曠野の花 新編・石田真清の手記(二)
読みました。
めちゃめちゃ面白いです。
これ読むと鶴見産と月島さんの旅も
穏やかなままにはいかなかったんじゃないかと心配になります。
アムール川の氷が割れ流氷が動き出す描写にキロランケを想う
月島がメンコで勝たせてもらってた伊地知少将御本人もチラッと出てきます。
これの前に読んでたアイヌ民譚集は
パナンぺぺナンペばかりじゃなく
谷垣があらためてすると言ってた
アイヌ式プロポーズ(ここでは三々九度と説明されてます)や
コタンコrカムイやパウチカムイの話も載ってました。
ペナンペパナンペで一番ビックリした話。
まさかのハッピーエンド
最後まで読むと、パナンペは最初からペナンペが好きだったんだなあと
気づかされました。
パナンぺぺナンペは川上の者川下の者という意味で
全部の話は別に同一人物ではありません。
編訳の知里真志保さんは
「銀の滴降る降るまわりに」のアイヌ民謡集・知里幸恵さんの弟さんです。
昭和10年の頃、すでにアイヌはアットゥシも着ていないし
アイヌ語も喋っていないと記されています。
もうそんな暮らしはしていないから、いつまでもその古いイメージで見て欲しくないといった内容です。
この時代ですでにアイヌであっても
民譚を集めて
そこからアイヌ語を勉強しなければ
訳すこともできなかったんです。
ゴールデンカムイのフチは日本語を全く喋れませんでしたが、
そこからわずかに30年ほどの間のことです。