✾ 田丸まひる歌集の批評会 ✾
5月30日、歌集『硝子のボレット』の批評会に参加した。中野サンプラザ、午後1時30分から5時まで。著者・田丸まひる は2011年に未来の会員になり次の年に未来賞受賞。まだ30歳そこそこ。 ピンクの服の似合う女の子である。出席者はいま旬の歌人たちが多く、ミーハー・松井多絵子を楽しませた。パネラーの選んだ田丸作品を2首ずつ記す。
♠ 斉藤斉藤
① こいびとのひとりひとりを街路樹に縛りつけたら燃えるのですか
② 父親になってあげると言いながら背骨にふれるのはやめなさい
♠ 山崎聡子
① わたしより重い臓器をつめこんだ男のひとと選ぶ白菜
② しますか。しないですか。今もまだ日暮れのようなわたしの体
♠ 平岡直子
① 昨日あなたに梳かれた髪にふれたがる子どものためにかがむ花冷え
② こいびとを三人くらい捨てた頃セブンイレブン四国進出
♠ 吉田恭大
① 窓開けてしよう向こうの国道のトラックにまで見せたい裸体
② 長旅を終えた顔してわたしから抜けだしていく人だあなたも
★ 荻原祐幸 (司会)
① 人魚ならこんなに足を開かずにすべてを受け入れられたのでしょう
② そんな軽いかばんひとつで会いに来てわたしを入れますか入れませんか
荻原裕幸、東直子、梅内美華子、加藤治郎 はこの会の発起人であり、歌壇のリーダーにふさわしい発言をしていたが、割愛する。
『硝子のボレット』は2014年9月に刊行、昨年・9月23日の私のブログ・えくぼ に「田丸まひる医師も恋の患者になることもあるのですね」などと書いている。blog.goo.ne.jp/matui04/ 2014、9月23日 、検索は、 田丸まひる 松井多絵子
昨夜は二次会に出て、帰宅してすぐに地震、震源は田丸まひる、かしら。
5月尽日 松井絶子 いいえ、大丈夫ですよ。