植物園「 槐松亭 」

バラと蘭とその他もろもろの植物に囲まれ、野鳥と甲斐犬すみれと暮らす

コロナ無くすに刃物は要らぬ 

2022年07月23日 | コロナ
予想通りというべきかあるいは予想以上に、コロナが急拡大しています。
株はオミクロンBA5という変異株らしいですが、その前のものと混在していて、一番感染力が強いBA5に置き換わっているのです。

その特徴は、過去の変異株に比べて①感染力が最強 ②無症状は少なく発熱とせき、のどの痛みがある ③今までのオミクロンと違って肺炎の症状が出る ④感染から発症・陰性化までの期間が短くだいたい1週間くらい ⑥既存のワクチン接種が効かない ⑦今までのコロナに一度感染しても、再度感染する、というようなもののようです。

ただいまの所、政府は重症化や死亡率が低いので、経済を回し日常的な生活を優先する、という選択をしています。体調に異変があったらPCR検査を受ける、陽性ならば自宅療養する、重症化したら救急車を呼べ、と簡単に言っていますが、PCR検査キットや検査能力が絶対的に不足していて、都市部では検査もままならないそうです。発熱外来にせよ一般病院にせよ、保健所などにも電話がつながらないのです。また、体調不良で感染が疑われても、仕事や日常生活をするという人が増えているようです。体が動ければもう保健所や病院に連絡せず、外出するのです。

救急車は、熱中症が増えていてコロナも急増で出ずっぱり、出動しようにも車が間に合わないのだそうです。そもそもコロナの疑いでの救急要請は、結局受け入れ病院が見つからず、自宅の舞い戻る破目になるのだとか。

つまり、お上は絵に描いた餅で腹を満たせといっているのに等しいのです。

コロナが出始めた頃、何人かの専門家がこれは3,4年かかると言っていたのを思い出します。過去のパンデミックのパターンで言えば数年で自然消滅しているという論拠でした。そこにワタシが疑問を抱いたのは、今回のコロナが自然発生したものでは無く、地球上に存在しなかったウィルスを中国の研究所でわざわざ作ったということです。恐らく人類が経験したことがない厄介で危険な代物である、と想像しました。

また、100年以上前の疫病の世界と決定的な違いは、人口(密度)であります。世界人口が20億人に満たない時代から80億人に増加した今、流行り病の感染確率は4倍、しかも交通機関の発達国際的な人流の拡大によってその何倍も感染する可能性が高まっています。従って今までの疫学的常識や経験則は通用しないのです。

もう一つの懸念が、更なる変異があるという危険です。感染率が強まったり、既存の抗体がきかない新種の変異株が出るのに、致死率・重症化率が高い変異株が出ないという理屈は通用しません。変異株の出現メカニズムは知りませんが、一般論として、細胞が分裂を繰り返すとき一定の確率で「突然変異」が起きるのです。一人の人体でそれが数億回も繰り返される、そして、それがまた誰かに移って変異するのです。その繰り返しならば、感染力が強い(猛烈な勢いで感染者が増える)コロナが更に進化するリスクも増していく、と考えるべきであります。
 
つまり、風邪のような症状で、重症化する確率が低いのでマスクして手洗いして、あとは感染するのは仕方ないという姿勢は油断を生み、将来とんでもない変異株の出現を許すことに繋がりかねないということなのです。

そこでどうすればいいか、世界の偉い学者や医者が考えてもその防護や解決策を導き出せません。そんなものがワタシに分かるはずもないのです。

しかし、極めて単純な原理が、コロナは人体から外に出れば1,2日で死滅する。現在何人感染者がいようが、その人達が次に誰にもうつさなければ1週間で本人は「陰性」となり、この世の中からコロナが消えて無くなるという動かしようのない論理です。これを実践したのが中国であります。

コロナのたすきリレーを断ち切るには、1週間完全に人同士の接触を断つ、という社会実験を行えないものか、と考えます。例えば海で隔てられた四国だけで1週間食糧備蓄をし、食糧・医療・介護などの例外的緊急的な職種だけを除いて、一切の外出を禁じる(ロックダウン)をすることは可能ではなかろうかと思うのです。

コロナを殺すには刃物も薬も要りません。島国の日本人のみんなが1週間我慢して家に居ることだと思うのですが、これって絵空事なんでしょうか。



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