マサの雑記帳

海、山、庭、音楽、物語、歴史、温泉、経営、たまに税について。

BBキングはクイーンではありません

2015-03-31 22:31:50 | 日記
 帰宅の車ではラジオをつけるのが習いである。
正確にいえばカーラジオは常にONである。
 お気に入りはラジオ第一放送。CMが煩わしい、
通勤時間帯に気に入ったFM番組がない、
ニュースと天気予報をやる、
という消去法により定番化したに過ぎない。

 半年ほど前に車のCDプレーヤーが壊れ、放置している。
それほど困らない。

 今日は何を聞くんだい?いやまあ・・。
「音楽好きのとんがった俺」に言い訳しながら
女房が入れっぱなしにしたCDを、「ああ」と
放置したまま垂れ流す。
「なれの果て感」を
毎朝、認識させられることがなくなったのは
喜ばしいことである。
 
 大人にとって能動的に何かを選ぶのは怖いことだ。
ただ、本来「選ぶ」という行為そのものは、正確であることを要求しない。
子供たちを見ていると選択できることの自由と行為の純粋性を
とことん楽しんでいるように見える。そこが愛おしい。

 エンジン始動と同時に、ちょっとまったりしたどこかで聞いた曲。
君は曲名を思い出せない自分を恥じますか?

 理知的な、でも偏執的な愛情を秘めたもどかしそうな、静かな声。
その人はすぐわかる。「ピーターバラカン」だ。
 「BBキング生誕90周年 特別番組」だそうで、
AMラジオでそんな声が聞けたのは意外で得した気がした。
「スリル イズ ゴーン」
ああ、不満には満ち溢れていたが憂いには程遠かったころに
懸命に背伸びして聞いた気がする。いい曲だと思う。
けれど帰宅して聞き直すことはしないだろう。

 ちょっと新しめのギターの音、これも聞いたなあ
ああU2だ!と少し気分が高揚するのは、
おそらく世代の音であることが理由の7割かな、そこを少し恥ず。
「WHEN LOVES COME TO TOWN」
でもかっこいいなあ。

 内田勘太郎、仲井戸麗市、がちびまる子ちゃんへの思いを語る。
もう90歳ですから残りの時間を楽しく過ごしてほしいです、と
近所のおじいちゃんを思いやるようなバラカン氏。

 家に着く。少しだけエンジンを止めた車中で聞く。
でもそれはカーラジオの刹那の出会いの純粋性を削ぐ野暮な行為。
DJピーター いい曲をありがとう。
俺は家に帰る。帰ってもCDもレコードも聞かないよ。

ま、らじるらじるで聞いたけどな。







まがなしきもの

2015-03-16 00:41:23 | 日記
きれいなもの
なくなるもの
のこらないもの
のこしたいもの
のこしたら
きえてしまうもの
そのころの
切実さ
まがなしきもの



かなしき 
という言葉には
切なくなるほどにいとおしいという
意味があることを
美智子皇后の
「まがなしき」で始まる歌
で知った。

いい言葉だなあと。

まあ、とある娘を思い出しただけ
だっぺな