皆に凝視されて、私は仁王立ちのまま固まった。
ちょ……超気まずい!!
でももう後には引けない!!
こんな時でもマスターはビジネスなので、Helloと答えた。
「Can I help you?」
「Yes...ah... can I have a glass of mojito?」
「ごめんなさい、モヒートはないんです」
「あーそうですか……えっと、じゃあ…ビールを…」
「もちろん」
「あとえっと…どこに座ればいいかしら」
「どこでもどうぞ」
見回すと、くつろげそうなソファ席と、オッサンたちで埋まったカウンターがあった。
咲人が来たらソファ席の方居心地良さそうだけど、それまでぽつねんと1人で座ってるのって何か意味なくない?
勿体なくない?
えぇーーーーーーっっとーーーーー
私は一つだけ空いていたカウンター席に手をかけた。
「ここ、いいですか?」
隣のおっさんは笑顔で勿論勿論!!と答えた。
そして一気に周りのおっさん全員が私を質問責めにした。
どこからきたの?
何しに来たの?
この辺に泊まってるの?etc etc......
マスターさえも参加して来た(笑)
私はちょっと恐縮しながら答えた。
「えっと、日本人です。でもいまは日本に住んでないの。
で、初めてこの国に来たんだけど、実は今日、誕生日で……」
「何だって!?!?」
皆が、せーのっと言って
「ハッピーバースデートゥーユー♡」
歌い出した(笑)
酔っ払い最高😂
オッサンは、じゃぁ祝わなきゃな!シャンパンご馳走させてくれよと言った。
私が喜ぶと、マスターもニコニコしてシャンパンを持って来た。
「かんぱーーーい♪」
と皆で杯を上げると、楽しい宴が始まった。
皆とても優しくてフレンドリーで、私はさらにもう一本シャンパンをご馳走になった(爆笑)
よ、よかったぁーーーー
一人で咲人待つの心細かったもんなぁ。(本音)
私が2本目のシャンパンを飲んでいると、バーのドアが開いた。
振り向くと、咲人がいた。
そしてオッサンと楽しそうに歓談している私をポカンと見ていた。
「咲人〜!」
「やぁメイサ…」
「ん?メイちゃん、こちらは……」
「さっき話してた友達!咲人、彼はクマさん。超いい人よ♡」
とご紹介に預かると、クマさんと咲人は母国語で挨拶しだした(笑)
私はシャンパン2本分の恩があるので、そのままクマさん話し続けた。
咲人はビールを注文し、隣に立ってなんとなく参加していたけど、
流石に仲間と遠出した後の立ちっぱはイヤらしく、
どこかから空き椅子を持って来た。
私はシャンパンの恩があるから(っていうかいい人だし)クマさんを無下にできないけれど、
同じ様に親切にしてくれている咲人(夜遅いのに突然来訪した女のためにまたここに来た)にも疎外感などなどを感じさせたくなかった。
ので
スッ
クマさんと話し続けるまま、隣にいる咲人の手に自分の手を重ねた。
そして握ろうとすると、咲人も手のひらを返して握り返した。
クマさんとキャッキャ喋りながら私は、咲人が私の手を優しくさすっているのを感じていた。
「さて、と……そろそろ老いぼれは帰りましょうかね」
と笑い、クマさんは千鳥足で帰って行った。
どうやらすぐ近くに住んでいるらしく、どうせまた明日来るけどねなんて言っていた。
クマさんが帰ったのをきっかけに、私は言った。
「ごめんね咲人。せっかく来てくれたのにあなたとあんまり話せなくて」
「何言ってるの、全然いいよ。楽しそうだったね」
「うん。嬉しい!まさかこんなに親切にしてもらえるなんて思ってなかった」
「君の能力だな」
と咲人は笑った。
咲人はよく、私には男の人と仲良くなる能力があると言っていた。
彼が私の前職を知っているのもあったと思う。
何にせよ、咲人が私をいろんな面で高く評価してくれているのは嬉しかった。
ご機嫌で店を出ると、咲人は聞いた。
「帰る前にどこか寄りたい?それともまっすぐ部屋に帰る?」
えっとぉー
それ以前に質問は、あなたも来るのかどうかなんですけど……
そ、そりゃ来ますよね?
「えー、えーと、もう遅いし寄らなくていいかな。
あなたどこか行きたいの?」
「いや、俺は君のこと気にしただけだよ」
「あ、そうっすか……」
と、二人はトコトコとお部屋へ向かった。
今日はどんな天気だったかとか、メイサは何をしたんだとか
他愛もないことを話しているうちに
マジで
あっという間に
お部屋についてしまった。
咲人は笑った。
「な、ドアの開け方覚えてるか?」
「勿論」
私がうまいこと開けて見せると、おぉー流石と感嘆した。
私もちょっと笑って部屋に入り、
ドアが
古いドアがバタンと音を立てて閉った。
続きます。
ちょ……超気まずい!!
でももう後には引けない!!
こんな時でもマスターはビジネスなので、Helloと答えた。
「Can I help you?」
「Yes...ah... can I have a glass of mojito?」
「ごめんなさい、モヒートはないんです」
「あーそうですか……えっと、じゃあ…ビールを…」
「もちろん」
「あとえっと…どこに座ればいいかしら」
「どこでもどうぞ」
見回すと、くつろげそうなソファ席と、オッサンたちで埋まったカウンターがあった。
咲人が来たらソファ席の方居心地良さそうだけど、それまでぽつねんと1人で座ってるのって何か意味なくない?
勿体なくない?
えぇーーーーーーっっとーーーーー
私は一つだけ空いていたカウンター席に手をかけた。
「ここ、いいですか?」
隣のおっさんは笑顔で勿論勿論!!と答えた。
そして一気に周りのおっさん全員が私を質問責めにした。
どこからきたの?
何しに来たの?
この辺に泊まってるの?etc etc......
マスターさえも参加して来た(笑)
私はちょっと恐縮しながら答えた。
「えっと、日本人です。でもいまは日本に住んでないの。
で、初めてこの国に来たんだけど、実は今日、誕生日で……」
「何だって!?!?」
皆が、せーのっと言って
「ハッピーバースデートゥーユー♡」
歌い出した(笑)
酔っ払い最高😂
オッサンは、じゃぁ祝わなきゃな!シャンパンご馳走させてくれよと言った。
私が喜ぶと、マスターもニコニコしてシャンパンを持って来た。
「かんぱーーーい♪」
と皆で杯を上げると、楽しい宴が始まった。
皆とても優しくてフレンドリーで、私はさらにもう一本シャンパンをご馳走になった(爆笑)
よ、よかったぁーーーー
一人で咲人待つの心細かったもんなぁ。(本音)
私が2本目のシャンパンを飲んでいると、バーのドアが開いた。
振り向くと、咲人がいた。
そしてオッサンと楽しそうに歓談している私をポカンと見ていた。
「咲人〜!」
「やぁメイサ…」
「ん?メイちゃん、こちらは……」
「さっき話してた友達!咲人、彼はクマさん。超いい人よ♡」
とご紹介に預かると、クマさんと咲人は母国語で挨拶しだした(笑)
私はシャンパン2本分の恩があるので、そのままクマさん話し続けた。
咲人はビールを注文し、隣に立ってなんとなく参加していたけど、
流石に仲間と遠出した後の立ちっぱはイヤらしく、
どこかから空き椅子を持って来た。
私はシャンパンの恩があるから(っていうかいい人だし)クマさんを無下にできないけれど、
同じ様に親切にしてくれている咲人(夜遅いのに突然来訪した女のためにまたここに来た)にも疎外感などなどを感じさせたくなかった。
ので
スッ
クマさんと話し続けるまま、隣にいる咲人の手に自分の手を重ねた。
そして握ろうとすると、咲人も手のひらを返して握り返した。
クマさんとキャッキャ喋りながら私は、咲人が私の手を優しくさすっているのを感じていた。
「さて、と……そろそろ老いぼれは帰りましょうかね」
と笑い、クマさんは千鳥足で帰って行った。
どうやらすぐ近くに住んでいるらしく、どうせまた明日来るけどねなんて言っていた。
クマさんが帰ったのをきっかけに、私は言った。
「ごめんね咲人。せっかく来てくれたのにあなたとあんまり話せなくて」
「何言ってるの、全然いいよ。楽しそうだったね」
「うん。嬉しい!まさかこんなに親切にしてもらえるなんて思ってなかった」
「君の能力だな」
と咲人は笑った。
咲人はよく、私には男の人と仲良くなる能力があると言っていた。
彼が私の前職を知っているのもあったと思う。
何にせよ、咲人が私をいろんな面で高く評価してくれているのは嬉しかった。
ご機嫌で店を出ると、咲人は聞いた。
「帰る前にどこか寄りたい?それともまっすぐ部屋に帰る?」
えっとぉー
それ以前に質問は、あなたも来るのかどうかなんですけど……
そ、そりゃ来ますよね?
「えー、えーと、もう遅いし寄らなくていいかな。
あなたどこか行きたいの?」
「いや、俺は君のこと気にしただけだよ」
「あ、そうっすか……」
と、二人はトコトコとお部屋へ向かった。
今日はどんな天気だったかとか、メイサは何をしたんだとか
他愛もないことを話しているうちに
マジで
あっという間に
お部屋についてしまった。
咲人は笑った。
「な、ドアの開け方覚えてるか?」
「勿論」
私がうまいこと開けて見せると、おぉー流石と感嘆した。
私もちょっと笑って部屋に入り、
ドアが
古いドアがバタンと音を立てて閉った。
続きます。