えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

63歳の芥川賞作家

2018-01-17 15:19:40 | 歌う
🌟「おらおらでひとりいぐも」と言いながら小説書いたか若竹千佐子

55歳の時、夫を亡くし、長男のすすめで小説講座に通いはじめた。初めて方言を使って書いた小説が芥川賞に。子育てを終え夫をみとった74歳が主人公、「おばあさんの哲学を書きたかった、青春小説とは対極の玄冬小説」「戦後の女性史を凝縮した小説とも評された」と本日朝日「ひと」に紹介されている。

「本来の自分の欲望を見つけることが生きることじゃないか。方言は正直な言葉」「テ一マをつかむのに、私には63年という時間が必要だった。小説の神様が待っていてくれた」と若竹千佐子。これからも芥川賞の神様は気ながに90年も100年も待ってください。

第34回☀朝日歌壇賞

2018-01-15 14:39:11 | 歌う
本日、2017年の朝日歌壇賞が発表された。4人の選者から1名ずつ次の方々か選ばれた。

永田和宏選

☀ 走っても到着時刻は変わらねど走って向かう延長保育 (勝浦静子)


(永田評)お迎え時間が容赦なく迫る。働くお母さん誰もが実感する切なさだろう。

馬場あき子選

☀ホ一ムより転落したる盲人の犬を離せる刹那を思ふ(佐藤純)

(馬場評)駅ホ一ムから転落の一瞬、生と死を分け盲導犬との絆を断つ痛切な愛情。

佐佐木幸綱 選

☀ボクサ一の明日を預かるセコンドの心が投げた黄色いタオル(康哲虎)

(佐佐木評)ボクシング山中慎介のTKO負けに取材。圧倒的な心のドラマ。

高野公彦選

☀肌の敵「一に太陽、二に化粧」白粉はたいて一を制する(毛涯明子)

(高野公彦評)肌を守ろうとする女性の健気な心をユ一モア仕立てで表現した楽しい歌。

以上の4人は男性2名、女性も2名である。受賞の「喜びのことば」は割愛した。が、予想通りではなく意外だったのではないか。朝日歌壇中退の私は自信のない作品のほうが入選した。「これこそ」と投稿した作品はほとんどボツ。私の傲慢さに選者たちは不快だったのではないかと思う、おそすぎましたね、私の反省は。

来年のお題は「光」

2018-01-12 14:35:00 | 歌う
「凛とした空気のなかに柔らかな日ざし」というアナウンサ一の声、そして歌会始めの儀のテレビ中継は正午前に終わった。これで正月が終わったような気がする。

来年のお題は「光」、ひかり、光線などでもよいらしい。先ほど私の
歌集を開くと「ひかり」は何首も
ある。かなりテンションの高い歌、今では詠めないような歌もある。

☀「あの日あのときの光」七首

火星は今ふきげんだろう人工のひかりの街を見下ろしながら

はるかより朝のひかりが走りきて『海辺のカフカ』の下巻は終章

ひるすぎの二階より見れば新緑のどの葉もどの葉もひかりに従う

なぜだろう光りそこねてしまうのは、わたしは陰に愛されている

光線が縺れていたりまだ花のひらかぬ藤のしだれる枝に

白蝶がひかりの海を泳ぐ今われは言葉の海に溺れる

書くならば言葉の身なりを整えて光が窓を去らないうちに

「嘘を愛する女」

2018-01-11 15:00:00 | 歌う
「嘘を愛する女」という小説が気になる。朝刊の本の広告に、13万部突破、愛する人のすべてが嘘だったら、は気になる。著者の岡部えつ を検索すると1964年生まれ、小説家、仕事の他は酒場とライブと大相撲の日々、2014年に「残花繚乱」がテレビドラマ化した。

⚡「微笑みの絶えることなきモナ・リザよ貴女はたぶん嘘がお上手」

人間は嘘をつきながら生きているのではないか、何百年も微笑み続けているモナ・リザは実物とはかなり異なる地味な目鼻立ちだったかもしれない。

岡部えつ は「いつの時代でも、人間は自分を守るために嘘をつき他人を傷つける。理不尽に傷つけられた人たちの闇は深い」、その深い闇を描いた小説が「嘘を愛する女」 らしい。

今年のGWは10連休か

2018-01-10 14:21:22 | 歌う
ことしのGWは10連休になるらしい。天皇陛下の退位により皇太子さまが新天皇に即位する2019年5月1日をこの年限りの祝日とする方向で政府は檢討。

皇位継承の儀式のあり方や日程などを検討する準備委員会も9日に設置。初会合を開き、準備作業を本格化との報。

毎日が日曜の私は10連休は特にありがたいとは思わない。旅行はほとんど平日にする。ツア一の料金は安く空いている。休日は郵便局や銀行が利用できないのでむしろ不便だ。何より連休に旅行するのは高収入の人びとが多いのではないか。眩しい限りである。

☀「わたしの黄金週間」5首

友はみな旅をしている連休に昼餉のための瓜を乱切り

ふきげんな我に焼かれて塩鮭のばら色の肌は土色となる

花よりもケ一キがほしいブランティ入りのケ一キを、濃き珈腓を

アフリカの旅より帰りてきし友はわれより偉くゆたかに見える

ボロ市にて買いしインドの壺を持ちインドより帰国せしごと我は