トロのエンジョイ! チャレンジライフ

「人生で重要なことはたった3つ。どれだけ愛したか。どれだけ優しかったか。どれだけ手放したか」ブッダ

巨大サボテン

2018-06-25 08:12:43 | 日記


これは100円ショップで購入したもので、買ったときは5センチくらいしかありませんでした。

成長するのが面白くて、水をやって、日光に当てて…とやっているうちに、こんなに馬鹿でかくなってしまいました。

写真だとよくわからないかもしれませんが、高さ約1メートルくらいあります。

サボテンというのは、真冬の寒さに当てたりしなければ、まず枯れることはないのですけど、

手をかければ、手をかけたぶんだけ、ぐんぐん成長するのが面白いところです。


さて、こんな記事を投稿しつつ、頭の中は小説のことでいっぱいです。

実際、書き始めたくてうずうずしているのですが……急いては事をし損じる、と言いますからねー。

あせらず、ていねいに、準備をしております。

でも、あんまりブランクが長くなると、さび付いてしまいますので……

連載開始は、7月はじめ……(くらい?)の予定です。

まだちょっと、曖昧ですが……

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次回作に向けて

2018-06-24 11:29:31 | 日記
皆様こんにちは。

先日、連載終了となった小説「あなたの騎士(ナイト)になりたい」は、わかりやすくカテゴリーにまとめておきました。これから読んでいただける、という方はどうぞ……って、このままだと後ろから読むことになっちゃいますね。まあ、なんかそのうち、いい方法を考えます。

さて、とりあえず今は充電期間ということで、のんびりしていますが、心は早くも次回作に飛んでいます。

次回作では、ファンタジーというか、ホラーというか、非現実的な要素を取り入れてみたい、と考えています。といってもゲーム小説のようなものではなく、舞台は現実世界です。ただ、主人公は70過ぎのお爺さんになる予定です。

頭の中では、あらかた出来上がっていますが、お見せできるようになるまで、いましばらくお待ちください。

今日は僕の大好きな「新スター・トレック」のテーマ曲を貼っておきますので、よければお楽しみください。

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2世誕生♪

2018-06-23 12:59:05 | 日記


まだ小さすぎて、この写真からはわかりませんが……

この水槽の中に、かなりの数のメダカの稚魚がいます。

ボウフラもたくさんいますけど(笑)

殖えたホテイアオイを切り取って、浮かべておいたんですが、

たぶん根っこに卵が付いていて、ふ化したんだと思います。

どれだけ生き残るか、わかりませんが、成長するのが楽しみです。


ひとまず連載が終わり、今日はのんびり、のらくらと過ごしています。

1日中忙しくしているより、そういう時間をとったほうが、経済効果という点からも良い、と聞きました。



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連載小説「あなたの騎士(ナイト)になりたい」最終回

2018-06-22 19:00:44 | 小説・あなたの騎士(ナイト)になりたい
「井上さーん」
 僕を見つけた梓が、遠くから手を振った。芽衣が調べていたとおり、僕は梓とたびたび会うようになっていた。
 梓は、今は受験勉強の真っ最中だ。それで、勉強を見てやったり、進路の相談に乗ったりしている。まあ、要するに付き合っているわけだが、本当に男女の仲になってしまうと、僕は犯罪者に、梓は学校を退学になりかねないので、会うのは昼間だけ、それも勉強に支障がないように、と決めている。
「お姉ちゃんたちに会ってきたんですね」
「うん、元気そうだった。快く取材を受けてくれて助かったよ」
 梓は真面目で、挨拶や敬語もしっかりしていて、姉の美鈴とは対称的だ。そのぶんガードが固いというか、なかなか心を開かないところがあったが、僕のような節操のない男には、それくらいがちょうどいいのかもしれない。
 僕らは公園のベンチに座った。
「今日は井上さんに相談があって」
 梓が切り出してきた。
「……なんだい?」
 僕はほんの少し不安を感じていた。最近の梓の様子から、なにか悩み事でもあるのだろうか、と思ってはいたのだ。
「あたし、臨床心理士になりたかったんですけど……」
「そう言ってたね」
「別の選択肢もあるんじゃないかと思って」
「……そうかい?」
「つまり、あたしは、誰かの役に立てる仕事をしたいんですが、それと、臨床心理士になることとは、必ずしも一致しないんじゃないかって、思うようになったんです」
「……」
 梓の言うことには、思い当たるところがあった。
 臨床心理士になることは、簡単ではない。心理学全般のエキスパートとも言える職業であり、エリートである。しかし、エリートであるがゆえに、彼らの多くは「臨床」の心理士ではなくなっている。それは僕も大学で心理学専攻だったから、よくわかる。
 彼らに人助けの意志がないという意味ではない。臨床とつく以上、実際の彼らの仕事は、接客業といっていい。しかし、彼らは接客がやりたくて臨床心理士を目指したのではない。彼らは学者でもあるのだ。
 そのあたりのギャップに悩み、辞めてしまう者もいると聞いた。職場を辞めるのではなく、資格そのものを失効させてしまうのだ。
 つまり、人助けのためなら、必ずしも臨床心理士でなくてもいい、という梓の気持ちはよくわかる。彼女はまだ大学にすら入っていないが、これから学問の道を進むにつれ、その気持ちはよけい強まっていくかもしれない。
「……そうだね」
 生返事みたいな答え方しか出来ない自分が情けないが、これはとても難しい問題だ。梓は自分ひとりで、そんなことを考えられるようになるほど、成長した。
 そして、梓の僕への気持ちが、微妙に変化してきていることを、僕は感じていた。

「……そりゃ、どういう事かな?」
 昼休みの、職場の屋上にて。僕は先輩の坂口さんに、相談を持ちかけた。
「梓が以前のように、僕のことを頼れる存在だと見てくれているのかどうか……」
 坂口さんはふーっと煙を吹き出すと、
「そりゃ、キミのほうが自信がなくなってきたんじゃないの?」
「……それも、あるかもです」
「若い恋は移ろいやすいものではあるけどね、あんまり頭の中ばっかりで考えるのはやめた方がいいよ」
「……」
「恋はチェスとは違うんだからね、頭の中だけでするものではない」
「そうですか?」
「梓ちゃんはキミのこと、好きなんだろ?」
「そう信じたいです……」
「だったらキミはそれに応えてあげなくちゃね。キミも梓ちゃんのことが好きなら」
「……」
「なんか煮え切らないな。梓ちゃんの気持ちが変わったなら、もう一度変え直せばいい。それぐらいの強さというか、図々しさがなくてどうする」
 坂口さんはやや強い調子で、僕の肩を叩いた。
 さすが、人生の先輩だ。チェスは僕よりヘボなのだが。
「いっそのこと、子供つくっちゃうかい?」
「……冗談きついっすよ」

 アパートに帰り、僕は梓に電話した。

「おやすみなさい、井上さん」
「ああ、おやすみ」
 いつもの会話。電話を切った後、今日も言えなかったな、と、僕は自分自身に歯がゆい思いを抱く。
 いつか、僕の気持ちを伝えよう。

 あなたの騎士(ナイト)になりたい。
 坂口さんは、恋はチェスとは違う、と言った。
 でも僕は、盤面を縦横無尽に飛び回り、クイーンを守護する、あのナイトのような存在になりたい。
 いつまでも、ずっと……

 頼りない僕だけど、それは正直な気持ちだった。



(完)



最後までお読みいただき、ありがとうございました! 拙作ではありますが、最高に楽しい連載でした。
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連載小説「あなたの騎士(ナイト)になりたい」第14回

2018-06-21 19:04:34 | 小説・あなたの騎士(ナイト)になりたい
 やがて、日が陰ってきた。
「今日はありがとう」
 すっかり長居してしまい、僕は美鈴に礼を言った。
「どういたしまして。あたしも楽しかったし」
「変なこと訊くけど、これからのプランは何かあるのかい」
「んー、仕事とか? しばらくは何もしないで、2人の時間を楽しもうって決めたの」
「そうか」
「いよいよ食いっぱぐれたら、お母さんの店で雇ってもらおうかな」
 美鈴は冗談めかして言った。
 今までの2人の収入を考えると、当分は仕事をしなくても、生活が成り立つだけの余裕はあるだろう。
 芽衣とラルフが、向こうの部屋で何やら話し込んでいた。すっかり打ち解けたようだ。
「井上さんと、芽衣さんって、付き合ってるの?」
 美鈴が訊いてきた。
「はは……昔ね」

 帰りの新幹線の中で……
「マサヒロ、今日はどうもありがとう」
 芽衣が言った。
「いやいや」
「すっかり遅くなっちゃった。旦那に連絡しとかないと」
 ……ダンナ?

 結婚してたのか……。

「はいこれ」
 別れ際に、芽衣は名刺をくれた。

 友談社『ウィズダム』編集部 小池芽衣

「なにかあったら、いつでも会社に訪ねてきてね」
「ああ」
「それじゃ、マサヒロ」
 芽衣は夜の街並みを、歩いていった。
 僕は複雑な気持ちのまま、帰宅の途についた。

 スナック『ポル・ファボール』にて。
「美鈴とラルフのところへ? わざわざすいません」
 洋子さんが言った。
「2人で暮らすって言い出したとき、私、反対はしたんですけどね。でも、言い出したらきかない子ですから……」
「まあ、あの2人なら大丈夫ですよ」
 僕は水割りのグラスをあおった。
「ところで葵さん」
「はあい?」
 隣で飲んでいた葵さんが、とろんとした表情で答えた。
「賢一くんはどうしてるんです?」
「ああ、あの子、もう12歳だからね。親なんて留守のほうが喜んでるわよ」
 そんなもんだろうか?
「それよりさ、ラルフか美鈴ちゃんに、チェス愛好会の名誉顧問になってほしいなあ」
「あの2人じゃ、ケタが違いすぎますよ」
「だから名誉顧問だってば。会報誌にほんのちょっと寄稿してくれればいいんだけど」
 頑張りすぎない、というか、いい意味の放任主義で、賢一くんは健全に、たくましく成長しているようだ。結局のところ、子供がどうなるかは、親の人格しだいなのだな、と僕は思う。

 それから1週間後、雑誌『ウィズダム』に、「チェスと私」という小さな記事が載った。
 元世界チャンピオンのラルフへのインタビューを簡単にまとめたもので、記事の最後に、担当者の名前として「小池」とあった。
 控えめな報道だったが、日本でのチェスへの関心度を考えると、まあこれくらいが適当なのだろう。「チェス・エイリアン」と呼ばれた美鈴のことも、世間はいずれ忘れる。そのほうが、あの2人にとってもいいのではないか。
 約束どおり節度ある記事を書いてくれた芽衣に、僕は感謝した。



(つづく)


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