10年後の抱負
去年は職場の人から聞かれて、自分のなかでも古代史(本来の専門)と考古学(現在の仕事)のどちらをやりたいのか問答する日々が続いた。初心に戻ると、私がやりたいことはその先にあると思い至った。私の現段階における最終目的は地元にガイドを養成することである。そのためにはまずしかるべき地位に居なければならない。先ほど地元でと述べたが、公務員専門職(私の場合は文化財)である。メリットは2つある。1つは条件付きではあるが研究を続けられること、もう1つは、他課への人事異動が少ないことである。一見すると定時で終われる(課によるが)一般職の方が良いように思われる。しかし、それは個人研究に限った話であって、研究成果を住民に還元できるわけではない。私は東大寺の大仏の周りにいる小仏のようになりたいと思っている。中心に専門家(大学教授)がいて、私は光背の十六体の小仏のようにプチ専門家として住民に伝え、住民が地元に自信を持てるようにしたい。
私は仕事柄、古代の遺跡(考古学)についての説明が多い。しかし、社会背景(古代史)まで伝えないと住民は納得しない。つまり、軸足をどちらかにおくにしても、考古学と古代史(歴史学)の両方の知識が必要なのである。さらに町づくりの観点からいえば観光学(もしくはそれに準ずる実務経験)があるに越したことはない。私は職場で自分の強みを活かして働きたい。
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