今、夢中で読んでいる本があります。
何度も読んだこの作家、ちょっぴり構成が変わったのでしょうか。
前にも同じ作家の同じ本?を買って読みましたが、若干構成が変わっておりました。
つげ義春「新版 貧困旅行記」
この人の漫画は、第一級の芸術作品と思うし、散文、エッセイというのか、も大好きなんですね。
新版、と銘打つ以上、構成もすこし変わっておりました。
圧巻は、いやアどの文も面白いけれども
「蒸発旅日記」が最高で、以前にぶっ飛んでこの本とは別の本を読んでいたのです。要約すると、突然見知らぬ人と結婚を決意し、唐突に九州に住むことを決意し、そして本当に九州に旅だってしまうという実話なのです。
漫画もすごいけれど、この人、考えることもすごいが、実行するところが、半端じゃなくものすごいというか、壊れているというか、いえいえ、さすが国際的な評価の高い漫画家は、考えることもぶっ飛んでいるような思いで読みました。
ふつう、だれでも?蒸発したいという思いはあると思うんです、でも、実行しない、でもこの作家はやっちゃうんですね、そこいら辺がこの本が今でも売れている理由と考えます。ぼくの買った本は、22刷。案外この漫画家は、貧乏をうたっているけれども、漫画が断然ユニークなのと、書くことが凄いので多くのファンがついているようで・・・
「ガロ」の時代から、いやいや、貸本漫画家の時代から大好きな作品を書いていたと思います。最高に尊敬する漫画家です。
標題の本は、新潮文庫から出ております。
癒してくれる本です。もちろん昔からこの方の作品は読んでいます。
だから去年でしたか、フランスから、世界的な漫画の賞を受賞されて、つげさんが受賞のために、フランスに行かれたことも大変うれしいニュースとしてみたものでした。
絵もうまいし、ストーリーがまたいいんですもの、最高の漫画家ですよ。
フォト・文 石郷岡まさを