多摩、ときどき山

多摩の暮らしと山のブログ

レスキュー&ショートロープ研修/東丹沢

2012-03-14 22:21:26 | ガイドのこと

10、11日、東丹沢(神奈川県 愛甲郡清川村(あいこうぐんきよかわむら))であった所属ガイド団体のレスキュー&ショートロープ研修。

初日は雨のため、予定していた広沢寺の岩場から室内での研修に変更。

ロープワークやショートロープの基本をおさらいしました。

P1100707
エイト・ノット(8の字結び)

P1100712
ヨセミテ・ボウライン(変形ブーリン)

P1100714
ムンター・ヒッチ(半マスト)

いずれもガイドが多用する結び。「早く、正確に、美しく」が、クライアント(顧客)の信頼につながります。


P1100721
ワイヤー南京(ボウラインの変形)

固定ロープの張り込みや救助活動で使います。が、個人的には、荷重がかかってもより締まりにくいシープシャンクが好み。

翌11日は、実際にショートロープをしながら現場へ。

主に登山道からの滑落者の引き上げを行いました。

P1100755
要救助者を発見。

P1100761
救助用ロープを固定して、ガイドがフリクション・ヒッチを用いて下降。1:1、1:2システムをそれぞれ用い、引き上げを行いました。

一つ一つの動作に、正確さとスムーズさが求められます。

P1100772
究極のシステム?
P1100774
1:9

昨年あった穂高岳滝谷の事故で実際に用いたそうです。要救助者が岩場で宙吊りとなり、二人でも1:3、1:5では上がらなかったとのこと。この1:9を使いやっと、安定した場所まで引き上げることができたのだそうです。所要3時間!

場所や天候によっては、救助隊すら近づけないケースがあります。要救助者や顧客の肉体的・精神的なダメージを少しでも軽減させるために、あらゆるリスクを想定した知識・技術を身に付けておくことの大切さを学びました。


※ショートロープ、引き上げシステムの詳細は、本ブログ2011/2/10日号「ロープ技術研修/鷹取山」を参照

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あれから一年 新しい春 | トップ | 日蓮宗の聖地へ/身延山 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿