お宅の玄関は暖かいですか?
我が家の玄関は寒いです
…ヒロシです
あ、あ、誤解です!
誤解ですよ ハハハ
妻も子も誰一人
「おかえり」を言ってくれないなんてこと
絶対にありませんから
絶対にですよ
下駄箱の上には水槽
子供がすくった金魚
夏祭り
あれは6年前
あんなに可愛かったのに
あんなに可憐だったのに
育ったね
でっぷりとね
おもちゃは飽きる
忘られゆくものへの郷愁
いえ、情けは御無用
ただ君だけ
パクパクとね
口を開けて私を出迎える
立派な赤いフナ
ただ磨く
口には出さない
それが彼の流行り
誰かのお下がりに
潤いを少し
好みの色を君に
優しく磨き
そうあの頃のように
愛撫のように
嬉しいのは
応えてくれるから
艶めかしいその光
How beautiful you're
輝く革靴
嘘をつかない
彼女のようには
という訳でございまして
無精者も
寒い場所でイヤイヤ靴を磨くと
気づきがあるわけで
エルモアレナードは言いました
「友達を描けばいいのさ」と
けれど俺の友達はへんてこな奴ばかり
知らぬは己ばかりなり
「ところで最近むせんだよ、ぼーっとして水飲むと」
「いやどうも、喉大事らしいって」
反骨の為でなく
平和の為でなく
誰かの為でもない
そんな堕落した
わが身可愛さのために
健康のために
今年はロックを歌うぜ
しらけた家族の視線を浴びたとしても
俺は負けない
我が家の玄関は寒いです
…ヒロシです
あ、あ、誤解です!
誤解ですよ ハハハ
妻も子も誰一人
「おかえり」を言ってくれないなんてこと
絶対にありませんから
絶対にですよ
下駄箱の上には水槽
子供がすくった金魚
夏祭り
あれは6年前
あんなに可愛かったのに
あんなに可憐だったのに
育ったね
でっぷりとね
おもちゃは飽きる
忘られゆくものへの郷愁
いえ、情けは御無用
ただ君だけ
パクパクとね
口を開けて私を出迎える
立派な赤いフナ
ただ磨く
口には出さない
それが彼の流行り
誰かのお下がりに
潤いを少し
好みの色を君に
優しく磨き
そうあの頃のように
愛撫のように
嬉しいのは
応えてくれるから
艶めかしいその光
How beautiful you're
輝く革靴
嘘をつかない
彼女のようには
という訳でございまして
無精者も
寒い場所でイヤイヤ靴を磨くと
気づきがあるわけで
エルモアレナードは言いました
「友達を描けばいいのさ」と
けれど俺の友達はへんてこな奴ばかり
知らぬは己ばかりなり
「ところで最近むせんだよ、ぼーっとして水飲むと」
「いやどうも、喉大事らしいって」
反骨の為でなく
平和の為でなく
誰かの為でもない
そんな堕落した
わが身可愛さのために
健康のために
今年はロックを歌うぜ
しらけた家族の視線を浴びたとしても
俺は負けない