はじめのことば
我らの人生を半ばまで歩んだ時/目が覚めると暗い森をさまよっている自分に気づいた/まっすぐに続く道はどこにも見えなくなっていた
ダンテ・アリギエリ
「神曲」(原基晶訳)
ご隠居
隠居とは
①官職、家業から離れて静かに暮らすこと。また、その人。民法旧規定では、戸主が生前に家督を相続人に譲ることをいう。
②俗世を離れて、山野に隠れ住むこと。またその人。
③江戸時代の刑罰の一、公家、武家で不行跡などを理由に当主の座を退かせ、俸禄をその子孫に譲渡させた
デジタル大辞泉より
”ご隠居”と言えば水戸黄門、「この印籠が目に入らぬか・・」~『わっはは』、一件落着、ドラマ終了です。しかし、きょうは”つづき”があります。
近ごろ、”ご隠居”ということばを聞かなくなりました。かって、町内会のご意見番として存在感を示していましたが、いつのまにか消えてしまいました。
”隠居”の前後に”ご”と”さん”をつけ”ご隠居さんと呼ぶと、のどかな時代に”タイムスリップします。舞台は縁側、煎餅を食べながらお茶をのんだり、へたな将棋を指したり、庭の草花をめでたり、膝の上に子猫を乗せ頭をなでたり、ひだまりのなかで、こっくり居眠りしたり、マイペースで優雅過ごしている様子を思い浮かべます。
生涯現役続行
60歳になると”還暦”、赤いちゃんちゃこを羽織る習慣があります。人生100年時代、まだ先が長いので、お祝いなどしていられません。来年”古希”を迎えますが、同じ気持ちです。
高齢化の波が止まりそうもありません。生産者人口(15最後の以上65歳未満)のかさ上げが必要な時代になりました。健康なうちは、少しでも長く働いて国のささやかな力になろう、そんな気持ちになっています。日本の人口構成も逆三角形で高齢者を若い人たちは支えてくれてます。少子高齢化は政治の責任といってもなんの解決もなりません。”自助努力”のことば、かみしめています。というわけで、当分、”隠居”はお預けです。
今日の記事です!
単身高齢女性の低い年金 「生活できず、支援もない」誰の責任か(毎日新聞) https://news.yahoo.co.jp/articles/960a820d1641101da28d08c1b09a40fd6a05493c
職場存続、切り札はシニア 「70歳雇う」企業4割:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC182J90Y3A710C2000000/
きょうはこれでお仕舞いです。ご訪問くださいましてありがとうございました。
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