世界の違い
中条きよし議員の委員会での新曲とラストコンサートの宣伝口上が注目を浴びてます。
政界と芸能界は、ファンあっての稼業は同じですが、あとは全く異なることばかりです。歌手、俳優のときは、自分の人気を得るために努力します。議員は、国家、国民のために、いわば奉仕する職業です。オレさまを捨てなければなりません。そこのところ中条議員は気持ちの切り替えができていなかった、ただ、それだけのことです。なのに、発言に対して鬼の首をとったように騒ぎ立てる社会、おかしいのではないか、そんな気がします。
議員として、初めて参加する委員会、勝手が違う世界です。なぜ自分がこの場にいるのか理解できなかったのでは、"ファンの集い"と勘違いしたような気がしないでもありません。つい、新曲とラストコンサートが気になったので思わず発言してしまった、そんなところだと思います。
一つのミスをよってたかって批判する風潮はなんかおかしいような気がします。
議員一年生用の"議員心得帖"、それがあれば一通り読んでから議事堂へ行けばあの発言は防げたのではないでしょうか?また、所属政党、「日本維新の会」がきちんと指導をしていれば恥をかかずにすんだかもしれません。
記事を載せました。
中条きよし議員
国会質疑で新曲宣伝
日本維新の会の参院議員で歌手の中条きよし氏は15日、参院文教科学委員会の質問で自身の新曲やディナーショー開催を宣伝する発言をした。参院事務局によると、広告や広報を直接禁じる規定はないが、
議題からそれた発言は参院規則に抵触するおそれがある。中条氏は発言の取り消しを検討している。
中条氏はこの日、自身の質問時間の終盤で「9月に新曲が出ております。お聞きになりたい方はお買い求めください」と発言。さらに「12月にラストディナーショーをやります。今年最後のディナーショーではなくて、芸能界最後のラストディナーショーでございます。ぜひ機会がございましたら」などと語った。
参院規則では、発言は議題の範囲を超えてはならないとされており、「議院の品位を重んじなければならない」とも定められている。中路陽氏の事務所は「党と調整し、もし不適切だとなれば発言を取り消すことを考えている。宣伝したつもりはない」と話している。
朝日新聞朝刊2022年11月16日(水)
白見はる菜
〆のことば
近頃世間にはやるもの 押し込み強盗 高利貸し 賄賂をもらう偉ぇ人 金金金の世の中で 泣くのは弱い者ばかり 涙を拭いておいでなせぇ 恨みをはらす仕事人 陰膳据えて待っておりやす
必殺仕事人Ⅳ
ナレーション 中村梅之助