まさおレポート

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スマートシティあるいはBeyond 5Gとコロナ禍

2020-04-04 | 通信事業 NTT・NTTデータ・新電電

スマートシティあるいはBeyond 5Gがコロナ禍で色あせて見える気がする。

ウィーワークのオフィスが27カ所あるサンフランシスコのベイエリアでは、すでに政府の制限で住民は屋内退避し、オフィスが68カ所もあるニューヨーク州もクオモ知事が必要不可欠でない事業について従業員の在宅勤務を命令した。

ウィーワークのオフィスがスマートシティあるいはBeyond 5Gそのものではないがしかし嚆矢ともいえる。いくら華やかなビジョンを描いて見せてもその土台は生命の安全が脅かされた緊急事態時には意外に脆いことを今回のコロナ禍は示している。 

国の最大重要項目の一つが国防、防災、機密保持であることは異論のないところで、スマートシティも当然この点がしっかりと描かれていなければならない。しかし総務省の資料でもそうした観点からのビジョンが描かれていない。 

サリン、福島、コロナと経験してきたわが国がこうした観点無くしてスマートシティあるいはBeyond 5Gを描けるのかと突っ込みを入れたくなる。特に原発事故やコロナは場所を問わない被害をもたらす。

・2時間の映画を3秒でダウンロード(LTEは5分)

・ロボット等の精緻な操作(LTEの10倍の精度)をリア
ルタイム通信で実現

・自宅部屋内の約100個の端末・センサーがネットに接続
(LTEではスマホ、PCなど数個)

これらの利便性は安全なスマートシティがまず存在してこそであって建築で言えば巨大高層ハイテクビルの建築も高度な基礎工事技術に支えられる。それがなければ高度であればあるほど緊急事態には弱い一面を見せるかもしれない。

総務省資料は次のように近未来を予測している。それは納得のいく分析であり、だからBeyond 5Gは世界に先駆けて進めなければならない、これも賛成だ。

日本の人口は2010年(1.28億人)をピークに減少。 一方、世界人口は引き続き増加。 2042年には団塊ジュニア世代が高齢者となり、高齢者人口がピークに。 アジア諸国より約20年先行して超高齢化を経験し、未知の世界へ突入。

「高度成長期」から「安定成長期」、「低成長期」へと移り変わるにつれて、経済成長率が段階的に低下。(平均成長率9%⇒4%⇒1%) 一方、世界経済は概ね3%で成長。

しかし、近未来を語るにはサリン、福島、コロナの経験と反省を埋め込むことも極めて重要ではないかと思う。

サリン、福島、コロナいずれも生身の人体は極めて脆い。すると防疫、防放射能、防毒の設備が完備されたスマートシティーでロボットが医療や防疫、防毒に活躍することになるがそれにふさわしい街づくり、例えばロボットが働きやすい病院なども当然視野に入っていなければならない。

あるいは隔離という観点からはコンパクトシティーも重要なコンセプトかもしれない。そのほか多様な議論からいろいろな構想が生まれてくるだろう。さらには機密保持の視点も必要だろう。

それは又別の話だよ、とうっちゃっておくとスマートシティービジョンやBeyond 5Gの描く近未来は絵空事のようになる恐れもないではない。


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