｢零和｣が始まる朝日歌壇

投稿してから約3週間後に入選歌が掲載される｢朝日歌壇｣、十数年前に私が投稿していた頃と変わらない。昨日28
日に｢零和｣がはじめて現れた。朝日俳壇には見当たらない。｢零和｣の由来が万葉集のためなのかもしれない。

佐佐木幸綱選
☀新元号告げるテレビを目の端に妻は昼食おにぎり作る （田中文雄）

高野公彦選
☀零和の世安寧であれ元号で時代の定まることはなけれど（岡田独甫）

高野は第一席に選び、｢元号などで時代が決まるわけではない、というのも真実。だが、世の中が安寧であれと願うのも真実｣という評を。

永田和宏選
☀指先を開ける先にある未来｢零和｣の手話は花咲くかたち（小林淳子）

☀平成と零和のはざまに咲き盛る一本のうめ朝光に燿る（稲村光子）


☀万葉集｢こひ｣に｢孤悲｣とふ仮名あてし想ひは死なず零和の世にも
（土生博子）



第一席の歌に永田選者は｢零和は手話では花咲くかたちなのか、注目の対象がいい｣ と。

私もテレビの手話で｢零和｣を見た。とても優雅で楽しい時代を想わせた。そして万葉集の頃はよき時代だったような、、。明後日から｢零和｣ですね！

年齢は捨てなさい

今日から10連休が始まる。平成の最後の新聞を開くと｢年齢は捨てなさい｣ という本の広告の派手なこと！著者は下重暁子、私の云いたいことを言ってくれる人である。半世紀以上前、テレビが普及しはじめた頃、お昼の主婦向きの番組で活躍していた。NHkのアナウンサ一で楚々とした美人、やはりNHKのアナの野際陽子と共に活躍していたが野際陽子はいつしか女優に下重暁子は作家になっていた。元気な野際は2年前に他界し、華奢な下重は次々にベストセラ一の著書を、、。

年齢を封印するだけで出来ることか10倍増える！

🌻 年齢は捨てなさい という新刊

🔘 なぜ人は年齢を知りたがるのか
🔘年齢を聞くことは品のない行為
🔘年齢詐称の何が悪い？
🔘高齢者は｢見た目が9割｣

私の云いたいことを下重暁子はじゃんじゃん書いてくれる。ありがたい女性だ。女の年齢は個人差が著しい。20代でも40代のような女、60代なのに40代のような女もいる。私の知る限りでは女の年を知りたがる女は老けて見える女、自分の年を話題にして若さを皆に知らせたいらしい。しかし年より老けて見えるのは恥ずかしいではないか、優れた化粧品、服飾が溢れているのに自分を装うことができない。若々しい感性を摂取できない。年齢よりかなり若々しく見えるのは勝ち組の人達なのだ。

下重暁子は🌻私は自分の年齢は自分で決めます。と広告で宣言している。

吊り革につかまり重きカバン持つわたしの腕はわたしの履歴

自分を疑う人

明日から10連休が始まるというのに朝刊の本の広告のお騒がせなこと！
▼専門外来に｢自分を疑う人｣が殺到中
｢発達障害グレ一ゾ一ン｣姫野桂著

近頃テレビで頻りに取りあげられている｢発達障害｣ とは、もし自分がその障害者なら連休に旅行なんて無理だ。

🔘雑談の輪に入れない
🔘メモが取れない
🔘遅刻や忘れ物が多い
🔘片付けができない

これが発達障害の症状だと広告。しかも著者自身が発達障害であると。この症状は私だってなのだ。先ほどA子から電話で｢自分は発達障害か｣などと。

グレ一ゾ一ンとは気味が悪い。灰色の中で暮らしていたら折角の新緑の今が五月病になる。才気ある人が活躍しているときに私たちは焦り、自信を失う。自分は発達障害ではないかと思ってしまう。私はそういうとき、成功している人は凄く努力をしていると思うように務めている。スポ一ツの選手で華やいでいる人は度々大怪我に耐えながらの快挙なのだ。

もし｢発達障害｣だとしたら専門医が適切な治療をしてくれるのだろうか。

この広告をみて不安になったA子は私には羨ましい才女なのだ。だからもっと認められたい。でも上には上が、限りなく努力をしなければならない。だから私は発達障害などと言って怠けるのはやめよう。もうじき零和だ。まずは万葉集に親しくなろう私は。

目標に遠く離れた位置にいて何を捨てればいいのか、風よ

｢中国のゴッホ｣

まだ4月なのに初夏のような昨今である。5月になったら零和の向日葵が咲くかもしれない。まだ撒かないままの向日葵の種子をながめている。

🌻 夏虫の糞にも見えるこの種子が向日葵の花になることできる

昨日の☀朝刊｢ひと｣の欄に｢中国のゴッホ｣ が載っいる。チャオ シアオヨンさんは47歳、20年間に10万枚を超えるゴッホの複製絵を手がけた。湖南省出身、貧しくて中学までしか通えず仕事を求めて深圳の絵画工房へ。1998年からゴッホの作品を描きはじめた。描くほどに悩むようになり2014年オランダのゴッホ美術館へ、そして｢自分のゴッホは全部間違いだった｣ と。

チャオさんは現在47歳、ゴッホは37歳で他界した。自画像のゴッホは痩せた老人だが写真のチャオさんは少し太って明るく逞しい中年男。｢嫌になるほど描いてきた『自画像』の男と自分の人生が重なった｣ と涙を。私はチャオさんの｢向日葵｣や｢自画像｣を見たくなった。10万枚のゴッホの複製画を描きながらいつのまにかチャオさん自身の絵を描いていたような気がする。

🌻 わたくしをやる気にさせた向日葵が咲いていたのはこの辺だった

都内の区長選

あの真昼この街頭で候補者が日本を変えると叫んでいたが

2日前の日曜日、区長選があった。近くのス一バ一へ行く途中に大きな掲示板があり候補者の顔が並んでいる。今年は若い女の顔が目立つ。美人が多い。このポスタ一をもし剥がしたら犯罪になるらしい。選挙が終わった今日もまだ貼られたままだ。当選した人はこのままがいいだろう。でも落選した人は剥がしたくなるのではないか、もし私がいま剥がしたら犯罪になるのか、などとふと思った。

🔘更に咲く更に咲きたいわが庭のツツジの紅に疲れてしまう

昨日の区長選の得票は世田谷区の区長は現職で３選、候補者数は75、定数50、そのなかに女性が多数いるが私の推したひとは当選には程遠い。掲示板に貼られた彼女のポスタ一が悲しそうだ。落選した後に本人や彼女を支持した人が剥がしたら選挙違反になるのだろうか。五月に花盛りになるツツジが今年はすでに満開、はらりと散らず萎えながら枝を離れないツツジが疎ましくなってきた。咲き続けるほど紅がしつこい。当選した人は選ばれたのですから責任がありますよ。醜いツツジの花にはならないように、、。