蔦屋書店で表紙を見た瞬間にこの作品を体感したいと思って即購入しました。
作品中でスマホを置いてきていることは強調されないですが振り返りあとがきが最高でした。
写真で残せる安心感に胡座をかき、「今」を油断している。
デジタルで味わっているもののほとんどが、実際に体で感じたものを喚起しているのではないでしょうか。
直接目の前で言われる言葉を許容できるのは、言葉の周りにも無数の情報があるからではないでしょうか。
生きている実感を失ってしまい、充足感を失い、自信がなくなり、私たちは、自分で幸せかどうか決められなくなってしまいました。
スマホから離れたいというのは、あくまで意思決定は自分で行いたいという願望。
時代や社会にとても合っているこの作品が映像化されることを期待しています。