はじめのことば
日本人全般、いまも昔も古代も全く変わらずに持ちつづける特徴を失わなかった。すなわち、その驚くべきプラグマティックな(逆にいうと形而上的哲学思考のほとんどない)現存主義である。生と死。人間実存。性。男、女。つきつめてそういうことを、学のあるなしに拘わらず、考えぬく人種でないのである。
犬養道子「男と女」
P122.2~9行目
感想
冒頭の文章、日本人の性格そのものズバリついています。たしかに、私も一つの物事を考える時に、最後の答えまでたどりついたことがありません。考えている途中、
「もうこれだけを頭つかったのだからこの辺で打ち止めにしよう」
という気持ちになり、妥協します。この性格は日本人の血を受け継いでいるか、ただ単なるバカか、どちらか
「オレは日本人だ!」
まちがいない、そんな思いになります。
大企業と中小企業
中小企業
「中小企業の倒産予備軍が増えている。保証付き融資の返済を信用保証協会が肩代わりする「代位弁済」は、4~6月に9720件と前年同期を上回る水準となった。前年同期超えは7四半期連続。3年ぶりに3万件を超えた2020年度を上回るペースだ。」
中小企業、増える倒産予備軍 4〜6月の代位弁済7割増:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1152F0R10C23A7000000/
大企業
上場企業、4〜6月純利益20%増 値上げ・生産増・円安:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC311NT0R30C23A7000000/
最上級と最下級とその他下級国民
上級国民と下級国民、ひところあちこちのメディア話題になりましたが、近ごろ過去のワードになってしまい、目にしなくなりました。現在、当時よりもっとすごい状況になっています。上下級の頭に”最”かつき、最上級国民と最下級国民、その他多数の下級国民に三分割されてしまいました。さしずめ、世襲議員ははじめから最上級、税金を私用に遣う議員はみなし中級国民に分けられます。
最上級と最下級とその他下級企業
企業はどうかというと、最上級企業が1%、その他99%が最または下級企業に分かれました。コロナウイルスがまん延、社会がメチャクチャ、とくに、経済の停滞が致命傷になりました。コロナが5類に移行、これから景気がよくなると思いきや、”捕らぬ狸の皮算用”、忙しいけど手が足りない、値上げしたいけど客離れがこわい等、様々な事情が重なり、景気回復すれば、借金返済軽いモノよ、
が、そうは問屋が卸しませんでした。これから倒産企業が増加する見通しだと記事に書かれてました。
最上級企業は笑いが止まりません。二度三度値上しても国民は「なんでもコストアップだから値上も仕方ない」と涙を呑んで値上を認めました。直近のことです。電力会社がどこも大幅黒字に転換しました。値上げした分だけ、国民に還元するのが筋ですが、利益は株主にまわるようです。株式会社ですから”株主優先”は当たり前ですが、高度成長期には、株主より社員に利益を分配、だからこそ”一億総中流階級”が出てきて豊かな時代を過ごすことができました。どこに重点を置くかで、社会、経済、あらゆるものが良くもなり悪くもなります。では、今現在どうでしょうか?重点がぶれまくっているので、日本は漂流しています。
高度成長期にカ-ステレオから聴こえてきた曲です。
きょうはこれでお仕舞いです。ご訪問くださいましてありがとうございました。
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