植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

親の因果が子に報う

2021年02月06日 | 時事
昔から、金持ちのドラ息子、芸能人の倅というのは、どうも不出来で刑事事件を起こしたり身上をつぶしたりするのがありがちな話であります。
「売り家と唐様で書く三代目」
 親子2代で築き上げた、財産や事業も三代目あたりになると、放蕩三昧・道楽にかまけて屋台骨が傾ぐと、素養があるものだから「唐様」の書で家を売りに出すという狂歌でしょうか、川柳かな。

 江戸時代まで、公文書、書道も中国風(唐様)が全盛でしたが、明治の三筆といわれる書家さんたちによって、日本特有の抑揚がきいた格調高い書風に変わっていったようです。おかげで現代書道は、すでに中国書法を凌駕し、芸術性の高い独自の文化になっています。

 さて貴花田さんの息子、だいぶ世間を騒がせていますな。三代続いた相撲取りの血も、4代目ではバカ高いオーダー靴屋や歌手などと浮き草稼業をしているようですが、親父の方は手を焼いて「絶縁」しているそうであります。この元親方も、宮沢りえさんとのロマンスはいいとしても、お母さんとも絶縁、奥さんの元アナウンサーとも離婚、兄の若花田さんとも絶交、今度は息子を勘当、とよくよく人嫌い孤独好きと見えます。親も親なら子も子、靴の代金もらいながらちっとも作らない、親のバイクを内緒で金に換えたなどといい評判はききませんね。

 親の七光りで、幼いころから特別の扱いを受けた結果、人生を踏み外す人も少なくないのです。三田佳子さんのところやみのもんたさんの息子、女優坂口良子 の娘さんを引き合いに出すまでもなく、親を芸能人にもつ若者の無軌道ぶりは今も昔も変わりません。

 最近では、国会議員さんの子弟もいささか問題児が多いのです。
 石原伸晃議員が、無症状で陽性反応が出たら入院したことが、巷で話題になりました。重症者ですら自宅待機したまま、亡くなる人が増えているというのに上級国民は無症状でも入院出来るのかと、批判されています。不見識不用意もいいところで、自分だけは病気が怖いということでしょうか。さすがに本人もまずいと思ったか、しぶしぶ退院して自宅療法だそうです。

 ろくでなしの代表は、やはり森喜朗 さん。元総理という頂点を極めたご老人ですが、女性蔑視と獲れる発言を連発して世界から顰蹙を買いました。この人の無神経な放言癖は現役のころから変わりません。三つ子の魂百まで、なんですよ。悪代官そのものの風貌も議員時代含めろくでもないことをやって来たことが顔の相に出ております。このひとの軽口は今に始まったことではありませんが、オリンピックとなると世界の関心事、日本人への印象を貶めたという意味ではとても罪深い発言んです。同じ日本人として恥ずかしく思います。
 
 そのためかどうかは存じませんが、長男は親の力で海外留学などの後東京の繁華街で豪遊、薬物中毒なども噂さされるほど悪評高く、飲酒運転で事故をおこして県議を辞任、最後は若くして謎の病死をしました。
 
 もっとも旬な話題としては現役総理の倅であります。三人息子のうち二人はちゃんと大学を出てきちんとしたサラリーマンになっているようですが。不肖の長男さんは、どうやら月並みな私大に行って「バンド」をやっていたそうな。しばらく親の私設秘書を経験した後、コネで、秋田に由来が深い「東北新社」にあずかって貰ったようです。菅さんは、別人格だからと、関係ない風を装っていますが、従業員1600人の大企業で、40になるかならないかの中途採用者が役員というのは、親の威光以外の何物でもありませんね。

 今回は、例によって文春砲が息子さんが、総務省の高官を接待攻勢したとすっぱ抜かれました。菅さん、親のくせにマスクをしているので本人かどうかわからないそうでありますが(笑)。普通の営業職(役員)が、次官候補の高級官僚に会うこと自体、異常な事態なんです。しかもロン毛、これはアウトです(笑)。悪いことは出来ません、ごり押しして倅を押し付け、見返りに衛星放送の事業に便宜を図る、などといった疑念を抱くのは当然ですね。

 ワタシやはり思うのです。親の因果はいずれ子供や子孫にその報いが出るのだろう、と。家内に言わせると、親の因果・悪事は本人に直接報いが降りかかるのではなく、一番弱いもの、子供や身内に現れるものだそうです。
  うちでは、子供たちが親に似ず、健康で営業職、社会的に立派に暮らしていけているようなので、自分がさほど、子孫に祟るほどの悪行をしてこなかったのも一因であろうかと、ひそかに安堵しております。


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