えくぼ

ごいっしょにおしゃべりしましょう。

最も捨てたいのは?

2016-12-30 20:38:40 | 歌う
           最も捨てたいのは?
                              
♥ 捨てたいのは夫といわれたそのひとが捨てたいのは妻かも北風が吹く 松井多絵子

                                    
 雑誌・クロワッサンの広告が凄い。「最も捨てたいのは、夫」読者アンケートでわかったこと。あえて提案します。離婚について、考えてみませんか。パートナーとの関係を見つめ直すきっかけとして。

    ◉ 離婚して得たものは? 80%以上が「自由」を得たと回答。近年、40歳以上の      熟年離婚が増加傾向。しかも離婚を後悔していない人が圧倒的に多いようです。
 
    ◉ 知っておいて損はありません。「ニコニコ離婚講座」開講。
                              
    ◉ 賢くすれ違えば夫婦円満です。日常会話と住み分けのヒント。
     
    ◉ ああ、夫婦って難しい。結婚にまつわる名言集。             
 
   
                  
「クロワッサン」は近年わたしは読んでいない。朝食で食べる好物のクロワッサン。でも昨日この広告を見たためか今朝のクロワッサンはおいしくなかった。今日も掃除に追われている。物が多すぎるのだ。昔は「物持ち」は「お金持ち」であり豊な人だったが、昨今は必要な上質のモノだけで暮らしたがる傾向のようだ。
                                           夫は一人だから上質であってほしい。仕事に全力投球し、よく稼ぎ、家庭は妻にまかせて食べ物の好き嫌いがない。それなら別れるのはモッタイナイ。しかし定年後、毎日家で過ごし3度の食事を共にするようになると妻たちの不満が募る。老妻が3人寄れば夫の悪口。
                                    
 ♥ 散らぬまま萎えゆく黄色のバラがあり貴方にはもう肩書きがない
      
 肩書きを失った夫との年金暮らし、それなのに夫はまだ俺様、食事を夫の好物にすると妻はスーパーでなぜか自分の好物は諦めて買わず、料理して後かたずけ。それを当然だと思っている夫、賢く擦れ違えば夫婦円満になれるだろうか。私は朝はパン食。クロワッサンにチーズとレタス、トマトジュース。夫は和食で食後の珈琲は飲むがクロワッサンは食べない。

           12月30日  松井多絵子
                         

私はガラケー

2016-12-29 09:23:11 | 歌う
           私はガラケー
   
 ♠「ガラパゴス諸島へ行くため宝くじ買うヮ」が彼女の最後のことば 松井多絵子 

   朝日夕刊の黒木瞳✿ひみつのHちゃん 昨日は「ガラパゴス知って感じる」

「先月福岡に帰省したときのこと。義姉の携帯電話を見て、「まだガラケー?って聞いたら、私はガラケーがいい」と言う、から始まるエッセイを読む。私もガラケーなのである。黒木瞳は義姉から「なんでガラケーって言うか知ってる?」と聞かれて慌てる瞳。わたしも意味も分からガラケーと云っていたのである。

 検索してみるとガラパゴスが由来らしい。東太平洋の赤道下にある無人の諸島。「日本のビジネス用語として<孤立化する>という意味で使われているとか。ガラケーは日本のメーカーにより製造され傑出した機能や性能を持ち、あまりに独特で世界標準から外れているため海外市場に進出できず日本市場に孤立している」とのことである。

 ガラパゴスに反応した黒木瞳は 相場英雄の小説『ガラパゴス』を買って読む。ひとつの殺人事件からいろんなひとの人生が見えて面白い、せつない、たまんない、あっという間に上下巻とも完読。フィクションであると記載されているのに。
 
 2か月前にわたしはスマホに変えるべくDショップへ入った。少し試してみたが指が馴染まない。文字がどんどん流れ私の指は溺れてしまう。ショップから逃げ出しほっとした。スマホはやりにくいという老人が多い。検索にもガラケーに戻す人が急増中とある。
                                       
 長年の経験から私は電気製品は機能の少ないシンプルなものを使う。機械に翻弄されたくない。これ以上機械が発達したら私はこの世から落ちこぼれてしまう。「あの人はまだガラケーを使っている。困るわねえ。ガラケー人間は」などと言われてむかついたという老女がいるが彼女は染色やおせち料理の達人である。「ガンバレ!ガラケー老人たち」
            
 ♠「ニッポンはガラパゴス化する」「わたしたちゾウガメならば仲良くなれる」

               12月29日  松井多絵子  
 
 

天才も怖い

2016-12-28 09:31:30 | 歌う
          → 天才も怖い ←
 
 ▲ 慎太郎という名の牛が荷車のわれらを運び由布島をめぐる  松井多絵子
     
 由布島を牛車で観光したのは4年前の3月だった。「牛車はご自分でお選びください」とガイドさんに言われて私は慎太郎という名の牛車を選んだ。座席は8席だったと思う。大嫌いな石原慎太郎に私を運ばせ島を観光した。いい気分だった。

 「今年売れた本」の NO1は「天才」、著者は石原慎太郎である。日曜の☀新聞に2016年のベストセラー20位まで発表されていた。ライター・武田砂鉄が次のように書いている。
 
 「100万部に迫る勢いの『天才』は田中角栄の金権政治を批判してきた石原慎太郎が<現在のこの国の態様を眺めれば、その多くが彼の行政手腕によって現出したということがよく分かる>との理解を新たに得て、一人称で生涯を振り返る一冊」
 
 「取材を重ねたわけでもなく、既存の評伝から抽出したエピソードを組み合わせただけに読 めるが「俺はいつか必ず故郷から東京に出てこの身を立てるつもりでいた」との一文に始まる、分かり易すぎる立身出世物語に仕上げることで、彼の野心を記憶している世代のノスタルジーを刺激した。それこそ著者の都知事時代の責任が問われることにもなった豊洲市場の盛土問題など、<現在のこの国の態様>に問うべき議題がいくらでも生じた年に、社会時評のコーナーを角栄関連の本が占拠した光景には物悲しさを覚えなくもない」、
 
 「文芸書の世界では、いずれも50万部を突破した本屋大賞の✿宮下奈都著『羊と鋼の森』
7位 芥川賞の✿村田沙耶香著『コンビニ人間』が受賞によって売上を伸ばし8位。受賞作以外ではバラエティ番組の<読書芸能人>特集で芸人の推した小説が軒並み重版となったのが印象的だった」と武田砂鉄は述べている。氏は1982年生まれ。著書に『芸能人寛容論』

     語り合うことみな昭和の頃のこと寺山修司、春日井建も

         12月28日  昭和の語り部・松井多絵子  
 
 

愛誦される歌・ベスト10

2016-12-27 09:22:41 | 歌う
          愛誦される歌・ベスト10
                                           短歌研究12月の特集「愛誦される歌」は読者アンケートで選ばれた99首。その中から上位10首を揚げてみる。何十年も前に私を捉えた秀歌ばかり。懐メロのように今でも私に
響く。読者から選ばれた中でも突出しているのは「白鳥は哀しからずや、」
である。
                                           1位 白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ (59)
             
          若山牧水 歌集『海の声』明治41年
  
 読者の選んだ1073首のなか、59人から選ばれ突出している。青春の歌、今立ち返る歌である。韻律、調べ、リズムの良さ、視覚的であること、共感性、普遍性、永遠性などが選ばれた原因らしい。私は~空の青海のあを~の表記にあらためて気づく。
        
 2位 観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生 (24)
                     
          栗木京子 歌集『水惑星』昭和59年

 3位 君かへす朝の舗石さくさくと雪よ林檎の香のごとく触れ (23)

          北原白秋 歌集『桐の花』大正2年
                             
 4位 さくら花幾春かけて老いゆかん身に水流の音ひびくなり (22)
      
          馬場あき子 歌集『桜花伝承』昭和52年

 5位 マッチ擦るつかのま海に霧ふかし身捨つるほどの祖国はありや (21) 
 
          寺山修司 歌集『空には本』昭和33年 
 
 6位 幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく (21)
         
          若山牧水 歌集『海の声』明治41
 
 7位 あの夏の数かぎりなきそしてまたたつたひとつの表情をせよ (20)
      
          小野茂樹 歌集『羊雲離散』昭和43年
  
 8位 ゆく秋の大和の国の薬師寺の塔の上なる一ひらの雲  (19)  
      
          佐佐木信綱 歌集『新月』大正元年

 9位 ちる花はかずかぎりなしことごとく光をひきて谷にゆくかも (16)

          上田三四二  歌集『涌井』昭和50年

 10位 かなしみは明るさゆゑにきたりけり一本の樹の翳らひにけり (14)
                                                    前登志夫『子午線の繭』昭和39年         
    
    
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            12月27日 松井多絵子

「逃げ恥」とは

2016-12-26 13:52:11 | 歌う
         「逃げ恥」とは
                  
 ♥ ストレスを逃れるためか水槽の前に来ておりペットショップの 松井多絵子
 
 家事を「仕事」ととらえ、就職として契約結婚してみたらー。そんな設定のドラマ ▲「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS系)が男女ともに注目を集めた。20日の最終回の視聴率は関東地区で20.8%。原作者・海野つなみは「家事労働」もテーマです。結婚すると女性は家事を多く負担しがち。そこに「家事=仕事」という視点を入れると2人職場で1人に比重がかかりすぎなのはおかしい、となりわかりすい、と思った」

 「逃げ恥」とは、大学院卒なのに内定ゼロ。派遣切りにもあった無職の森山みどり(25)は、父の元部下で独身の会社員・津崎平匡(36)の家事代行として働き始める。みくりは「就職としての結婚」を平匡に持ちかけ、二人は契約結婚。やがて平匡と恋愛関係になり、プロポーズされたみくり。しかしこれまで有償だった家事が、結婚すれば無償になることにモヤモヤしてー。

 2012年に講談社の月刊女性誌漫画誌「kiss」で連載開始。今月発売の2月号で最終回。「結婚して家事でお金をもらおうなんてガメツイ」とおもう男性や年配の女性や「今までお金をもらっていた仕事が結婚してタダになるのはおかしい」という反応もあるようだ。
                                            
 原作者・海野つなみ(46)は「一番うれしいのは、作品で家事観や結婚観が変わったという声です。見方をちょっと変えるだけで世界って本当にがらっと変わって見えます。それで生きるのが少しでも楽になってくれたら、うれしいです」
                          
   ♥ あの雲が布団になってくれるなら家事を逃れて夢みる妻に
                                
              12月26日 松井多絵子