前回の、言葉の誤りから訂正いたします。
「フェミニンなぼくとして・・・・」
失礼致しました。これじゃあぼくが、女性的なオカマか?などと考えられたら心外です。
もともとそういう気はあったと思います、ないっちゅうの。単なる語の誤用です。
「フェミニズムに理解を示す、示したいと考えるぼくとして・・・」という風に書きたいところを間違えてしまいました。失礼いたしました。
さて、「アジア発、東へ西へ」ここがよかった。詳しく書いていきましょう。
岸本葉子さんの本について、うぅ、うまい、うなるほど感心した文章は多いのですが、冷静な傍観者の目がとてもいいのですねえ。この女性作家の理性を感じます。
また、波の上 「夢の島」へようこそ
社会的なテーマにも重くならずに、でもさらりとぐさりと書くような上手さをぼくは感じましたね。何のことやらわかりませんですよね、もし手に入るのなら読んでください。
印象的だったのは、インドネシアのバタム島を訪ねてのところで、
「リンゴなんて島になかったから、シンガポールに行く人があると、みんなでお金渡して、
・・・楽しみでね。夕方になると、うきうきして家にじっとしていられなくて、みんなして浜に出て、帰ってくるのを、今か今かと待ってるんだ」タクシーの運転手にこんな言葉を語らせているところに、いいなあ、分かるなあ、と。
毎日リンゴを1個、日によっては2個食べる貧乏人のぼくが、案外ぼくは幸せだぞと思ったことを感じながら読んだから印象深かったのです。日本から輸出したリンゴなのでしょうか?
又、別の章 草原のパオで一泊 副題に、内モンゴルのごちそう
にも印象的な文章がいっぱい出てまいります。が、ぼくには羊を客のために一匹料理して筆者らが実においしそうに食べる描写の見事さは伝える能力も持ち合わせませんので、実際にこの本を手にとって読んでいただきたいなあと思うのです。
夜、パオ、モンゴルの草原の中のテントのような住宅に眠って、寒さで目が覚めた筆者は
「手足の先、どの方向にも闇が広がっていることが、しんしんと胸に迫ってくる。・・・この先、何十キロも、空っぽの闇」そんななかで外へ出てみるのだ。
「すさまじい星空だった。星というものはこんなにもあったのかと、思うくらいの数である。」
ううむ、こんな風景、見てみたいなあと思った。しかしモンゴルまで旅する体力、お金
ぼくにはないなあと思い 本を閉じた。
この本は現在も手に入るかどうかわかりませんが、面白いと思いましたので、紹介してみたくなりました。
エッセイ 石郷岡まさを
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