5日、ici club 神田EARTH PLAZA(東京都千代田区)であった「山の自然学講座2016」へ。特定非営利活動法人・山の自然学クラブ主催。
「山の自然学」といえば、元東京学芸大学教授・小泉武栄(こいずみたけえい)氏による同名の著書は、私が自然観察の基本を学んだ“バイブル”的な一冊。「たとえば、北アルプスの白馬岳でコマクサを見たとします。そのとき、「あ、コマクサだ。きれいだなあ。写真を撮ろう」で終わるのではなく、「どうしてここにコマクサがあるのだろう?」と考えると、〈山の自然学〉がはじまります」(同著・前書きより)。
植物が生えている環境、地形、地質と植物の分布の関係を読み解き、掘り下げていくと、個々の花や動物の姿に目を奪われがちな自然観察において、視野がグッと広がりました。目の前に広がる雄大な山岳景観や変化に富んだ森林との関わり、その成り立ちにも思いが至るように。小泉氏は、同NPOの特別会員。
第4回目となる今回のテーマは「日本の植生」。講師は、小泉氏の研究室におられた増澤直氏(地域環境計画、地域自然情報ネットワーク理事)。「世界からみた日本の植生」「植物社会学と現存植生図」「地域の生態系と植生(里山、草原)」などについて話をされました。
個人的に一番印象に残ったのは「植生自然度」のお話し。人間社会の影響が及んでいない原生林など「自然度が高い」エリアが優れている、というわけではない。植林地や農地、草地など色々な種類の環境が混じっていることが大切で、生物多様性がもっとも高いのは、「代償植生」ともいえる二次林や二次草地である。異なる環境(森・農地・水)が連続しモザイク状になっている「里山」は生物多様性の宝庫であり、人間社会にとっても生きものにとっても守っていかねばならない大切な環境である、ということでした。
私たちが関わっている檜原村ふるさとの森づくりに、自信をもらえるようなお話し!
実は、本日一番のお目当ては…
…でしたが、こちらは時間切れで11月の現地講座に持ち越しに。
現地講座には仕事のため行けそうになく、残念無念…。
「山の自然学」といえば、元東京学芸大学教授・小泉武栄(こいずみたけえい)氏による同名の著書は、私が自然観察の基本を学んだ“バイブル”的な一冊。「たとえば、北アルプスの白馬岳でコマクサを見たとします。そのとき、「あ、コマクサだ。きれいだなあ。写真を撮ろう」で終わるのではなく、「どうしてここにコマクサがあるのだろう?」と考えると、〈山の自然学〉がはじまります」(同著・前書きより)。
植物が生えている環境、地形、地質と植物の分布の関係を読み解き、掘り下げていくと、個々の花や動物の姿に目を奪われがちな自然観察において、視野がグッと広がりました。目の前に広がる雄大な山岳景観や変化に富んだ森林との関わり、その成り立ちにも思いが至るように。小泉氏は、同NPOの特別会員。
第4回目となる今回のテーマは「日本の植生」。講師は、小泉氏の研究室におられた増澤直氏(地域環境計画、地域自然情報ネットワーク理事)。「世界からみた日本の植生」「植物社会学と現存植生図」「地域の生態系と植生(里山、草原)」などについて話をされました。
個人的に一番印象に残ったのは「植生自然度」のお話し。人間社会の影響が及んでいない原生林など「自然度が高い」エリアが優れている、というわけではない。植林地や農地、草地など色々な種類の環境が混じっていることが大切で、生物多様性がもっとも高いのは、「代償植生」ともいえる二次林や二次草地である。異なる環境(森・農地・水)が連続しモザイク状になっている「里山」は生物多様性の宝庫であり、人間社会にとっても生きものにとっても守っていかねばならない大切な環境である、ということでした。
私たちが関わっている檜原村ふるさとの森づくりに、自信をもらえるようなお話し!
実は、本日一番のお目当ては…
…でしたが、こちらは時間切れで11月の現地講座に持ち越しに。
現地講座には仕事のため行けそうになく、残念無念…。
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