マサの雑記帳

海、山、庭、音楽、物語、歴史、温泉、経営、たまに税について。

腓腹筋について

2019-08-27 23:08:43 | 日記
 筑波山を望む石岡市の盆地で、25㎞のトレイルラン大会(舗装路15㎞含む)に出場しました。
その近辺の里山を家族でハイキングする折々、色鮮やかなシューズを履いて颯爽と走る人が増えたなあと
思ってはいたのですが、そもそも山を走れるものなのだろうか?という疑問が湧きました。
 
 5月末、茨城新聞に大会告知があったので晩酌の勢いでスマホで申し込み。
子供達も各々予定の入る歳になり遊んでくれないので、
これまでは和気あいあいと歩いていた里山を、一人、週末ごとに走りました。

 練習の甲斐あり足切タイムを80分ほど上回っての完走は嬉しいのですが、
私にとっては「山歩き」の方が楽しいという結論に達しました。
あと、マジな登りは走れません。少なくとも私は。

 登り、眺めを楽しみ、弁当を食べ、稜線や下り道では余裕をもって草花や山の匂いを味わう。
自然によって没我の快楽を得るのが私の山歩きです。
 トレイルランにも綺麗だな、空気がうまいな、と思う瞬間はもちろんあるのですが、
なるべく心拍数を一定にして登り、視線も広角とズームを素早く繰り返してライン取りし、
スピードコントロールしつつ下る、というセルフマネジメントというかスポーツなのですね。やはり。

 しかし、山歩きに役立つ気付きが得られました。
①疲労がたまり、足を取られやすい下りで捻挫を防ぐためにテーピングが有効
 登山靴はハイカットですが、トレランシューズはローカット。最初の練習でマズいな、という
 シチュエーションがあったので、捻挫防止の簡単なテーピングを覚えました。
 おかげで、「やったかな」という状況でも捻挫に至らず、また
 登山靴を履いた登山でも捻挫の危機を乗り越えられました。怪我すると回復が遅い歳になったので、
 予防の意識の大切さに気付きました。(CWXも購入)。

②地図の重要性
 今時は簡単なハイキングマップは自治体のHPでもダウンロードできますし、登山道も整備されています。
そんなつもりで、大会コースマップをもとに下見した際、通常の登山道ではないので、完全に道迷いしました。
700mに満たない里山です。元来た道をゆっくり下ればいいだけなのですが、登り切りたいという願望と
現在地が分からない焦りが不安を呼び、短い間ではありますが、久しぶりに恐怖を味わいました。
GPSを使うと携帯の電池はあっという間に減りますし。
 後日、国土地理院の地図を購入し、自分の迷った道、正しいコース取りを確認しました。
地図は面白いですね。土砂降りの中、中年のおっさんが一人半べそで登ったルート。等高線がみっちり詰まっていました。
山レコアプリの国土地理院地図と連携したGPS機能に助けられましたが、やはり紙の地図は必須です。
ちゃんと事前に見ろよ、って話ですね。即ち登山計画です。

③補給の重要性
 ツールドフランスなんかで、快調に飛ばしていた選手の足が突然止まると解説が「あーハンガーノックですね」
 というのがあってよく理解できなかったのですが、ちゃんと食って飲まないとだめだなと思いました。
 十分な量の水と行動食を持つこと。割と持久力には自信があったので、
 「GO FOR IT!」という感じだったのですが、足が止まるもどかしさ・・
 山でかなり先行者を抜き、その快調さで補給を怠り、ラスト5㎞の舗装路でモチベーションが下がり、
 抜かれまくりました。うう。

④客観的な自己認識
 活動量計で平たんな場所はラップタイム、登りは心拍数、を取りつつ練習していたので
 オーバーペースを防止できた・・はずでしたが前傾でスラロームしつつ下るのは、
 ちょっとサーフィンに似た感覚でアドレナリンに酔いました。
 ともあれ、将来高い山を縦走したりすることがあれば、心拍数、ラップ、高低差、現在地
 等、自身の体力と外的な要素を照合して無理のない行動をとる必要があり、
 データなんぞ無粋、と感じていましたが反省に役立ちました。

⑤体の使い方
 かつて読んだ甲野善紀のナンバ走りの本。スピードより体のブレを少なく走ることを意識して練習した。
 登りであまり息が切れなかったのは、体力向上よりナンバによるひねり動作減少の効果だ、と思いたい。

⑥腓腹筋について
 トレイルランナー達は綺麗な腓腹筋をしている人が多かった。
 小さいけれどその人の地面との附き合い方が如実に分かる魅力的な筋肉です。
 山歩きでは登山用の厚手のハイソックスを履いている人が多いから
 彼彼女の腓腹筋をしげしげと見ることは少ない。
 つまり、ふくらはぎの露出度に、自意識と含羞のバランスが表れているような気がする。
 見せても大丈夫だぜ的な。

 ああ、上高地で会った長野県警の山岳レスキューの女性。
どんな腓腹筋してたのかなあ・・