短歌を始めたばかりの頃、歌会で或る歌人が「中々詠めないときは風を吹かせればいい」と言ったことがあった。
💮 詩人なら言葉を捨てよと君云いし後は窓打つ風の音のみ
私はすぐに一首を作った。たしかに風は詠みやすい、風そのものが詩なのだ、私は気軽に風を詠んだ。
🌻いくたびも風の曲線くぐり抜け古代に来ておりジ一ンズのまま
💮このような風もなくよく晴れた日は
笑ってごらん耳成山よ
💮耳飾りのひとつを失い右の耳ばかりが風のうたごえを聞く
💮ギタリスト去りて舞台に椅子ひとつ明日のことは風に任せる
でも近頃は風を詠み辛い。風の怖ろしさに迫られている。風を愉しむことなど私はできなくなってしまった。心地よい微風も急に暴風になりかねない。
「歌が出来ないときは風を」と教えてくれたあの歌人はすでにあの世に行ってしまった。
💮目標に遠く離れた位置にいて何を捨てればいいのか風よ
💮 詩人なら言葉を捨てよと君云いし後は窓打つ風の音のみ
私はすぐに一首を作った。たしかに風は詠みやすい、風そのものが詩なのだ、私は気軽に風を詠んだ。
🌻いくたびも風の曲線くぐり抜け古代に来ておりジ一ンズのまま
💮このような風もなくよく晴れた日は
笑ってごらん耳成山よ
💮耳飾りのひとつを失い右の耳ばかりが風のうたごえを聞く
💮ギタリスト去りて舞台に椅子ひとつ明日のことは風に任せる
でも近頃は風を詠み辛い。風の怖ろしさに迫られている。風を愉しむことなど私はできなくなってしまった。心地よい微風も急に暴風になりかねない。
「歌が出来ないときは風を」と教えてくれたあの歌人はすでにあの世に行ってしまった。
💮目標に遠く離れた位置にいて何を捨てればいいのか風よ