meisou

記憶を補完するための記録

津軽の旅 一日目

2024-08-24 13:20:31 | 日記
太宰治の「津軽」を読んだら津軽に行きたくなった。それとも津軽に行きたい気持ちがあったから「津軽」を読んだのか。
春場所で優勝した尊富士が五所川原市出身で、五所川原の立佞武多のことが気になった。
いろいろな要素があって、津軽に行きたくなった。
子もお泊りに行きたいと言う。

7月の下旬に一度弘前のホテルを予約したのだが、台風が近づいているから延期して、お盆明けの土日に津軽への旅に出かけた。
無職の夫と、もう高校生の子と、3人で。

五所川原市の立佞武多の館(たちねぷたのやかた)。
すごい大きい。迫力がある。
これ街のなか練り歩くのすごくない?

立佞武多の館はこの大きな佞武多が出陣できるように、壁が一面扉になっていて大きく開くようになっている。
エレベーターで立佞武多の顔の高さまで上って、間近で見ることができる。
大きいだけじゃなくて、とても精巧。裏側まで細かい絵が描かれている。
これ立体的に作るの技術すごいね。
長らく廃れていたものが1996年に有志によって復活、現在まで続いているそう。
8月初旬の祭り本番のときにも来てみたいね。(青森県内は祭りシーズンには宿代が倍になり、さらに予約も取れないので今回は時期をずらした)

徒歩圏内に吉幾三さんのミュージアムがあるとのことで、ついでに行ってきましたよ。


歴代の衣装やレコード、ギター、愛用品などたくさん。
ファンの方は訪れた方がいい。

子がまた行きたいと言ったので、かつても訪れたわさおの家へ。
前回訪れたときは、わさおは営業に出かけていて会えなくて、その後亡くなってしまった。
わさおの養女のちょめがいた。暑くてかちょっと元気なく...。

名物のイカ焼きがおいしかった。
店内にはわさおの写真がたくさんある。
ファンの方は訪れた方がいい。

今回の津軽旅で、ぜったい訪れたかったところ。
それは木造駅。
JR五能線の駅舎、なんと遮光器土偶。
駅のなかでお土産物などを見ていたら、同じように観光で来たご夫婦、奥様の方が、「駅員さんに言えば目を光らせてくれるって!」と旦那様に言っていた。
私も、目が光るところ見たい!
旦那様は恥ずかしいのかあまり乗り気じゃないご様子。
なので私が割り込んで、「目が光るところ、見たいですよね!」
と声を掛け、「ですよねー!」と意気投合。
電車がくるタイミングでも目は光るのだが、まだ20分くらいある。
奥様といっしょに駅員さんにお願いしに行った。
「見終わったら声をかけてください」と駅員さん。
手動で止めなければならないのであろう。
駅舎から外にでて遮光器土偶を見ていると、
ピカピカ!
目が光った。
カラフルに目の色がピカピカ変化している。
目からビームみたいに光がでるのかと思ったらちがった。
ちゃんと駅員さんに言って止めてもらいました。
その後、電車の時間が近づいたらその時間を狙って観光客がけっこう来ていた。
珍駅。

夜は弘前市に泊まり、夕飯を食べに入った居酒屋がすべて大皿ですごいボリュームで、少食の私たちは食べるのがたいへんだった。2キロ体重が増えた。

二日目に続きます。
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五千円

2024-06-28 22:29:28 | 日記
自分の中でなかなか消化されなかったのだけど時間が経ってやっと記録として書こうと思えるようになったことを書きます。

以前、さくらホールにお笑いライブを観に行ったことを書いた。
その日の出来事。

ライブの開場時間に合わせて駐車場に向かった。
まだ駐車場はけっこうな空きがあった。
私は駐車場の中ほどのところに停めようとしてバックした。
となりに軽自動車が停まっていたので、横を見て同じくらいの位置になるように調整していたとき、グッとなにか押すような感触があった。
しまった!と思ったときは遅く、背中合わせになっている後ろのミニバンを押してしまったのだった。
少し前進して車を降りたら、ミニバンから50歳くらいの男性が降りてきた。
車の中に乗っていたようだ。
「ぶつかったよね!いまぶつかったよね!?」
まずい、臨戦態勢だ。
「すみません」とすぐに謝った。
「これ!へこんでるよ!?」
とその男性。錦鯉の渡辺さんっぽい感じだったので、以下、渡辺さんと書く。
渡辺さんがへこんだと指さしたところ、なにかにぶつけたようなへこみがある。
でも待って、それ明らかに私がぶつかった跡じゃないでしょ?けっこう昔にへこませたような年季の入ったへこみだった。こっちは軽自動車だ。セレナだかエルグランドだかわかんないけどそんなでかいミニバンを傷つけるほどの攻撃力はない。
「ちょっと待ってください!そんなに勢いよくぶつかってないし、これは私がぶつかってできた跡じゃないですよ!」
さすがに反論した。
「じゃあ、なんでへこんでるんだよ!」
知らないよ。
「見てください、ぶつかったのはこの部分、このラインですよね。だとしたらそこにぶつかるわけはないです。ぶつかったのはここ!」
たしかに押したと思われる部分には、傷というほどではないうっすらとした線のようなものがあった。
必死に反論したので、いつできたか渡辺さんもわからないそのへこみは私のせいではないことは認められた。
「なんで線よりこっちまで下がってくるの?」
と次に渡辺さんは私が下がりすぎたことを責めだした。
たしかに、後方確認をおろそかにして下がりすぎたのはその通り。でも見ると、渡辺さんの車も線をはみ出してこっち側に下がりすぎじゃないか?
「線より出たと言うけど、そちらの車だって線にかかってますよね?ぶつかったのはこちらが悪いですけど、線にかかってるのはお互い様じゃないですか?」
相手の言い方が強すぎるので思わずこちらも強く出てしまった。
渡辺さんもさらに反論。
「そっちが線にかかってくるから下がりすぎだよ。三苫のボールだってあれは入っていたでしょ!」
「なんでサッカーの話なんですか。」
これだからサッカーファンは嫌いだ。それは言ってないけど。
このどちらが下がりすぎかの口論がしばらく続いた。
「わかった、じゃあ警察呼びましょうよ。どっちが悪いか決めてもらおうよ。」
ついに渡辺さんは警察というワードを出してきた。
「だからぶつかったのはこっちが悪いって言ってますよね?もうすぐライブなんで時間がないんですよ。」
「ライブなの?なんのライブなの?」
「お笑いです。サンドウィッチマンとか来るんですよ!」
「おれは娘が英検なのでここで待ってるの。」
あ、渡辺さんはお笑いを観にきた客じゃないのか。
「これからお笑い観るのにこれじゃ笑えないじゃないですか!」
もう解放させてくれ、と思った。
「じゃあ、五千円払います、それでいいことにして下さい!」
お金で解決させることにした。
この五千円も妥当なのかよくわからないが、一万円だと高いし、五千円ならしょうがないか、と思った。今日の私の財布に五千円札が入っていることも分かっていた。
「じゃあ、いいよ!五千円で!」
五千円という金額を提示したら渡辺さんはあっさり引き下がった。
結局、金か。金が解決させるのか。
一刻も早くこの終わらない口論を終了させてライブ会場に向かいたい私は財布から五千円札を渡辺さんに渡した。
あんなに息巻いていた渡辺さんもおとなしく受け取って車のなかに戻った。

気持ちを切り替えて、お笑いライブに向かった。
ライブはどの芸人さんもおもしろくて、笑った。でもさっきの事件が時折アタマに浮かんだ。渡辺さん、SNSに私のクルマの写真上げないよな?とか、いや英検が終わった娘と五千円ウェーイwって焼肉食べに行くか?とか。

ライブ終演後、私は永野の書籍を買ったので本人から直接サインを書いてもらえるということで列に並んだ。
その横に、本日とてもおもしろかった東京ホテイソンのお二人。ライブDVDを買ったらサインをするとのこと。
でも東京ホテイソンの列に人が、来ない!
並んだのは二人くらい?
あの五千円があれば!東京ホテイソンのDVDを買ったし、サインをもらったよ!ごめん!東京ホテイソン!
と思った。
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入学式

2024-06-01 09:22:11 | 日記
もう6月なので、だいぶ経ってしまったのだが、うちのもう高校生(以下、れた坊)の入学式のことをやっと書く。

支援学校の中学部から高等部に上がっただけなのだが、高等部の初日は、れた坊にとってかなり緊張というか恐ろしいものだったようだ。
れた坊は自閉症なので、わからない状況や見通しのもてないとき、とても不安になってパニックを起こすことがある。
高等部になって知らない教室、知らない先生に囲まれて、卒業式のように事前に練習があるわけではない入学式にいきなり参加させられる、これはとてもれた坊にとって不安なことだったらしい。
入学式が始まり、体育館で椅子に座って新入生の入場を待っていた。
高等部新入生の入場。あれ?れた坊、入場してこない。
式が始まった。どうしたんだろう?
すると、中学部の知っている先生が私のところに来た。
「お母さん、れた坊さん、手首を切って血が出ていて、来てもらえますか?」
手首を切って???
話を聞くと、緊張のあまり窓ガラスを手でばんっと押して、ガラスが割れて手を切って血が出ている、と。
途中の廊下で割れた窓ガラスを片付けている学校職員さんたちが見えた。
保健室には、手首をガーゼで処置されたれた坊がいた。パニック状態は収まっているようだ。
いますぐ病院に行ったほうがいい、と先生方に言われ、指定された病院にすぐ向かうことになった。
入学式になんてこと。
病院ではなく医院だったが、傷を見せたら、「ぜんぜんたいしたことない!」と言われ、薬を塗られ包帯を巻かれただけだった。
もしかして縫うのかな?と思っていたけど傷は軽いもので良かった。
他の保護者さんに私とれた坊が急にいなくなってどうしたのかと思われているかなと思って、中学部のころ参加した保護者LINEグループに経緯をお知らせしたところ、大丈夫?とみんなやさしくてうれしかった。

そのまま帰宅したので担任の先生とも会わずに入学式の日は終わってしまった。
翌日はふつうに登校できたので、担任の先生にやっとご挨拶できた。
本来は入学式に渡されるプリントや、高等部の説明などをされた。
入学式の写真は買いますよね?と聞かれたので、写ってないならいらないかな?と思ったのだが、欠席の人はすみっこに写真が載ります、と言われたので買うことにした。

れた坊にはいきなりの高等部で入学式、きっと不安なものだったんだろう、と事前になにか対策を取れなったことは反省。
中学部のときのようにれた坊の特性を理解しているわけじゃない。初日だから。
逆に、他の子たちよくいきなりの入学式を無事にできるなあと感心した。

後日、入学式の記念写真を受け取った。
並んでいる新入生と保護者さんたち、先生方。ステージうしろに掲げられた国旗、校旗に並ぶように、同サイズで、れた坊の合成された写真。
どこかの国家主席の肖像画のようであった。


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UTU

2024-05-16 22:14:41 | 日記
夫のうつ状態が続いている。
少し良くなったかと思えば、またうつ状態になる、の繰り返しだ。
うつ状態になると、ずっと寝ている、会話ができない、なにもしない、ただのダメな人になる。
そのときは私は話しかけない。ご飯を食べるか、だけ聞く。
うつ状態だとあまり食べない。
状態が良くなると、夫のほうから話かけてくる。
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パソコン

2024-04-21 09:22:09 | 日記
うつ状態が続いて、昨年末で仕事を辞めた夫が職業訓練校に通いだした。
パソコンを勉強している。Excel、Word。私も同じような訓練を15年くらい前に受けた。3級の資格も取れる。
最近は夫にこのパソコンを貸している。
夫が持っているのはMacなのでWindowsのこのパソコンを貸したのだ。
今は久々に返してもらいこの文章を打っている。
夫はのめり込むと取り憑かれたようにそればかりするので、時間があればずっとパソコンに向かっている。
私が以前キーパンチャーの仕事をした時も、50分作業したら10分休む、と決められていた。ぶっ通しは脳が疲れるし、却って効率が悪くなる。
なのに夫はまったく休むことなくずっとWordのテキストを見てずっとキーボードとパソコンの画面に張り付いている。
以前夫は私のことを「パソコンお化け」と言ったが、今は夫が「パソコンじじい」だ。
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