イギリスのミュージシャン、マイク・オールドフィールドの1stアルバム。
マイク・オールドフィールドは2トラックの録音機材を個人で改造し、多重録音を可能にしてしまうほど宅録技術に長けていた人物。
本作もこの改造された機材を使用してデモVer.が作られ、当時は『Opus One(オーパス・ワン)』というタイトルでした。
このデモVer.を4トラックテープに移し、更に多重録音を重ねた結果完全したのが本作です。ちなみに楽曲の終盤にチューブラーベルの音も重ねられていますが、当初はその音に満足できず結果として巨大なハンマーでベルを叩いた時の音が使用されています。
このとき、大きく凹んでしまったベルがあったそうですが、アルバムジャケットのグニャグニャに曲がったベルはそこからきています。
楽曲はあらゆる楽器やメロディーがかわるがわる流れてくるといったイメージであり、プログレというよりマイクの頭の中の音をメドレーで繋いだという表現が個人的にしっくりきます。
正直なところチューブラー・ベルズのサウンドを言葉で説明することは難しく、聴いてもらうのが一番手っ取り早いです。
この楽曲は映画『エクソシスト』に使用されたことで有名ですが、マイク本人はシングル用にエディットされた『エクソシストのテーマ(原題:Mike Oldfield's Theme to the Exorcist)』をとても不快に思っていたようです。
マイクの作業と情熱をリスペクトするためにもぜひ、アルバム通して聴いてみてくださいね。
【トラックリスト】
1. Tubular Bells, Part 1
2. Tubular Bells, Part 2
Tubular Bells, Part 1
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