多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

紅葉は遅れ気味…「白」が主役/日ノ出山

2010-10-25 22:15:28 | 自然のこと

ここのところ縁のある日ノ出山(902m/青梅市・日の出町)へ、本日も行きました。

奥多摩の紅葉、今シーズンは半月ほど遅れ気味で、1200~1300m付近がようやく色づき始めたところ。風景も植物の装いも、「白」が主役でした。

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頂上から東、東京都心方面を望みます。

この辺りの標高では珍しく、眼下を厚い層積雲(そうせきうん)が埋め、その名の通り見事な雲海に。前夜のまとまった雨が塵を洗い流してくれたのか、空気も澄みわたり、めったに見られない荘厳な光景が広がっていました。

途中、薄暗い人工林の林床には…
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ギンリョウソウモドキ(銀竜草擬/イチヤクソウ科)の白い果実。地味ですが、徳利のような実が上向きに付く姿は、何ともユニークです。

5/22の本ブログで紹介したギンリョウソウの仲間で、葉緑素のない腐生植物。5月~夏ころにかけて見られるギンリョウソウに対して、8~9月の秋に姿を見せるところから、アキノギンリョウソウとも呼ばれます。

一方、日当たりの良い尾根筋では…
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季節の花、センブリ(千振/リンドウ科)が満開を迎えていました。

全草に苦みがあって胃の薬に使われることで有名ですが、その名も「千回振り出してもまだ苦い」ことから来ているそう。

その薬効もさることながら、小さいけれど、白いタキシード?に身をまとって地面を飾る姿はどこか爽やかで、出会うと嬉しい植物の一つです。


 

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