朝日新聞は、12月26日より「孤族の国」の連載を始めた。私はこれを読んでみて、この現象が私の予想よりもはやく表面化していることを感じた。
作家辺見庸氏は、「しのびよる破局」(大月書店:2009年3月)で最近の鬱状態の社会世相・経済恐慌・マスメデイアのあり方について、次ぎのように記述している。
「資本主義について自問しています。端的にいって、それは<人びとを病むべく導きながら、健やかにと命じる>システムです。・・いいかえれば、人間生体を狂うべく導いておいて“狂者”を(正気を装った狂者が)排除するシステムにほかならい」と資本主義のあり方に疑問を投げかけています。
このような、鬱状態の社会現象を解決するには、資本主義という大病を抜本的に治癒させるには、われわれの人智(持続的な誠実な運動)が必要でないかと意見を提起しています。
「孤族の国」の問題もこの「しのびよる破局」も原因は、同一だなあーと感じた次第である。
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