よしなきこと
世にあまたありぬれど
十三参りを経つる児の
てておやのことのはいといみじ
枕草子 七段
意味のないもの
って世の中に色々あるけど
いけてる、って思いたい年頃の子供にとっての
父親の言葉ほど甚だしいものはないわね。
という恩師の訳を思い出した。
10月30日は老父の誕生日であった。
ウォーキングもせず
ジムにもいかず
ただ絵ばかり描いている。
それも変わり映えのしない
故郷の風景画ばかり。
商業デザインをしていた頃もあったのだから
広重的にハッとするようなショットを切り抜いては
どうか、とリクエストするのだが
てんで耳を傾けない。
雲とか水とか移る緑とか
とらえどころのないものの色の追求を
ひねもす、サラリーマン時代のように勤勉に続けている。
スケッチにかぶっていくキャップがよれよれなので
妻とハンチングを見繕ってきた。
孫娘のピアノで誕生歌を
歌ってもらい、
絵や折り紙を贈られ嬉しいようだが
嬉しいふりかもしれぬ。
息子のクロールも様になってきて
楽勝とはいかなくなってきた。
追う身とは
老ゆる身とぞ知る
神無月
水に流るる
悔いのことごと
枕草子 七段は嘘でした!
世にあまたありぬれど
十三参りを経つる児の
てておやのことのはいといみじ
枕草子 七段
意味のないもの
って世の中に色々あるけど
いけてる、って思いたい年頃の子供にとっての
父親の言葉ほど甚だしいものはないわね。
という恩師の訳を思い出した。
10月30日は老父の誕生日であった。
ウォーキングもせず
ジムにもいかず
ただ絵ばかり描いている。
それも変わり映えのしない
故郷の風景画ばかり。
商業デザインをしていた頃もあったのだから
広重的にハッとするようなショットを切り抜いては
どうか、とリクエストするのだが
てんで耳を傾けない。
雲とか水とか移る緑とか
とらえどころのないものの色の追求を
ひねもす、サラリーマン時代のように勤勉に続けている。
スケッチにかぶっていくキャップがよれよれなので
妻とハンチングを見繕ってきた。
孫娘のピアノで誕生歌を
歌ってもらい、
絵や折り紙を贈られ嬉しいようだが
嬉しいふりかもしれぬ。
息子のクロールも様になってきて
楽勝とはいかなくなってきた。
追う身とは
老ゆる身とぞ知る
神無月
水に流るる
悔いのことごと
枕草子 七段は嘘でした!