毎日、本屋さんに入らない日はないように、カフェに入らない日は、ぼくの場合存在しない。
朝、あるカフェでこんな光景を見た。
隣の若い女性、一所懸命履歴書を書いている。
相当急いでいるようだ、何通目かを書いているように見えた。
ああ、ぼくの学生時代のことを思い出す。
春になっても就職が決まらないのだろうか、あせってしまうよなあ。
履歴書を書くって、ホントは希望に満ちた行為なんだと思うけれども、今日の就職の厳しさを考えるとついかわいそうだなあなんて考えてしまうんだ。
コネで企業なり、役所などに入った人にはこの苦しい胸のうちをわかんないだろうなあ。いくら受けても受けても、落ちる人も多いのだろう。実力がないから?
そういう場合もあるだろうが、これだけ就職が厳しい時代に、ほぼ誰でも受かりたい就職に関しては、コネ入社が多いのではなかろうかと想像をする。
ぼくの友人から聞いた話、・・・・・
同級生が集まったとき、一番のんびりしていて学生時代も特に勉強もしないで、スポーツもやらないで、いつもニヤニヤしていたという人が地元のテレビ局に受かったんだって。案外人知れず勉強してたんではないのというと、そうではないと言うんだ。友人はね。その受かった人は資産家の子供で、その上日本国籍じゃない人だったんだって。国籍の優遇策でもあるのかな等とと言っていたが、まさか・・・。
今でもテレビ局に入るのは、狭き門なんだろうか?
ぼくも聴いたことがある、結構コネ入社が多いんだとか。
そりゃあテレビ局って、今はそうでもないみたいだがめっちゃ待遇がいいんだそうで。
全部が全部コネ入社とは言わないが、テレビ局に関係するある大手代理店では、有名人の息子さん娘さんのコネ入社組が異常に多いとも聞いた。
それも今はどうなんだろうか?テレビをまったく見なくなったから分からないが、今は視聴率1パーセントが100万人、などという数字は、その半分の半分以下だという人もいるようだ。仮に30万人としても、視聴率20パーセントを取る番組なら、およそ600万人が見ているということなのか?ほぼ大新聞の部数に匹敵するだろうか?ただし、テレビのCMになったらそれっとばかりにおしっこにいく・・・などという笑えない話もあるだろうし、第一今はヴィデオに録画しておいて、後でCMをカットして見るという人も多いようだし・・・。
つまり、CMを流しても多くの人が見てくれるとは限らないということか。
履歴書を書く学生を見たことから、ついテレビ局の悪い噂を書いてしまいましたが、そんなことはこのブログの本意ではなかったことです。
多くの入社試験が公正に行われているにしても、選考とか試験というものは多くの人々をふるい落とすために行うケースが多かろうし、どうしても希望者全員を採用する事など不可能なのだ。ならば視点を変えて、優秀な人材を欲しいのなら、企業はよくその人の実力なり特性を見抜いて人材を採るように努力をして欲しい。才能を見抜く企業はどんな厳しい時代にも生き抜いてゆくことが出来るものだと思うからです。
ぼくの尊敬するジャーナリストに、毎日新聞の鳥越俊太郎さんがいて、
偶然その人の本で知ったのだが、狭き門の新聞社の試験を受けたのも相当出遅れて、最後のほうにやっと受験をしたらしいのですね。偉かったのは、毎日の幹部だと思いましたねえ、というのも面接でその人となりをじっくり見て採用したんではないでしょうか。大化けしたわけですから、採ったほうがえらいなあと思います。この人こそ、テレビで警察の裏金問題を初めて放送したり、検察の裏金問題を取材寸前に、当の検察官が逮捕されたり、と実に大きなスクープを何回もやった新聞記者なのですね。テレビに出ているのが不思議なくらい奮闘努力のひとなのでした。
フォト・文 石郷岡まさを


