10、11日、東丹沢(神奈川県 愛甲郡清川村(あいこうぐんきよかわむら))であった所属ガイド団体のレスキュー&ショートロープ研修。
初日は雨のため、予定していた広沢寺の岩場から室内での研修に変更。
ロープワークやショートロープの基本をおさらいしました。
エイト・ノット(8の字結び)
ヨセミテ・ボウライン(変形ブーリン)
ムンター・ヒッチ(半マスト)
いずれもガイドが多用する結び。「早く、正確に、美しく」が、クライアント(顧客)の信頼につながります。
ワイヤー南京(ボウラインの変形)
固定ロープの張り込みや救助活動で使います。が、個人的には、荷重がかかってもより締まりにくいシープシャンクが好み。
翌11日は、実際にショートロープをしながら現場へ。
主に登山道からの滑落者の引き上げを行いました。
要救助者を発見。
救助用ロープを固定して、ガイドがフリクション・ヒッチを用いて下降。1:1、1:2システムをそれぞれ用い、引き上げを行いました。
一つ一つの動作に、正確さとスムーズさが求められます。
究極のシステム?
1:9
昨年あった穂高岳滝谷の事故で実際に用いたそうです。要救助者が岩場で宙吊りとなり、二人でも1:3、1:5では上がらなかったとのこと。この1:9を使いやっと、安定した場所まで引き上げることができたのだそうです。所要3時間!
場所や天候によっては、救助隊すら近づけないケースがあります。要救助者や顧客の肉体的・精神的なダメージを少しでも軽減させるために、あらゆるリスクを想定した知識・技術を身に付けておくことの大切さを学びました。
※ショートロープ、引き上げシステムの詳細は、本ブログ2011/2/10日号「ロープ技術研修/鷹取山」を参照
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