(=2A3のグリッド電圧)を70Vに設定することにしました。
それにより、2A3のカソード抵抗の両端の電圧は118Vになります。
2A3のバイアス電圧は70-118= -48V。電流は59mAとなり、この設定で
間違いないかと思います。
ところが、このアンプはあり合わせの部品で作ったのか、可変抵抗器が
L側20KΩ、R側30KΩで、R側が70Vまで上がりきりません。それで前後に
抵抗が入れて有ったので、それを調整して何んとか設定できましたが
気持ち悪いので、通販で取り寄せてLRとも同じ物に交換しました。
ここで新たな問題が。。。R側の6SJ7のプレートを電圧を70Vに設定すると
6SN7の出力電圧(カソード電圧)が290V(L側は250V)以上になって、しまい
6SN7にはヒーターバイアスで90Vかけて有るのですが、ヒーターカソード間
耐圧200Vでとても危ない状態になってしまいます。
取りあえず真空管を外して、電圧を測定するとLRともほぼ同じ電圧が
出ています。6SJ7の問題かとも思いましたが、真空管ソケットを磨いて
みたところ、正常になりました。古いアンプなので、そういった部分も
メンテナンスしないとダメだという事を痛感させられました。
また、当初メタル管の6SJ7が付いていたのですが、ハムが取りきれなくて
NECのGT管に変えていましたが、ソケットを見てみると1番ピンがアース
されていないのです。1番ピンをアースして、メタル管の6SJ7を取り付けた
ところ、1mVくらいまで下がりました。スピーカーに耳をつけて若干聞こえる
程度になりました。
このアンプが来たときに購入しておいたRCAの6SJ7メタル管に取り換えて
再度調整して完了!
さて、音質は。。。初段と出力段の間にカップリングコンデンサが無く
回路がシンプルなせいか、とても綺麗な音がします。それと三極管の
素直さがあいまってとてもリアルで、臨場感もとても素晴らしいです。
特にクラシックでは、バイオリンが伸びやかでやチェンバロなどはとても
繊細に再生されます。
※プリアンプはもちろん自作品です。
本当は出力や歪率など測定してみたかったのですが、疲れたので今日は
ここまで。しばらく使用してから再度点検して、その時に測定してみようと
思います。
まず回路を眺めてみた結果、当初ロフチンホワイトと思いましたが
6SJ7のプレートから2A3のグリッドに直接接続されているだけでした。
1本だけ使ってあった6SN7は電源投入時に6SJ7が動作するまでの間に
2A3のグリッドにかかる電圧を制御(遅延)させるものと思われます。
6SN7のグリッドに接続されている可変抵抗器は、6SJ7のプレート電圧を
調整する為のものと思われます。
その仮定から、2A3の動作設定を次のように行ってみました。
6SJ7のプレート電圧(=2A3のグリッド電圧)を70Vに設定することにしました。
それにより、2A3のカソード抵抗の両端の電圧は118Vになります。
2A3のバイアス電圧は70-118= -48V。電流は59mAとなり、この設定で
間違いないかと思います。
ところが、このアンプはあり合わせの部品で作ったのか、可変抵抗器が
L側20KΩ、R側30KΩで、R側が70Vまで上がりきりません。それで前後に
抵抗が入れて有ったので、それを調整して何んとか設定できましたが
気持ち悪いので、通販で取り寄せてLRとも同じ物に交換しました。
ここで新たな問題が。。。R側の6SJ7のプレートを電圧を70Vに設定すると
6SN7の出力電圧(カソード電圧)が290V(L側は250V)以上になって、しまい
6SN7にはヒーターバイアスで90Vかけて有るのですが、ヒーターカソード間
耐圧200Vでとても危ない状態になってしまいます。
取りあえず真空管を外して、電圧を測定するとLRともほぼ同じ電圧が
出ています。6SJ7の問題かとも思いましたが、真空管ソケットを磨いて
みたところ、正常になりました。古いアンプなので、そういった部分も
メンテナンスしないとダメだという事を痛感させられました。
また、当初メタル管の6SJ7が付いていたのですが、ハムが取りきれなくて
NECのGT管に変えていましたが、ソケットを見てみると1番ピンがアース
されていないのです。1番ピンをアースして、メタル管の6SJ7を取り付けた
ところ、1mVくらいまで下がりました。スピーカーに耳をつけて若干聞こえる
程度になりました。
このアンプが来たときに購入しておいたRCAの6SJ7メタル管に取り換えて
再度調整して完了!
さて、音質は。。。初段と出力段の間にカップリングコンデンサが無く
回路がシンプルなせいか、とても綺麗な音がします。それと三極管の
素直さがあいまってとてもリアルで、臨場感もとても素晴らしいです。
特にクラシックでは、バイオリンが伸びやかでやチェンバロなどはとても
繊細に再生されます。
※プリアンプはもちろん自作品です。
本当は出力や歪率など測定してみたかったのですが、疲れたので今日は
ここまで。しばらく使用してから再度点検して、その時に測定してみようと
思います。